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家を買った話

 家を買いました。

 実は数年前にも家を買ったのですが、近隣環境関係でいろいろあり、売却したのです。子育て世帯が好みそうなエリアでしたので、半年ほどで買い手が見つかり、買ったときと同じ値段で売却できたのです。

 その後、賃貸アパートに引っ越しました。大人二人に中学受験を控えた男の子の3人家族にとって2LDKの50平米は狭く、「ザ・仮住まい」といった佇まいでありました。息子が引越し前と同じ小学校に通えるエリアで探したので、条件的に狭まってしまい、割高に思える物件に入居してしまいました。「住めば都」とは申しますが、狭い家というのはストレスが溜まるものです。とはいえ喧嘩が耐えないわけではなく、適度に衝突はありましたが。しかし、鳥取家としては珍しく、総じて比較的穏やかな日々を過ごしていました。ぼくだけがそう思っていたら滑稽ですが。

 時間は容赦なくすぎるものです。息子の受験勉強の天王山、夏。われわれ家族の新居探しも天王山でした。いくつか物件を見て回ったのですが、どこにも気に入る物件がありません。隣駅徒歩二分のマンションは、前の居住者がとても汚く住んでおり、床や壁が汚損。それで6200万円はねえだろという物件でした。また別の物件は住環境は良く売主さんも好感の抱けるご家族だったのですが部屋に荷物が多すぎて引っ越したときの我々のくらしの想像がつきにくい物件でした。息子の志望校に通いやすいエリアで考えると、そもそも絶対数が少ないのです。そして、物件価格は当たり前に予算を超えてくる。息子の偏差値は志望校のそれを超えないのに。つらい。

 今はもうめぼしい物件は出ていないのかなあ。。。そう諦めてSUUMOを閲覧していたら、なんと、あったのです。ちょうど良さそうな物件が。駅からも比較的近く、収納も専用スペースがあり、築年数も許容範囲。早速妻と情報共有し、内見に行くことを決めました。不動産仲介業者にすぐ連絡し、日程を調整。内見に訪れ、妻と相談し、特に論争になることもなく、買いましょうとの結論を出すに至りました。もう探すのに疲れていたのだと思いますが、諸々の条件に合う物件であり、僥倖でもあったのでしょう。

 売買契約を交わします。一度、家を売り買いしているので、売買契約に関する心理的ハードルが著しく下がっていました。重説は長くてタルいけど、初めて行く場所は実際より遠く長く感じるようなもので、二回目はそんなに長くタルいとは感じませんでした。人生は何事も経験ですね。わたしの浪費癖のせいでキャッシュが少なく、通常は物件価格の5-10%ほどが相場である手付金を50万円しか出せず、たいそう恥ずかしかったことを覚えています。

 また、売り主さんには引き渡し時期のことでかなりワガママを聞いてもらいました。夏頃の売買契約で、通常は3ヶ月後くらいの引き渡しになるのが通常のようですが、息子の中学受験があるので2月でお願いしたいと伝えたのです。そうすると、売り主さんもお子さんが中学受験をされていたそうで、それは大変ですよね、早いに越したことはありませんが、2月で大丈夫ですと仰ってくれたのですね。これは中学受験のよい副産物だったかな、と思っています。

 わたしはクレヒスに問題のないサラリーマンです。住宅ローンの審査は難なく通りました。サラリーマンはあまり節税できませんが、ちゃんと生きていれば与信がつくというのが個人事業主と比較したときの大きな強みだと思います。家を買うなんてバカのすること、みたいに言う人もいますが、畢竟、価値観のバトルなので争うだけ不毛だと思います。個人的には、家族持ちの人間で、なつリセールバリュー(資産価値)のある物件であれば、賃貸ではなく所有したほうが「得」だと思っています。

 というわけで、どうにかこうにかウン千万の借金を背負って、35年420回払いでローンを返済していくわけであります。完済時78ですよわたし。返せるのかよ。まあ、78歳になってからのことを考えても詮無きことかもしれません。わたしが団信のお世話になればいいだけ、という話でもあります。

 住宅ローン、車のローン、息子の私立中学授業料と、お金がいくらあっても足りません。地方出身貧乏人は辛いよ。とはいえ嘆いていても仕方がない。まずはしっかり労働して収入を増やし、生活をさらに安定させていきたいものです。その上でたくさんお金を使いたい。

 つらつらととりとめのないことを書き記しました。とりあえず引っ越しは来月の予定です。皆様からの引越し祝い、お待ちしております。そして皆様が素敵な生活を送れますように願ってやみません。

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