再びの台湾取材と究極のテイスティング、そして一社設立へ…
3月15日から再び台湾、カバラン取材である。今回は第2蒸留所と、完成間近の第3ウェアハウスの取材をし、ウイ文研オリジナルボトルの樽の選定も行う予定だ。さらに1日台中の南投県にも行き、日月湖、そして阿里山にも足を伸ばす。日月湖は台湾最大の湖で、阿里山は高山茶で有名なところ。台湾茶、特に高山茶についても取材してこようと思っている。
台湾から19日の火曜日にもどってきて、そのまま夜は八海醸造の創立100周年パーティーに出席し、翌20日はロッド・スチュアートのコンサートを有明アリーナに聴きにゆく。ロットがウルフィーズというスコッチのブレンデッドをプロデュースしたことと関連していて、ロックコンサートのライブに行くのは、久しぶりだ。
そして21日(金)は、中国人グループに頼まれていたジャパニーズウイスキーセミナーをウイ文研のスクールで行う。休む間もなく、23日の土曜日に岡山の倉敷に移動し、24日(日)は、4年半ぶりとなる倉敷ウイスキーフォーラムへ。そのまま翌日はレンタカーで徳島県に渡り、阿波乃蒸留所の取材と続く。
ガロアは発売となったばかりだが、すでに次号(5月12日号)の取材、原稿執筆に入っていて、並行して検定テキストの改訂版、そしてナツメ社の『ウイスキーの教科書』の校正・執筆にもこのところ時間を取られていた。同時に『コニサー倶楽部』の取材・執筆もありで、目の回るような忙しさが続いている。
2月に行われたウイスキー検定の結果発表も、もうじきで、5月26日(日)には検定合格者を対象とした、三郎丸、T&TTOYAMA、1日日帰りツアーも企画されている。私はこれには参加できないが、6月1・2日は、いよいよコニサー倶楽部の第3弾ツアー、井川蒸溜所の1泊2日スペシャルツアーが待っている。それが終われば翌週はウイスキートーク福岡で、ここではスペシャルテイスティングセミナーとして、私の『土屋守の究極のテイスティング』が行われる。
ウイスキートーク主宰者のHさんから昨年言われていたもので、私の古稀も記念して特別なボトル5本を用意した。マキシアムジャパン、アサヒさんとコラボしてボトリングした私のハイランドパーク1973や、ミレニアム直前に当時のアランジャパンが出した私の似顔絵入りボトルから、トマーティンとグレンバーギ、そして私の生まれ年であるグレングラントの1954(GM)、最後に、私が究極のブレンデッドの1本だと思っているカティサークのタムオシャンターの25年物である。14名限定で、参加費は少々お高いが、2度と飲めないと思われるボトルばかりなので、ぜひこの機会に。
もちろん福岡が終わればそのまま佐世保に行き、さらに久しぶりに長崎にも行きたいと思っている。私たちがフェスでオリジナル、ウイ文研オリジナルとして出している「グラバーコレクション」、通称グラバーボトルのラベルは、倉場富三郎が22年間かけて作った『グラバー魚譜』の魚の絵を使っていて、もうじきウイ文研が許可をもらった50種が終わりを迎えることになる。それもあってガロアで一度、トーマス・グラバー、倉場富三郎親子のことを取り上げようと思っているからだ。ぜひとも、2人のお墓にも行ってみたい…。
と、やることが満載でジャパニーズの定義の法制化に向けての動きが止まっていたが、先週から各社と打合せ、一社設立と、その主要メンバー、さらにクラウドファンディング、10万人署名に向けて、いよいよ動き出した。本当はすべてこの仕事に私自身は専念したいのだが、ガロアやコニサークラブ、検定、コニサー試験、フェス、TWSCと日々の業務もやらなくてはならず、そうも言ってられないのが現実だ。
とにかく、今はやれることをやるだけである…。
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