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146.企業秘密は守秘を徹底する。内部だけの合言葉が逆に全体の結束に繋がる

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
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企業には会社組織であるがゆえの、その企業特有の秘密があると言えます。社会的に知られてはいけない内容などは別として、顧客リストや製品開発などに用いられる技術上の情報など漏洩が許されないものがあると言えます。

この企業(営業)秘密には3つの要件があるとされています。1つ目は秘密として管理されていること(秘密管理性)、2つ目は有用な情報であること(有用性)そして3つ目は公然と知られていないこと(非公知性)です。

これらが定義づけられるのは、もちろん漏洩することで損失を被らないようにというのが一番の理由でしょう。ただこの3要件から見ると、有用な情報であるから社内以外に漏らさず自分たちで共有して管理しよう、という仲間意識の結束がその根底にあるとも感じられます。

心理学の世界においては“クロージング効果”というものがあります。これは秘密の共有により「心の距離が縮まる効果」のことを指します。自分たちしか知らない会社の秘密を一緒に共有しているという“特別感”を得られることで、関係者の結束力が強まるのです。

これは歴史的にも“合言葉”というものの存在にルーツがあると言えます。内部だけで通用する、つまり外部は入ることができないという縛りが、逆に全体の結束に繋がるという結果をもたらし漏洩を防いでくれるのです。

そういう意味でも、企業秘密は関わる全員が守秘義務を徹底することが大切です。そうすれば、秘密の共有は社員同士の“絆”にもなり、堅固な会社を作り上げるための土台にもなり得ると言えます。

秘密はクローズドすることで、強い仲間意識や連帯感を生むのです。

Q.あなたはクローズドな組織や情報を持っていますか? 仲間意識を高めるために有用な手段として何を挙げますか。


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