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264.運を量子力学的に解読する「”だるまさんが転んだ”観測理論」

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
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運とは一体どのようなものなのかを考える上で、まず未来というものがどのように定まるかということについて考えてみましょう。ここで量子力学の観点からすると、未来にはいくつもの可能性があり、どれが実現するかは“確率”で決まるという古い仮説があります。

そして、例えば仮に幸福と不幸のどちらかが存在するとすれば、それは“観測(観察者による測定)”するまで分からない。言い換えると観測した瞬間に決まるというのが通説です。これは有名な「シュレディンガーの猫」による実験結果によります。なぜなら運・不運の確率は観測するまで共存している状態であり、それを確かめる手立てが存在しないためです。しかし観測で結果が決まるというのはいささか難のある解釈かと思います。

近年では「万物は波と粒子のエネルギーであることを前提に、人が意識したときに状態が確定する」とされています。これを私なりに解釈すると、

「未来はある程度の“傾向”をもって空間に複数存在しており、時間軸を元に自分もしくは他者(集団)が強く意識を向けたところの一点に収束していく」このように考えます。

そして、これを分かりやすく説明したものが【私見】「だるまさんが転んだ観測理論」です。このだるまさん遊びは「初めの一歩」という掛け声でスタートし、鬼(本人)が目を背けている内に子(他者)が駆け寄り、目視されないように鬼にタッチする(終了)というものですよね。途中で鬼に目視されるとアウト(確定)となります。

これを量子的に考えると鬼が私たちであると仮定すれば、目を伏せているときには子(事象)がどのように動いているか分かりません。しかし、目視した時点で全ての子の動きは止まり、その一瞬が鬼にとっての事実となります。

刻々と流れる時間の中で、鬼も子も「こうありたい」という姿(目的)に向かってそれぞれ動き、鬼は「だるまさんが転んだ」の掛け声で空間の一瞬を切り取ります。それまでの間に、全力で走る子がいるかもしれませんし、ゆっくり確実に歩く子もいるでしょう。鬼も、掛け声を早くしたり遅くしたりして緩急をつけ子の脱落を狙います。

このようにゲームとしての結末(未来)は「初めの一歩」(ある程度の傾向)からスタートしており、鬼と子の思惑の中で振り向いたその瞬間の事象が1に定まる。ここに“未来”という概念を説明するヒントがあるように思います。

そして当学の主題である“運”も「ある程度の“傾向”をもって空間に複数存在しており、時間軸を元に自分もしくは他者(集団)が強く意識を向けたところの一点に収束し物質化する」と言えるものと、私は考えます。こう考えると不幸な未来、幸福な未来などパラレルワールドの説明もつきやすくなるものと思います。

確かに事実は1つですが、“IFの世界”は大まかな傾向を持った可能性として並行存在するのではないでしょうか。



64.鑑定内容は他人と比べるものでもなく、勝ち負けでもない