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デロンギマグニフィカマニア

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デロンギ社の全自動マグニフィカエスプレッソマシンの抽出ユニットや電磁ポンプの交換からジェネレーターやユニットレールの分解清掃まで様々なレベルのDIYユーザーに対して情報公開してい…
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2021年11月の記事一覧

蝮珈琲DIY802:Oリング[Q]10個マグニフィカスチーム軸用

デロンギ社では珍しく独特のサイズのOリングでスチーム軸以外での使用はありません。 黒色はニトリルゴムですが希望により半数の5個の錆色のシリコンゴムに変更します。 このサイズは4枚目の写真どおりのものです。なお、個体によってはQサイズのものが錆色のシリコーンのものがあったのですが、今回分解したものでは全て黒色のニトリルゴムでした。 Qサイズが1mmほどサイズアップしているのは水漏れ対策のために圧着を強くしているのだろうと推察しています。 修理の際にシリコーンのを使っ

蝮珈琲DIY802:Oリング[P]10個マグニフィカスチームノズル用

デロンギ社では珍しく独特のサイズのOリングでスチーム軸以外での使用はありません。 黒色はニトリルゴムですが希望により半数の5個の錆色のシリコンゴムに変更します。 このサイズは4枚目の写真どおりのものです。なお、個体によってはQサイズのものが錆色のシリコーンのものがあったのですが、今回分解したものでは全て黒色のニトリルゴムでした。 修理の際にシリコーンのを使ったのか、はたまたその逆か私には分かりません。

蝮珈琲DIY890:マグニフィカESAM等用ダイヤルハカマ

若干説明を親切に書き換えました。 提供するものは1枚目の写真のもので、対応機種はEAMシリーズ、ESAMシリーズ。 最近、フロントパネルのダイヤル破損が多いことから、その修理に必要な基本パーツを提供することにしました。 このハカマは抽出量や珈琲豆を調整するダイヤルと基板を繋ぐものです。使い方がが荒い方が多いのか、ダイヤルを無理矢理回してねじ切ってしまい結局は空まわりするようになります。 2枚目の写真の二股で挟む部分が欠損あるいは片割れになっています。 3枚目の写真の

蝮珈琲DIY886:マグニフィカマイクロスイッチXCG54-81Z1

本商品はデロンギパーツ番号5113210421のマイクロスイッチで、使用箇所は2枚目の写真のようにスチームダイヤルのスイッチとなっています。 私の経験ではマイクロスイッチの故障には遭遇していませんでしたが、電極が折れやすい構造となっており、電極が根元からもぎれてしまったことがありました。 販売していると知ってれば安心してセルフ修理ができるかと思いますので提供することにしました。

蝮珈琲DIY881:マグニフィカスチーム軸本体

EAM/ESAMシリーズに使われているスチームダイヤル軸の本体で、写真どおりのものです。 スチームノズルからの液漏れ修理もOリングの交換できるようになりましたので、在庫の一部を皆さんに提供することにしました。 というのも、最近の故障品の中でダイヤル軸そのものが空回りするものと遭遇したからです。液漏れなら対応は簡単ですが、ダイヤル軸を舐めてしまうという信じられない故障品の修理はまずは不可能です。 一応、液漏れしないようにOリングの新品交換などはしてますが、そのために、この

蝮珈琲DIY804:OリングセットマグニフィカEAM/ESAMスチームダイヤル用

スチームノズルからの水漏れの原因は、スチームダイヤル軸のOリングの不具合です。交換方法に下記の注意をする必要があります。 1)必要な部品は、このOリング[P]2個、[Q]1個、別途販売している[A]1個『蝮珈琲DIY802:Oリング[A]10個マグニフィカシリコンハードチューブ用』、食品機械用グリース『蝮珈琲DIY847:マグニフィカ等食品機械用グリース25グラム』 2)道具はプラスドライバー、薄いマイナスドライバー、千枚通し 3)ダイヤル軸の抜き出しで爪を折らないこと

蝮珈琲DIY802:Oリング[G]3個マグニフィカ抽出用

eBayでいろいろと検索していると奇妙な事実に気が付きました。デロンギマグニフィカの最重要Oリングとして錆色の抽出用リングがあります。 日本デロンギ社はその外径寸法を45mmとしていることから私は真実に近づくのに本当に大変でした。実際の寸法は44mmなのだから何を信じていいのやら・・・最後は特注品として外径45mmで太さ4.5mmを大金を払って作ってもらったが、とてもじゃないが使い物にならない。 ところが、eBayではドイツ野郎がデロンギ関係の部品やパーツを販売しているが

蝮珈琲DIY803:OリングセットマグニフィカESAMダブルボイラージェネレータ

"この商品はESAM1100/ESAM1500/ESAM5500のジェネレーターを分解し内部に使われているOリング(G)1個、(D)錆1個/黒2個、(C)2個、(B)7個、(A)錆2個/5個計20個と12cm弱のシリコーンチューブのセットです。黒色はニトリルゴムで錆色はシリコンです。 ★内筒側コネクターの挿入は蜜なので食品工業用グリースを塗ってから挿入してください。他の箇所も必要に応じてグリースを塗ると楽です。 ジェネレーターの各部位を次のように呼称をつけて説明します。

全自動ダブルボイラーマシンのスチーム用ボイラーからの水漏れ

デロンギマグニフィカのダブルボイラーマシンは構造的に考えてもシングルボイラー製品よりも完成度が高いもので私好みなんですが、その修理経験をまとめて情報公開いたします。 メインボイラーの修理は割と簡単でそれなりに補修パーツもあり皆さんにも販売していますが、ことスチームボイラーの故障になると途端に大変な思いをします。 1例目は本当に楽な修理でシリコーンチューブの割れだったので対応する長さのチューブと交換するだけで修理完了しました。 2例目は錆錆だらけで、とてもじゃないけど、修

グラインド時間が極端に短いとき/原因不明の泥状の珈琲カスのとき

いろいろなマシンのメンテナンスをしていると解釈不能の事例を経験します。 1)メンテナンス直後の珈琲カスが泥状もしくは水分が多く固く締まっているいわゆるクッキー状態でない。 A)その後、数回抽出していて、翌日に再確認すると固いクッキー状態になっている。このときはマシンのリセットという概念を知らなかったので『デロンギマシンは使っているうちに慣れてくるのか調子がよくなる』という技術屋としてはあるまじき判断をしていた。つまり、理解不可能な現象。 2)ほぼ新品同様のESAM031

豆量調整ダイヤルは本当に7g~11gなのか?

デロンギ全自動エスプレッソマシンの豆量調整範囲のスペックは次のように全ての型番で同じである。 この記載も2杯取りの方が1杯当たりの豆量が少ないのは分かる。抽出する量が2倍だからと言っても実質的な珈琲の濃さを得るには2倍の豆量が必要とは限らないという理屈だろう。 さて、 実機で調整していたところ、異常にグラインド時間が短く感じ、かつ、薄い珈琲しかできないのにぶち当たったことから、実機調整に入った。リセットを繰り返したところグラインド時間が長くなり珈琲も濃く感じるようになっ

蝮DIY一般517:(ホルダー付き)トルクスビット11本セット(T6~T40)

本商品はホルダーもお付けしたビット1枚目の写真のものです。他の写真はイメージですが磁力もあります。 普通のプロ用工具ですので、詳細は英文の仕様の写真を御覧ください。11本100mmサイズの T6, T7, T8, T9, T10, T15, T20, T25, T30, T35,T40です。 このサイズ構成は現時点ではデロンギの全自動エスプレッソマシンの分解には不自由していません。特に10cmの長さは必須でエスプレッソマシンの分解時には75mmの長さではネジ山に届

ESAMシリーズの初期と後期(再考)

時間があったのでESAM1000SJの初期と後期について調べてみました。 誰もが直ぐに分かるのがホッパーにネジがあるかないかの違いです。 運悪く手持ちのマシンが初期型の場合にはミル調整ダイヤルは1メモリごとにゆっくりと回転させないとミルが壊れてしまいます。その理由は初期型が次の写真のようにノッチのスチールボールが裸で露出しており押しバネも構造的に弱いものとなっているからです。 後期型つまり現行ESAMシリーズになると次の写真のようにスチールボールが露出されないようになっ

電磁ポンプの最大吐出量の超簡単推測方法

電磁ポンプの能力低下を疑うが電磁ポンプを取り出して計測するのは難しい方に超簡単な推測方法を伝授しましょう。 全自動マグニフィカエスプレッソマシンの珈琲抽出量の設定を最大にすると180ccとなります。それをダブルで抽出すると360ccとなります。マグカップ2個を置けば溢れることなく抽出できるはずです。 さて、ダブル抽出ボタンを押し最初の抽出は圧縮のためのものなので本格的に抽出されると同時にストップウォッチをスタートさせます。抽出終了のシグナルは抽出の流れが急激に細くなったと