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FACTFULNESS~まとめ~
・分断本能:大半の人がどこにいるかを探す
・ネガティブ本能:悪いニュースの方が広がりやすいことを覚えておく
・直線本能:全てのグラフが直線のまま推移するわけではなく、様々な形のグラフがあることを覚えおく
・恐怖本能:リスクを計算する。(リスク=危険度×頻度)恐ろしさとリスクは別物である
・過大視本能:ひとつの数字をみて判断するのではなく、過去のデータ等の数字とも比較してみる
・パターン化
FACTFULNESS~焦り本能~
・人は目の前に危機が迫ってくると感じると、焦り本能のせいですぐに行動したくなる。
・しかし、この焦り本能が働くと、熟考できなくなり、他の本能を抑えることもできなくなるため、間違った判断をしてしまう。
・私は仕事でクライアントから依頼に手をつけていないことがあり、とりあえず焦ってメールを送り、「取り組んでいますアピール」をすることがあるが、そのメール自体が無駄であったり、内容が薄かったりすること
FACTFULNESS~犯人捜し本能~
・何か悪いことが起きたときに、単純明快な理由を見つけたくなる傾向が「犯人捜し本能」である。
・誰かを責めることに気持ちが向くと思考が停止してしまう。
・誰かを責めると原因が見つかった気になってしまい、本当の原因に気づかず、問題解決から遠のいてしまうためである。
・例えば、コロナの感染が拡大したとき、中国のせいだと多くの人が中国を責めた。しかし、本当はなぜ、拡大したのか、どうすれば拡大を抑制で
FACTFULNESS~単純化本能~
・人はシンプルなものの見方に惹かれる。パッとひらめいたシンプルな答えが他のたくさんのことに当てはまると思い込んでしまう。ある問題に対して、ひとつの原因とひとつの答えだけを当てはめ、納得してしまうことを単純化本能という。
・ひとつの切り口で物事を見れば、あれこれ悩まずに済み、時間節約になるが、自分の見方に合わない情報からも目を背けることになる。
・例えば、キューバの大統領は「一番貧乏だが、健康な
FACTFULNESS~宿命本能~
・宿命本能とは、持って生まれた宿命によって、人や国や宗教や文化の行方は決まるという思い込みである。
・この思い込みは、前章の間違ったパターン化も1章の間違った分断も「そういうさだめなのだ」と正当化してしまい、思考停止状態に陥ってしまう。
・社会や文化の変化は劇的ではなく、ゆっくり変化していくもので、気づかれにくく、日々のニュースにならない。そのため、古い情報が脳内に残り続けてしまい、こういった
FACTFULNESS~パターン化本能~
・人は物事をパターン化し、それをすべてに当てはめてしまう。これを「パターン化本能」という。間違ったパターン化は思考停止につながり、物事の理解を妨げてしまう。
・例えば、人々はよく「アフリカの人たち」というパターン化をしてしまい、ほとんどが貧しい生活をしていると考えてしまう。しかし、下部の表を見て分かるように実際にはアフリカの中にもレベル1~4に幅広く分類ができ、単にアフリカという括りにはできない
FACTFULNESS~過大視本能~
・ただ一つの数字がとても重要であるかのように勘違いしてしまうことを「過大視本能」という。
・しかし、数字は比較しなければ、その数値自体は何の意味も持たない。
・例えば、2016年に420万人の赤ちゃんが亡くなった。このだけを見ると、とても多くの赤ちゃんが亡くなったと感じる。
・しかし、2015年は440万人、2014年は450万人、1950年には1,440万人もの赤ちゃんが亡くなっている。こ
FACTFULNESS~恐怖本能~
・人間は恐怖に陥ると判断力が鈍る。
・さらに人間の頭は恐ろしいことに関心がいきやすい。
・私たちの頭の中には「関心フィルター」と呼ばれる情報を取捨選択し、雑音から守ってくれるものがある。物語形式の情報の方がこのフィルターをかいくぐりやすい。なぜなら、物語形式の情報は、他の情報に比べてドラマチックに聞こえやすいためである。
・メディアはこれを巧みに利用し、我々に滅多に起きないニュースを伝え関心
FACTFULNESS~直線本能~
・人はグラフを見るとついその先を想像してしまう。そして、そのグラフが直線であるとその後も直線になると思い込んでしまう。
・例えば、子ども(0~15歳)の数の推移のグラフを見せ、今後どのように推移は変化するかと質問したところ、たいていの人は今後も増え続ける思い込んでいた。しかし、実際にはすでに横ばいになっており子ども増える見通しはない。
・その大きな理由は世界が良くなっている(所得レベルが上がっ
FACTFULNESS~ネガティブ本能~
・人は物事のポジティブな面より、ネガティブな面に注目しやすい。ハンス・ロスリングはことをネガティブ本能と呼んでいる。
・このネガティブ本能のせいで、人々の大半は20年前と比べて世界が悪くなっているという勘違いをしている。しかし、実際には、貧困率は大幅に減少(40%→7%)、平均寿命も延び続けている(2017時点で72歳)。つまり、確実に世界は良くなっているのである。
・他にも本の中では様々な世
FACTFULNESS~分断本能~
・人々は世界を裕福層と貧困層のような対比となる2つのグループに分けたがるが、それは人がドラマチックに物事を捉えてしまうためである。
・これをハンス・ロスリングは「分断本能」と呼んでいる。
・しかし、実際には世界には富裕層と貧困層で分類できるほどの溝はなく、ハンス・ロスリングは4つのレベルで考えるべきであると述べている。
・ レベル1が貧困層、 レベル4が富裕層に該当し、レベル2~3が中間