【日記】イベントを運営した
最近になってようやく、ASAHI Super DrrrrrrrrrrrrrrrryのDryが「辛口」という意味であることに気がついた。辛口の日本酒です、ってThis is dry sakeっていうもんな。
さて、イベントを回した(アサヒスーパードライとは無関係)。知り合いと2人で回す予定だったのが、諸事情で1人で回すことになったので、全部1人でやった。そういうこともある。久しぶりのことだった。
目的と手段
イベントを主催するのは、もしくはファシリテーションを行うのは初めてではない。オンラインイベントの企画はしょっちゅうやっている気がする。一方で、回を重ねるにつれて、少しずつやり方を理解しつつあるように思う。
最初にああ確かに、と思ったのは、イベントの目的を意識することと、その目的とイベントにおいて取る手法の間に理論的な接続を作ることだ。言われてみれば至極真っ当なことなのだけれど、目的意識がはっきりしていないと、イベントの意味がよくわからなくなる。これは母校で留学座談会みたいなのをやった時に先輩を見ていて学んだのだけれど、
・なんのためにイベントを行うのか
・誰が参加すると思われるのか(どういう状態の人、何を求めている人、何がしたい人)
・そのためにどのような手段を取るのか
と言うことを言語化しておいた方がいい。それに加えて、一つのイベントについて、目的は一つの方がいい。これは英語でエッセイを書くときに、一つの段落に一つの主張と言うふうに構成しないと、やりたいことがよくわからなくなってしまうことがあるのに似ている。
次にああ確かに、と思ったのは、大手学生団体(大手学生団体?)でも活躍する友人のスケジュールの作り方である。イベントを始める際に細かいスケジュールを作っておくと、あとはそれにしたがって歩いて行くだけなので、脳の消耗度が少なくて済む気がした。●日に申し込み締め切り、▶︎日にイベント詳細送付、■日に最終リマインダー、みたいな感じで自分に締め切りを課しておくと動きやすい。これはイベント運営に関わらず、なんでもそうかもしれない。
内容と目的
イベントのコンテンツと、アイスブレイクみたいなもののバランスを取るのも難しい。これは、特に1人で主となってイベントを回す時には、運営者側の性格に左右されるところも多い気がする。
私はアイスブレイクと言ったもの自体が大変に苦手なのと、相手のことをあまり知らなくても「自分が必要な情報だけ質問から抜き取る」みたいなことをするので、アイスブレイクを軽視する傾向にある。というか、アイスブレイクをやる暇があったらイベントのコンテンツに移りたい。一方で、イベント終了時の振り返りでは「お互いの時間を知る時間があったらいいな」という意見が出ることもある。実際に別の機会にチームメイトの発言からアイスブレイクを組み込んだところ、意外と盛り上がって意外に思ったことがあった。そう言う点において、「実際にイベントの中身としてのコンテンツ」と「イベントをスムーズに運営するためのコンテンツ」の適切なバランスを量れるようになると、もうちょっとイベントの質が上がるかもしれない。「イベントをスムーズに運営するためのコンテンツ」が大半を占めるようになると、それは目的と手段が逆転してしまうので望ましくないのだけれど。
パネルディスカッション
パネルディスカッションのスムーズな進行と言うのは、なかなか難しい。今回やってみて言語化できた難しいポイントは主に二つで、
①パネリストの話を聞いて、適切な相槌をうち、聞き手側の目線からフォローアップの質問をする
「簡単に要約する」と「深堀する」のを同時にやるのはかなり頭を使う。かつ、聞き手がもっと聞きたそうなところは掘り下げておかないと、Q&Aセッションがしっちゃかめっちゃかになるので、放置もできない。そのような点でも、どんな参加者が来ているのかとか、参加者のバックグラウンドを理解しておくのは大事だな、と思う。知ることでできることがある。
②次の話者もしくは次の話題にスムーズにつなげる
「なるほど〜。では〇〇さんどうですか?」みたいな会話断絶運転ではなくて、「なるほど。〇〇と言うことですね。その点については△△さんも先ほど触れていらっしゃいましたけれど、追加されたいポイントはありますか」みたいな感じで振った方が、重複もなくなるしスムーズになる。が、それをするためには先ほどの議論で話題に上がっていたことと話し手のプロファイルを頭に入れておかないといけないので、頭がだんだん混乱してくる。
③聞き手からの質問をちょうどいいタイミングでピックアップする
質問を理解した上で、適切な人にふる、もしくは後ほどの質問に回す、みたいなことをしないと、場が散らばってしまうので、やらざるを得ない。かつ、質問の要点がわかりにくいこともあるので、うまく要約して質問する必要がある。そう言う点で必要になる臨機応変さは、用意や対策が難しいこともあると思う。
今回感じたむずかしさはこの辺りだ。逆にいえば、この3つに気を配ってイベント・ファシリテーションに望むと、少しだけ気持ちが楽になると言うことでもある。「なんだか難しいな〜」と言うものに取り組むより、「●×▲が難しいな〜」と言うことがわかっている方が取り組みやすいのだと思う。
おわり
以上、今回の学びから。いつ役に立つかはわからないけれど、きっと何かのタイミングで役に立ってくれるだろう。
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