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189.功労と見識は分断して考える。賃金は功労へ、地位は見識へ与えるのが筋

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
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企業が働き手に対して提供できるねぎらいの多くは、報奨金と昇格だと言えます。もちろんもらって嬉しいものであることが前提ですが、その与え方・もらい方には気を付けないといけないかもしれません。

その考え方の基本は、ねぎらいの対象が“功労”なのか“見識”なのかというところにあります。功労の意味は「大きな功績とそれに伴う労苦」であり、ある人が企業のために成し遂げた手柄と、そのために味わった苦労や努力を指す言葉。

一方で、見識は「物事の本質を見抜くことができる立派な判断力」です。ある物事に関して、その本質を見極める確かな経験や考え方を指し、周りの人たちを納得させる結論を導き出すものの見方を意味します。

これらを一緒くたにして報酬を与えてしまうと、社内構造に支障をきたしてしまうことも少なくありません。このことは国の政治に関しても似た面があり、維新の偉人・西郷隆盛の見解として以下のように伝えられています。

国に功労がある人には禄を与えよ。功労があるからといって地位を与えてはならない。地位を与えるには、おのずと地位を与えるにふさわしい見識がなければならない。功労があるからといって、見識のないものに地位を与えるということは国家崩壊のもととなる、と。

つまり、功労のある人には報奨金などの賃金をもって報い、見識のある人には地位や立場を与えることが重要と説いています。これは会社組織でも同じことだと言えます。人それぞれどのような才能を持っているかを丁寧に見極めて、適切なポジションに抜擢する・されるということが肝要だなのです。

そうすれば報奨にまつわることで、社内構造に破たんをきたすことはないでしょう。

Q.与えてよかった立場・肩書、与えられてよかった立場・肩書はありますか?


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