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RYOtheSKYWALKERからZeebraそしてLEVEL42へと数珠つなぎ?(オススメMV #60)

こんにちは、吉田です。
オススメMVを紹介する連載の60回目です。(連載のマガジンはこちら)

今回はアーティストの数珠つなぎで3つのオススメMVを紹介します。
そういえば大昔、関西ローカルのTV番組で小枝さんが「美人数珠つなぎ」というコーナーをされていましたが、特に関係はありません...

さて、最初のMVですが、スペースシャワーTV主催の「SPACE SHOWER MUSIC VIDEO AWARDS(当時)」のノミネート紹介で観て「このMV、イイ!」とほれ込んだMVとなります。
RYO the SKYWALKERの「Overnight Action」です。どうぞ!

声もシブいが、映像もシブい!
派手さはありませんが、噛めば噛むほど味が出るMVです。

RYO the SKYWALKERさんは日本のレゲエミュージシャンで、RYOは本名の山口良から、SKYWALKERはRYOさんが大ファンというスターウォーズから取られています。
RYOさんとはこのMVで出会ったのですが、RYOさんの声とMVの映像のあまりのシブさにトリコになり、お気に入りのMVのひとつになりました。
すぐに他のMVを観て他の楽曲も聞いたのですが、元々私自身がレゲエと相性が良くないというのもあり、RYOさんの他の楽曲のMVは繰り返し観ないまま今に至っています。(決してRYOさんが悪いとか、レゲエが良くない、というワケではありませんので、誤解なきよう)

しかし、レゲエとの相性がイマイチな私をも虜にするほどこのMVの出来が良く、私好みの映像職人が作った技ありMVとして、以前この連載の「映像も楽曲も単調なのに観入ってしまう」で紹介するかどうか悩んだものの取り上げなかった...という経緯があります。
映像の工夫としては、同じ映像の構成(こちらを向いたRYOさんの顔のアップが中心にあり、背景が流れていく)のままでも、単調にならずに様々な工夫で最後まで飽きずに一気に見てしまう、というものです。
例えば、RYOさんが微妙に引いたり寄ったり、顔の左右の明暗の切り替え時にスタイルが変わるなど、細かいテクニックがてんこ盛りです。

では、さっそくMVの数珠つなぎに参りましょう。
RYOさんは、そのたぐいまれなる声質を請われて様々な楽曲に客演されているのですが、数珠つなぎの2番目に紹介するのがその中のひとつです。Zeebraの「Butterfly City」です。どうぞ!

様々な要素がてんこ盛りのゴージャスなMVですね。
客演されている方々の特徴を活かした楽曲が素晴らしく、また映像もキャラクターをうまく表現していて、最高のMVとして仕上がっています。

Zeebraさんは日本のHIPHOPのミュージシャンで、今や大御所ともいえる存在になっている方です。(もう50歳なんですねー)
最初はバリバリのストリート系でちょっと怖い感じでしたが、途中から色々なジャンルの音楽を取り入れ、間口が広くなったように思います。
この「Butterfly City」もその中のひとつで、多くの方が違和感なく楽しめる楽曲に仕上がっています。

そして、この楽曲とMVの特徴のひとつが、客演されているミュージシャンがメチャクチャ素晴らしい!という点です。
まず、最初のMVからの数珠つなぎとなっているRYO the SKYWALKERさんですが、RYOさんの特徴的なだみ声がいいアクセントになっていて、この楽曲はRYOさんなくしては成立しないとすら思えます。
続いては、今や老舗のHIPHOPグループのひとつであるRHYMESTERのMummy-Dさんで、セクシーな高い声がこれまたこの楽曲には必須の存在となっています。
そして最後を飾るのは、DOUBLEこと女性シンガーのTAKAKOさんです。
元々DOUBLEはTAKAKOさんとお姉さんの姉妹で活動されていたのですが、お姉さんがお亡くなりになられて今はおひとりで活動されています。
妖艶な魅力を振りまきながら歌い踊るDOUBLEさんも、この楽曲とこのMVではなくてはならない存在です。
実はもうおひとり、客演ではないのですが重要なキーマンがいます。
それがMVにも登場されているDJ HASEBEさんで、この楽曲の制作と演奏に携わっておられます。

この5名が集まって作った楽曲が悪いはずがありません。
MVのほうも、それぞれ5名のキャラが立っているため、テクノ感満載のギラギラ映像にもかかわらず全くそれに負けることなく5名の存在感が際立っていて、まさしく奇跡のMVといえるでしょう。

しかし、1点だけ悪い点があります。
MVそのものが悪いわけでなく、YouTubeにアップされている「Butterfly City」のMVは画質が悪すぎる...という点です。
私の手元には音楽番組から録画したものがあるのですが、それはHD画質でメチャクチャきれいなので、マスター映像はHD画質以上のはずです。
ぜひYouTubeでもHD画質のMVをアップしてもらいたいと願っています。

さて、RYOさんからZeebraさんと続いた数珠つなぎですが、最後は誰につながるのでしょうか?
最後のMVは、Zeebraの「Touch the sky」です。

色々な登場人物が楽しいMVですね。
アゲアゲの楽曲との組み合わせもよく、ライブではみんなが手を上に上げてジャンプしている姿が目に浮かぶようです。

この「Touch the sky」は、本連載の「味わい深いレベル42など1980年代は良質MVがてんこ盛り」で紹介している、レベル42の「Something About You」をサンプリングしているのですが、HIPHOPにフュージョンの楽曲を利用するというのはZeebraさんのセンスの良さを感じます。(ぜひ「Something About You」も聴いてみてください!)
また、この「Touch the sky」をリリースした頃からZeebraさんの曲作りの間口が広がっているので、その意味でも「Butterfly City」につながっているとも言えます。

しかし、イイMVではあるのですが、冒頭の楽曲がない映像だけの時間が長すぎます!
なんと楽曲が始まるまで1分12秒もの時間がかかっています。
これは私の「楽曲が始まるまでの時間は長くない方が良い」という私のポリシーに反してはいますが、なぜかその長さが苦にならずに観れるのが不思議です。(この話は「ギリギリセーフとギリギリアウトの違いとは?」で書いているので、興味のある方はご覧ください)

ということで、最後の数珠つなぎはZeebraさんからLEVEL42へとつながった...という(イマイチの)オチでした...

今回のアーティスト数珠つなぎの3つのMVはいかがでしたでしょうか?
それぞれ特徴のあるオススメMVですので、ぜひご覧ください。

ではまた次回に。

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