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148.仲間や相手の短所は大胆に、長所は細やかに捉えると適材・適所が見える

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
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相手の短所はよく目につき、長所はなかなか見えないところにあるもの。これは関係が近ければ近いほど近視眼的になって顕著になると言えます。でも、その視点を少し変えることで、大きな恵みをもたらされるとしたらどうでしょう。

心理学的にみると、長所と短所は表裏一体だとされされます。長所も短所もコインの裏表であり、どこにフォーカスするかで実は裏返ったりするものだと言えます。だからこそ、受け止め方が何よりも大切。これを“フレーミングの技法”と言います。

たとえば、頑固でこだわりが強いという短所を持っている相手に対し、フレームを少し変えて見てみると、実は粘り強く芯があると捉えることもできます。このように、自分の中の“認知の枠”を柔軟にするのがフレーミングです。

そのために大切なのは、相手の短所を大胆に受け止め長所を細やかに捉えるということ。短所を細かく見ると相手に対して批判的になり、厳しく査定してしまうようになります。また長所を大胆に捉えると、せっかくの美点がざっくりと認識されて良さを活かしきることができません。

これが仕事となると、せっかくの人材であるにもかかわらず、その人の本当の良さを認識できないがために、パフォーマンスの悪いことをさせてしまい本人も心を病んでしまうといったケースにも繋がりかねません。

適材適所のメリットは非常に大きく、生産性の向上だけでなく離職率の低下、コストの削減、ひいては市場変化への適応能力の向上にまで波及します。

ただ自分の物の見方を変えるだけで、これら社内環境コストパフォーマンスが上昇するのだとすれば、取り組まない理由は無いと言えます。そして、何よりも仲間が快く働けるという素晴らしいベネフィットがあります。

一人の人間でも様々な視点から見てみることで、「無用の用」を引っくり返せるのです。

Q.あなたの長所と短所は何ですか? それをフレーミングしてみるとどうなるでしょう。


48.「陰陽可分」陽の中にも陰あり、陰の中にも陽あり