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ユクセクとスペースカウボーイって誰?フランス生まれの2人の天才のイケてるMVを徹底比較!(オススメMV #5)

こんにちは、吉田です。
オススメMVをご紹介する連載の5回目をお送りします。
(連載のマガジンはこちら)

皆さん、ユクセクとスペース・カウボーイってご存じですか?
この2人はフランス生まれのEDMの天才アーティストなのですが、同時期にイケてるMVを出しているので、今回比較しながらご紹介します。

この2人は共通点が多く、また今回ご紹介するMVも共通点があり、比較することで様々な違いが見えてきます。
両方とも楽曲もMVも最高ですので、ぜひご覧ください!

では、まず最初のMVをご紹介しましょう。
ユクセクの「Extraball ft. Amanda Blank」です。

どうでしょうか?
インパクト抜群のMVになっています。
同じフレーズの繰り返しが多い楽曲なのですが、それが気にならずあっという間にMVが終わってしまう感じです。

ユクセク(Yuksek)はフランスで有名なEDMアーティストで、このExtraballが代表作です。
色々ユクセクについて語りたいのですが、その前にもうひとつ、スペースカウボーイのMVをご覧ください。

2つ目のMVは、スペース・カウボーイの「Falling Down」です。

このMVもイケてるでしょう!

スペース・カウボーイ(Space Cowboy)は、フランス生まれのイギリス育ちのEDM系アーティストで、現在の活動拠点はアメリカのようです。
レディ・ガガのDJとして有名で、ジャスト・ダンスのMVにはそのままDJとして出演しています。(ガガもスペースカウボーイも若い!)

さて、ここからが本題の比較解説になります。

この2人にはいくつかの共通点があります。
・フランス生まれ(ただし、育ちはユクセクはそのままフランス、スペースカウボーイはイギリス)
・EDM系のアーティスト
・グループではなくピンで活動している
・名前は本名ではなく芸名
・同世代(ユクセクは1975年生、スペースカウボーイは1977年生)

そして、今回ご紹介する楽曲およびMVにも共通点があります。
・男性シンガー(本人)に加え女性シンガーをfeaturing
・出演するのはシンガー2名がメイン
・リリースが同年(2009年)
・時間が3分前後(Extrabllは3:29、Falling Downは2:57)

しかし、この2つのMVには大きな違いがいくつかあります。
詳しく見てみましょう。

■ユクセクのExtraball
・登場するのはユクセクとアマンダの2名のみ
・アマンダは開始28秒で歌い出し、ほぼ全般でユクセクと掛け合って歌う
・アマンダはタイトルにfeaturingとして記載されている
・映像で使用される色は白、黒、青、赤の4色のみ
・背景はナシ(基本白で、たまに黒)

■スペースカウボーイのFalling Down
・登場するのはスペースカウボーイとfeaturingしているチェルシーコルカに加えて多数のメンバー
・チェルシーコルカは開始2分で歌い出し、15秒しか歌っていない
・チェルシーコルカはタイトルにfeaturingとして記載されていない
・映像で使用される色は多数
・背景は普通にある

こう比較すると、ユクセクのExtraballのMVがいかに特殊かがわかります。
観ていただいたらわかりますが、登場人物が完全に2名だけです。
これだけでも普通じゃないですが、それに加えて背景がなく、色も白と黒がベースで有色は赤と青だけとはちょっと異常です。
つまり、それだけこのMVが色々なものをそぎ落として、楽曲とシンガーのみを押し出して勝負しているMVということがわかります。

もちろん、スペースカウボーイのFalling Downがダメと言っているのではなく、Falling Downも楽曲の良さを最大限引き出している素晴らしいMVであるのは間違いありません。
この2つのMVは、ぞれぞれ視聴者に感動や感激を与えるためのアプローチが違う...ということです。
しかし、ひとつ言えるのは、ユクセクのExtraballのMVはシンプルであるがゆえに難しいアプローチに果敢にチャレンジし、それが成功している、という事実です。
そのチャレンジを称えずにはいられません。

そしてもうひとつ気になる違いがあります。
それはfeaturingしている女性シンガーの扱いです。
ユクセクのExtraballでは、アマンダも前面に押し出し、開始早々に歌い出しほぼ全編でユクセクと掛け合って歌っています。そして、タイトルにもしっかりクレジットされています。
しかし、スペースカウボーイのFalling Downでは、チェルシーコルカは映像ではたくさん出ていますが、歌うのは後半に15秒だけと全体のたった8%に過ぎません。そしてタイトルにもクレジットされていません。
これは悲しすぎます。

出すからには、もっとしっかり歌ってもらって(たとえ歌がイマイチだったとしても、です)、タイトルにもクレジットすべきです。
これではマスコット的な扱いのようで観ていてすっきりしません。

ということで、すばらしい2つのMVですが、ユクセクのExtraballのシンプルなアプローチとfeaturingしている女性シンガーをしっかり押し出している面が気に入り、どちらかと言えばユクセク押しです。

皆さんも、このフランスが生んだ2人の天才の素晴らしいMV、ぜひ見比べてみてください。
色々書きましたが、細かいことを忘れて楽しめること確実です!

今回、後半は文章ばかりになってしまいました...
次回はもっと簡潔にお届けするようにします。

ではまた次回に。

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