見出し画像

中学受験未体験の親が我が子を中学受験させて大変だった話〜追記〜

 中学受験が終わりました。過日、顛末・奮闘記を書き、有料であるにも関わらず多くの方に読んでいただき、深く感謝しています。
 
 中学受験を通じてぼく自身が大切だと感じたことをいくつかピックアップして書いていきます。「そんなん当たり前じゃんッ!」と思われるかもしれませんが、実際にひと通りの経験をした者が、それでも大切だと感じた内容ということで、ご参考になれば幸いです。なお、この記事は投げ銭形式にさせていただきます。

子供は成長する

 当たり前ですが、子どもは成長します。いつまでも1年生2年生のころの可愛い〇〇ちゃん、ではありません。意思・自我が芽生えてきますので、親も接し方を工夫していく必要が出てきます。ですが、まだ小学生なので、「つべこべ言わずにやれ!」が効くときもあります。多用すると子の成長を妨げると思いますので、過去の説教との整合性を考えつつ、ここぞというときに使いましょう。

成長のしかたには個性がある

 当たり前ですが、子どもは皆それぞれ違います。よその子と比較すると傷つくので避けましょう。よその子を引き合いに出すのであれば、具体的な行動(技術)を「参考にしてみたら?」と伝える程度にしましょう。

子どもにあった学習方法がある

 子どもの個性によって、向いている塾/いない塾、向いている勉強法/いない勉強法があります。集団指導塾が良いのか、個別指導塾がよいのか。音楽を聴きながらのほうが集中できるのか、できるだけ静かな環境を用意するか。繰り返しやって定着するのか、一度見ただけで覚えるのか。忘却曲線に基づいた王道の学習方法は確かに存在しますが、子どもの個性によってチューニングが必要だと思います。
 なお息子は個別指導塾に通いました。月4万円弱、長期休み時の講習が1回7万円ほどでした。70万円ほどでしょうか。お安めの私立中学の学費くらいでした。

子どもは嘘をつく

 悪意のある嘘をつく子どもはあまりいませんが、往々にして、できていないのに「できた」と言います。「塾の宿題やった?」と尋ねて「やった!」と答えても一問だけしかやってないことがありました。悪気はないのです。親に怒られたくないのです。
 また、子どもはまだ確たる自分がありません。鋭意構築中ではありますが。言うことがコロコロ変わりますので、大人がそれを真に受けて一喜一憂しないことが肝要かと思います。

学力は必ず伸びる

 息子は漢字が本当に苦手で、字も汚く、6年生の夏になっても3、4年生で習う漢字を結構な頻度で間違えていました。漢字ドリルの回答欄にしばしばオリジナルの漢字を発見し、家庭内が不穏な空気に包まれたことは何度も何度もありました。しかし、塾で出された漢字プリントや、語句書き取りドリルなどを用意し取り組ませました。受験直前には漢字の書き取りはかなり上達しました。息子の場合は反復練習が必要でしたが、逆に言うと反復練習を継続することである程度はモノになるという学びを得ました。息子も成功体験になったと思います。これは算数も同様でした。ネットの無料問題集には本当にお世話になりました。

習い事は必ずしも諦めなくてよい

 息子には幼稚園児のころから続けている習い事があります。週3です。6年生のときに通った塾は週3です。息子の「休み」は日曜だけでした。本人がやりたいと言い出して始めた習い事で、6年続けました。受験日一週間前はさすがにお休みしましたが。。。息子の志望校のレベルもありますが、「習い事か塾か」という二者択一は必ずしも正しくないように思います。公立中に進んだら伸び伸び習い事を続けられないので、いま頑張って私立中を受験し、そこで高校受験で中断されることなく習い事を続ける。。。という発想での中学受験でした。

塾任せではいけないが、我を貫く必要もない

 塾に頼ることは必要です。それ以上に家庭学習が必要だと思いました。子どもの偏差値ではなく、解けていない問題や理解不足の単元をよく見て、弱点を補強するための基本問題反復演習を親から塾に提案する(塾の指導内容は否定しない・反発しない)くらいで良いのかもしれません。

いろいろ書きましたけど…

 進学するのも受験するのも勉強するのも全部子どもです。実に当たり前ですが、学校ありき、塾ありきではなく、「子どもありき」 なのですよね。。。迎合でもなく、放任でもなく、抑圧でもなく。。。親の心労は限りなく、お財布だけはダイエットがガンガン進捗しますが、子どもたちの健やかな成長と幸福な人生のために、あと何年か頑張っていきたいものです。(以 上)

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?