見出し画像

永遠のチャレンジャー、デヴィッドボウイ往年の名作MVを、ぜひ今観てもらいたい!(オススメMV #67)

こんにちは、吉田です。
オススメMVを紹介する連載の67回目です。(連載のマガジンはこちら)

皆さん、デヴィッド・ボウイって知っていますか?
既に亡くなられているアーティストですが、その音楽と生き様は今もなお生々しく存在し、影響を与えています。

今回はそのデヴィッド・ボウイのMVと生き様を皆さんに紹介させていただきます。

まず最初は、ボウイ最大のヒット曲であり、私がボウイに興味を持つきっかけとなったMVです。
デヴィッド・ボウイの「Let's Dance」です。どうぞ!

どこをとっても「絵」になる映像で、何度見ても新鮮です。
すばらしい楽曲とのマッチングも秀逸ですね。
メッセージ性が強いのもこのMVの特徴となっています。

デヴィッド・ボウイ(David Bowie)は、1964年にイギリスで活動を開始したロックミュージシャンであり俳優です。
悲しいことに2016年に亡くなられていますが、生涯でスタジオアルバムだけでも27枚をリリースし、かつ映画にも主演を含め30本以上に出演するなど、多くの足跡を残しています。

この「Let's Dance」は、ボウイ最大のヒット曲であり代表曲のひとつでもありますが、1983年リリースの同名の15thアルバムからのリードシングルとしてリリースされました。
それまでのボウイは、UKでは人気がありながらもUSでの人気はいまひとつで、かつカルトなロックスターという立ち位置だったのですが、アルバム「Let's Dance」はUSでもヒットし幅広いファンを獲得することになります。

私もこの「Let's Dance」がきっかけでボウイに興味を持ち、いつものようにボウイの源流をさかのぼっていきました。
そうすると、この「Let's Dance」のボウイとは違う別のボウイが過去に何人もいることに気が付いたのです。
つまり「Let's Dance」とは全く違う作風のアルバムが、一定の時期ごとにリリースされていて、「これって同じ人?」という感じなのです。
そして、それぞれのアルバムが決して売れていないわけではなく、その分野の代表アーティストと認識されるほどになりながら、次のアルバムではコロッと違う作風になっている...という繰り返しです。

調べてみると、新しいことに興味を持つと取り組まないと気が済まない性分のようで、それまで築き上げてきたものをパッと捨て、次の分野にアプローチするようです。
これってすごいことですよね。
普通は、ある程度成功したらその分野にとどまっていたいと思いがちですが、ボウイは全く躊躇なく捨てている。
永遠のチャレンジャー、それが私のデヴィッド・ボウイ像です。

話が長くなったので、次のMVに移りましょう。
同じ14thアルバム「Let's Dance」からセカンドシングルとしてリリースされた楽曲となります。
デヴィッド・ボウイの「China Girl」です。

ちょっとヘンテコ感もありますが、楽しんで観れるMVですね。
ポップな楽曲との組み合わせもよく、何度観ても飽きない良作です。

この「Let's Dance」や「China Girl」は、楽曲MVともにボウイの良さを引き出しつつ、多くの方に楽しんでもらえる高いクオリティを持っています。
これには、楽曲とMVそれぞれに偉大なプロデューサーとディレクターが寄与しているのです。

まず楽曲のほうですが、アルバム「Let's Dance」はあのナイル・ロジャース(Nile Rodgers)がプロデュースしており、そう聞くと「なるほど!」と思いますよね。
実は、今回はナイル・ロジャースつながりの企画なんです。
前回の連載「N*E*R*Dの不思議なMVをご紹介」で、ダフト・パンクの「Get Lucky」にナイル・ロジャースが客演している話を書いた折、「そういえば、デヴィッド・ボウイの特集をしたいと思っていたので、次回はそれにしよう!」ということで、今回の内容になった...という次第です。

話を戻して「Let's Dance」「China Girl」のMVのほうに参りましょう。
この2つのMVは、デヴィッド・マレット(David Mallet)という方が手掛けているのですが、このデヴィッド・マレットは1980年代の著名なMVの多くの制作に関与されているだけでなく、仲間4名とMGMMというMV制作をメインで手掛ける会社を設立し、大きな成功を収めたことでも有名です。

デヴィッド・ボウイの往年の傑作「Let's Dance」と「China Girl」は、ボウイのチャレンジングな生き様と、2人の偉大なプロデューサーとディレクターによって生み出されたと言えるのではないでしょうか。

さて、今回のデヴィッド・ボウイ特集はいかがでしたでしょうか?
ボウイがどれだけチャレンジングかは、YouTubeのボウイのチャンネルでアップされている1970年代のMVをご覧いただければ分かります。
どれほどボウイが変化しているか、皆さんもご自身の目で確かめてみてください。(ちょっとビックリされるかもしれません)

ではまた次回に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?