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洋楽ダンスMV第二弾。やっぱりシーアのシャンデリアは外せない!(オススメMV #71)

こんにちは、吉田です。
オススメMVを紹介する連載の71回目です。(連載のマガジンはこちら)

今回は洋楽のダンスMV特集の第二弾です。
初回は隠れた名作Mondotekの「Alive」をお届けしましたが、今回もイケてるダンスMVを紹介します。(初回はコチラ⇒ダンス系洋楽MVの三連発

なぜかこの連載では1980年代から2010年頃までのMVばかり紹介していますが、最近の楽曲やMVを視聴していないわけではなく結構観ています。
しかし「これイイ!」というMVがあまりなく、この連載で紹介することもほとんどないのが実状です。(あくまで主観での評価です)

そこで、昨年リリースされた楽曲の中で、今回のテーマである「ダンス系MV」のオススメを最初に紹介しましょう。
ジョナス・ブルーの「Something Stupid feat. AWA」です。どうぞ!

徹底してボーカルのアワのダンスシーンのみで構成されたMVです。
しかし、様々に工夫された映像で、かつ楽曲とボーカルと映像のマッチングがよく、最後まで一気に見れてしまいます。

ジョナス・ブルー(Jonas Blue)は英国のシンガーソングライターで、2015年に1stシングルをリリース後、毎年のようにヒットを飛ばす新進気鋭のアーティストです。
EDM系の音楽なんですが、さわやかな気持ちのいいメロディラインが特徴で、新世代の音作りなんだろうな...と思わせる楽曲が目白押しです。

そのジョナス・ブルーが組んだのはスウェーデン出身のアワ(AWA)。
この楽曲で初めてアワを知ったのですが、なんと2019年にデビューしたてのシンガーで、活動拠点は英国のようです。
デビューのキッカケとなったのがXファクターという音楽オーディションのTV番組ですが、そこで優勝したのが15歳というから驚きです。

ジョナスとアワが組んだこの「Something Stupid」は、楽曲もイイのですが、MVも印象的です。
出演者するのは、たまにちょっとだけ出るジョナスを除いては、ほとんどアワひとりだけで、かつアワが最初から最後まで画面の中央で踊りっぱなしというなかなか思い切った構成です。
通常であれば単調になってしまうのですが、様々に変化する壁の映像と、同時に変化するアワの衣装やいで立ちが飽きさせることがありません。
さらに、アワのボーカルを前面に出す楽曲と、アワが引き立つような映像になっているため、音声も映像も常にアワが前に出てきている...という技ありの楽曲とMVの組み合わせとなっています。

私としては、本当はチカチカするような映像やカット割りの細かい映像は苦手(というか嫌い)なんですが、このMVについては苦にならずに最後まで観ることが出来ます。

さて、最初のMVはこれぐらいにして、次のMVの紹介に参りましょう。
実は今回の連載のメインステージはここからです。
多くのダンス系MVは、シンガー自らが踊るケースが一般的ですが、そうではないMV、つまりシンガーやアーティストが踊らないダンス系MVも存在しいます。

そして、その種のダンス系MVでピカイチなのが、次に紹介するMVです。
シーアの「Chandelier(シャンデリア)」です。

「なんだ、このMVは!」と驚かずにはいられないMVです。
シーアの楽曲のすばらしさが際立ちますが、それに全く引けを取らない少女のダンスというか舞踏。

シーア(Sia)はオーストラリアのシンガーソングライターです。
この連載でも何回も登場していますが、別に連載している(レコードジャケットの楽しみ)の「シーアを聴くだけで、しーあわせ!」というおっさんギャグ的なタイトルの回でも紹介していますので、ご興味ある方はぜひそちらもご覧ください。

このMVを見てまず思うのは、「この少女、一体何者なんだ!?」というシンプルな疑問です。
この少女はマディ―・ジーグラー(Maddie Ziegler)という米国のダンサーで、2002年生まれの19歳。
なんと、このMVに出演したときは11歳というから驚きです。
2歳からバレエを始め4歳でダンススクールに入り、全米各地のダンスコンテストで様々な賞を受賞し、8歳の時に「ダンス・マム(Dance Moms)」というダンサーを育成するスパルタTV番組に出演し、並み居る強豪の中、トップクラスで出演し続けます。
そして、そのダンス・マムを見たシーアの目に留まり、「Chandelier」のMVに出演することになった...とそれだけでも物語になりそうな話です。

洋楽のMVではストリート系のダンスがメインですが、マディ―のダンスはバレエを基本としながら様々な舞踏や表現方法を取りれたダンスであり、その点でも他のダンス系MVとは一線を画します。

マディ―はこの「Chandelier」だけでなく、他のシーアのMVやシーアの参画するLSDのMVにも出演しており、成長と共に表現にも変化が見て取れ、その点でも楽しむことが出来ます。
ちなみに、LSDのMVは以前の回で紹介していますので、ご興味ある方はそちらもご覧ください。コチラ⇒完璧すぎるLSDのMVは、我々のイマジネーションすら奪ってしまうのか?」

さて、続いてのダンス系MVは、同じくシーアのこの作品です。
「Cheap Thrills ft. Sean Paul」です。どうぞ!

これまたヘンテコなダンス系MVですよね。
最初は違和感満載ですが、徐々に引き込まれ、最後はどっぶりMVの世界に引きづりこまれて楽しんでしまいます。

2015年にリリースされたこの楽曲は、かの有名なジャマイカのレゲエシンガーであるショーン・ポール(Sean Paul)とのコラボも最高で、シーアの作品の中でも異彩を放ちつつ完成度の高い楽曲となっています。

この「Cheap Thrills」の楽曲はシーアの単独バージョンもあり、そちらのMVには「Chandelier」のMVで紹介したマディ―に加えシーア自身も出演していて、こちらのMVもおすすめですので、最後に紹介しましょう。
シーアの「Cheap Thrills (Performance Edit)」です。

広い舞台にマディ―とシーアと男性ダンサー2人というシンプルな構成ですが、最初から最後まで見所満載で目がクギヅケになるMVです。
楽しくて、こちらの体まで動き出しそうになりますね。

この「Cheap Thrills」は楽曲もそうですが歌詞も明るい内容で、それに伴いMVも楽しい内容になっています。
しかし、前出の「Chandelier」は楽曲も重く、歌詞もチョット暗い内容であり、マディ―の鬼気迫るダンスが最高にマッチしていました。
同じダンス系MVでも明と暗がくっきりと分かれていて、それもまた見所ですね。

さて、今回のダンス系洋楽MV特集の第二弾、いかがでしたでしょうか?
結局シーア祭りのようになってしまいましたが、イイものはイイ!ということで許してください。

シーアは音楽だけでなく様々な表現にチャレンジしており、来月にはシーアが監督を務めた映画「MUSIC」(邦題:ライフ・ウィズ・ミュージック)が日本公開されるので、どんな映画か今から楽しみです。
皆さんもご興味があれば劇場に足を運んでみられてはいかがでしょうか。

ではまた次回に。

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