見出し画像

ロキシーミュージックのブライアンフェリーはメチャクチャカッコよくって、キンキンもメロメロだった!?(オススメMV #22)

こんにちは、吉田です。
オススメMVを紹介する連載の22回目です。(連載のマガジンはこちら)

今回は、私が幼いころに「こんなオッサンになりたい!」と思ったあこがれの男性アーティスト、ブライアン・フェリーと、フェリーが在籍したロキシー・ミュージックのMVを紹介します。

ロキシー・ミュージック(Roxy Music)は、ボーカルのブライアン・フェリーをリーダーとするイギリスのロックグループで、1971年に結成したあと解散~再結成を2回繰り返し、現在もなお活動中という長寿バンドです。

前期、中期、後期(現在)と大きく3つの活動期に分かれているのですが、私がロキシー・ミュージックにハマったのは中期で、1982年リリースの名盤「Avalon(アヴァロン)」に収録されているタイトルナンバー「Avalon」のMVを旧ベストヒットUSAで観て、その音楽性とオシャレさ、そしてブライアンフェリーのカッコよさに打たれました。

それまでもロキシーは何度か聞いたことはあったものの、初期のアルバムだったようでイマイチぴんとこず、じっくり聞いたことはなかったのですが、ベストヒットUSAで「Avalon」のMVを観て『えっ、これロキシーミュージック?』と驚き、それからハマってしまってしまいました。

では最初のMV、ロキシー・ミュージックの「Avalon(アヴァロン)」をどうぞ。

どうですか、オシャレでしょう。
そして、ブライアン・フェリーがカッコイイ!

お城のようなお屋敷のなかでフェリーはバンドのボーカルとして登場し、美しいご令嬢と恋に落ちます。
そして、なぜかフェリーは鷹を持ち、ご令嬢は踊りまくる...というワケが分からない展開ですが、そんなことは全く気にならずにロキシーの世界に酔いしれてしまいます。

アルバム「Avalon」は、岩から宝剣エクスカリバーを抜くエピソードで有名なアーサー王伝説をモチーフにしていて、アルバムジャケットも甲冑を着たアーサー王らしき人が鳥(鷲?)を手に乗せているデザインです。
そのジャケットもメチャクチャおしゃれなので、参考までに載せておきます。(本当はもっと鮮やかなんですが、写真がうまく撮れず...)

画像1

アルバムジャケットも絵になります。
別で連載している「レコードジャケットの楽しみ」にも載せたいのですが、一緒に飾れるいいアルバムがなく、困っています。

ちなみに、「Avalon」とは、アーサー王が死の際に訪れた島の名前です。
イギリスの人たちからするとアーサー王伝説はピンとくるのでしょうが、私の場合は全く感覚がつかめず、少し勉強したのですがそれでも感覚的にはピンと来ないまま今に至っています。

楽曲的には同じアルバムに収録されている「More than This」も素晴らしいのですが、MVとなるとこの「Avalon」が断トツです。
ロキシーとフェリーの美学がちりばめられ、ゆったりとした楽曲の良さを最大限引き立てています。
もう何も語ることはないほど、すばらしいMVです。

なお、アルバム「Avalon」は、中期ロキシーの傑作と言われていますが、私としては全ロキシーの中での最高傑作ではないかと考えています。
前期ロキシー解散前の5thアルバム「Siren」もプログレ色がイイ感じで出ていて良盤なのですが、「Avalon」の独自の完成された美学の前では勝負にならないと(個人的には)考えています。

ロキシーミュージックをこれから聴かれる方は、まずアルバム「Avalon」から入り、順に遡って聴かれることをお勧めします。
決して1stアルバムから聴いてはいけません。
というのも、1stと2ndアルバムは実験要素が強すぎて、聴く人を選ぶからで、実は私も1stと2ndは今でもチョット苦手です。

1stと2ndが特殊なのはブライアン・イーノの影響が大きかったと思われるのですが、なぜなら2ndアルバムリリース後、イーノはロキシーから抜け、それと同時にロキシーの作風も変わってくるからです。
イーノはロキシー脱退後、クリムゾンのリーダーであるロバート・フリップと組んでフリップ&イーノを結成し「(No Pussyfooting)」(カッコもタイトルに含まれています)というアルバムをリリースしていますが、結構オススメです。(というか、私もお気に入りです)
イーノがロキシーを抜けて、イーノとしてもロキシーとしてもよかったのではないかと考えています。

さて、このアルバム「Avalon」をリリース後、ロキシーは2度目の解散をしますが、その後フェリーはソロとして活躍します。
そしてリリースされたのが、フェリーのソロアルバムの中で最もヒットした「Boys and Girls」です。

2つ目のMVは、そのフェリーのソロアルバム「Boys and Girls」の中から、MVが秀逸な一曲「Don't Stop the Dance」となります。
どうぞ!

これまたスゴイMVです。
思わず見入ってしまい、あっという間に終わってしまうのですが、様々な要素がちりばめられながら、それが邪魔にならずに全体が調和しています。

この楽曲が収められている1985年リリースのアルバム「Boys and Girls」も名盤で、この楽曲以外にも「Slave To Love」などオススメの楽曲がたくさん収録されています。
このアルバム「Boys and Girls」には、デヴィッド・ギルモアやナイル・ロジャースなど豪華メンバーが参加していて、フェリーがみんなから愛され応援されているのがよくわかります。

さて、MVを詳しく観てみましょう。
このMVの特徴は2つあります。
まず1つ目は、シルエットをうまく活用していること。

最初の冒頭に出てくるシルエットは女性の体ですが、シルエットの中に夜のダンスホールのネオンサインが光ります。
そして、次はモノトーンのダンス動画の背景の中に女性のシルエットが黒く浮かび上がります。
途中では、背景のモノトーンのダンス動画自体がシルエットになっているものもあり、様々なシルエットを組み合わせて使っています。

2つ目は、背景にダンスをモチーフとしたモノトーンの様々な映像を流していることです。
フェリーのアップ画像をそのまま流すと映像に変化が無くなりますが、かといって背景に普通の動画を流してしまうと変化は出るもののフェリーの印象付けが弱くなります。
そこで、モノトーンの動画を流すことで変化をつけつつ色のインパクトをなくし、フェリーを前面に出しながらも映像に変化をつけることに成功しています。
かつ、ダンスをモチーフとした動画を流すことで独自の世界観の醸成にもつなげており、一石三鳥ぐらいの技ありMVです。
(背景に流すモノトーンのダンスの映像のセンスの良さにも脱帽です!)

しかし、いずれのMVも、出ているブライアン・フェリーがカッコイイ!

大昔、11PMという深夜TV番組があり、フェリーがゲスト出演した回がありました。(多分「Avalon」か「Boys and Girls」の宣伝だと思います)
キンキンこと愛川欽也さんがMCをされていたのですが、愛川欽也さんがフェリーの大ファンで、もう素人張りに興奮されていたことを覚えています。

そして、フェリーがジャケットの下のシャツの袖ボダンを外しているのを見て、「かっこいい!」と興奮してすぐに真似をしてご自身の袖ボタンも外されたのですが、それを見た当時幼い私は「ボタンを外しても、フェリーにはなれないんだけどな...」と思いつつ、翌日から私も袖のボタンを外すようになった...という淡い記憶があります。(懐かしい...)

このカッコいいフェリーも、御年75歳です。
しかし、今でも現役で活動されているのですが、スゴイですね。
素晴らしいことです。

今回はロキシーミュージックとブライアン・フェリーの1980年代の名盤2枚から、オススメMVを2つ紹介しました。
MVもいいですが、アルバムそのものがどちらも最高です。
Spotifyにもあるので、ぜひ皆さん聴いてみてください。
ヘビロテすること確実です!

ではまた次回に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?