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2つの講演と、ガロアの原稿、そしてキリン富士御殿場蒸留所の取材

 大阪から帰って4月1日の月曜日はミーティング三昧のあと、夕方6時から「ジャパニーズウイスキーの日」のイベント。最初に私が基調講演としてジャパニーズの現状と、定義の法制化について1時間ほど話をし、その後7時29分に、一斉乾杯。その間を利用してテイスティングの5種類をサーブし、2部はウイ文研オリジナルのジャパニーズのボトルをテイスティングした。

 2日の火曜日はガロア、コニサー倶楽部の原稿。さらに6月にナツメ社から出る『ウイスキーの教科書』の原稿と、その校正。その後3日の日本洋酒輸入協会の講演の準備。気が付けば3月も終わり4月に入っていたが、あまりのスケジュールで、まったく日時の感覚がなく、体もシンドイを通り越して、パニック状態だ。この時季、いつもそうだが、ハードスケジュールで体調がすぐれない日が多い。これって気圧のせい…。コロナの後遺症もあるのかもしれない。

 3日は10時前に京橋の明治屋に行き、7階の明治屋ホールで11時から講演。世界のウイスキー、ウイスキーとの出会いをテーマに、35年(!!)におよぶウイスキー人生と、その間の変化、ウイスキーの現状について話をする。テーマが少し広範囲におよびすぎていて、早口で喋ってしまったが、会場だけでなくYoutubeでも視聴してくれた人が多くいたようだ。それにしても、私がスコッチのシングルモルトと出会い、初めてアイラ島に行ったのが1989年で、今年でちょうど35年となる。今が70歳だから、人生の半分をウイスキーと共に過ごしてきたことになる。なんだかなあ~という気がしないでもない。

 で、講演のあと再びウイ文研に戻ってガロア等の校正作業。検定、TWSC、ガロア、コニサー倶楽部、コニサー教本の改訂作業。そして琵琶湖フェス、大阪フェス、ウイスキートーク福岡など決めなくてはならないことが多すぎて、一時も気を休めることができない。案件ファイルが100を超えていて、毎朝おきて最初にやる仕事は、それらのファイルの整理である。資料がどこにあるか探すのも、大変な苦労となっている…。

 4日の木曜は、ガロアの巻頭のグレーン特集のところの蒸留所の原稿を書き、昼過ぎにウイ文研。週イチでやっている全体ミーティングで、大阪フェスや琵琶湖、さらにTWSC、ガロア、検定についてなども話し合う。検定合格者向けの三郎丸ツアーも5月に行われるし、6月1・2日の2日間で、静岡県の井川蒸留所に行くことも決まっている。昨秋の新潟のツアー、今年3月のバーバス・ツアーに続く、早くも第3弾のツアーである。

 5日の金曜は朝イチの小田急高速バスで一路御殿場へ。JR御殿場駅でライターのOさん、カメラマンのFさんと待ち合わせ、11時すぎにキリン御殿場蒸留所へ。次号のガロアの取材で、グレーン特集ということもあり、今回2年ぶりに御殿場の取材となった。前回はモルトの新しいスチルや発酵槽などをみるのが目的だったが、今回は久しぶりにグレーンを造るビアスチル、マルチコラム、そしてケトル、ダブラーといった、世界でもキリンの御殿場にしかない多彩な蒸留機をじっくりと見て回ることに。

 さらに5月に発売が予定されているキリン50周年記念のグレーンウイスキーについて、ブレンダーの竹重さんから話も伺うべく、1時間ほどインタビュー。改めてキリンのグレーンの造り分け、そのグレーンに対する思いについて伺った。結局、テイスティングも交え取材が終わったのが3時半過ぎで、JR御殿場駅にもどり、私は駅前のホテルに1泊して、翌6日の土曜日は久しぶりに東山湖でトラウトフィッシング。前日からの雨と寒さのせいで釣果はイマイチだったが、久しぶりに大自然の中でフライロッドを思う存分、振ることができた。もちろん釣りは半日で、その後再びバスで都内に戻り、昨日の日曜日は朝からガロアの原稿書き。なぜ今グレーンなのか、ジャパニーズのグレーンウイスキーのポテンシャルの高さについて、巻頭で原稿を書いている。

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