【🇸🇪スウェーデン日記】#9: 市立博物館他
7月8日:土曜日。晴れている。晴れているので、市街地に繰り出した。
トラムを降りたら、すぐに大聖堂がある。ゴッテンバーグ大聖堂だ。ステンドグラスがあったり重厚な建物だったりするわけでもないが、しっかりしていて綺麗な建物である。パイプオルガンがあるのと、中でソプラノ歌手の人々が練習がてら歌っていて、良い集いの場なのだろうなと思う。
大聖堂をふらふらと出て、そのまま橋を渡る。
かつてのスウェーデン・東インド会社本社だった建物にあるのが市立博物館だ。1700年から1800年くらいの、東方との交易が盛んだった頃に建てられた建物で、そのあとはゴッテンバーグ市の持ち物であったらしい。
なかなかに静かだ。土曜日なのに人が全然いない。それで大丈夫なのか?私は一応大学に所属しているので、学生価格で無料で見学できる。
街の歴史を語った博物館だから、先史時代から今日までの歴史を並べている。昔はスカンディナビア半島とユーラシア大陸とイギリスの島(イギリスが乗ってる島って正式名称何?ブリテン列島?)は繋がっていたらしい。
インテラクティブな学習を目指しているのか、色々なところから音が出たり出なかったりする。下の写真の真ん中の絵、ちょっと枠が分厚いのがわかるだろうか。この絵、動くのである。普通にビビるからやめてほしかった。
19世紀になって印刷機が開発されたのも、ちゃんと歴史に刻まれていてにんまりしてしまう。ヨーロッパのモダンの時代がきたんだね、という。ドイツだけでもここでもちゃんとフィーチャーされていてニンマリする。
戦争の時代に注力した展示がない。1900年初頭までの歴史は結構しっかり扱っておきながら、1900年から2000年までは市民参加型にしてみて、街の人たちから募った展示内容や展示品を収蔵している。ドイツもイギリスもシンガポールも日本も、歴史の最後は必ず暗い暗い戦争の展示があるのに、そこまでフォーカスされていないのは本当に面白いな、と思う。そらそうだ。スェーデンは中立国だったのだから。
そう思うと、時間というものというのは、国と経験によって全く違うスピードで流れているんだな、と思う。スウェーデンの平和国家としてのあり方と、今日の国際社会での立ち位置は、移民政策を見る上でもきちんと自覚しておく必要があるのだろうな、早々に向き合えてよかったな、と思う。
少し歩くと、ゴッテンバーグ中央駅がある。中にカフェやレストランがたくさん入った綺麗な駅だ。北欧の雑貨特集!みたいなお店から、日本食・ハワイ・タコス・ケバブなど様々な種類のレストランまで。こちらの寿司はちゃんと寿司の形をしているように見える。一回食べてから帰ろう。
駅の前にNordstanという大きなショッピングモールがあるので、ついでに立ち寄った。真ん中に十字に道が通っていて、服屋が多い気がする。文具屋で自分に欲しい誕生日カードを買ったけれど、多分誕生日カードってそういう制度じゃないな。
眠くなったので帰ってきた。旅行している時って、基本的に目覚めてから6時間くらいで疲れてホテルに帰りたくなるから、大学に通いながらたまに観光に行けるぐらいがちょうどいいなと思う。
参考にしたもの等
・https://goteborgsstadsmuseum.se/en/
・https://goteborgsstadsmuseum.se/en/about-the-museum/
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