Photoshopの使い方。 - 写真のゴミ取り -(導入編)
こんにちは。写真家のMiNORU OBARAです。本日は、フォトショップの使い方、スーパー初級編です。
その名も「ごみ取り」。
その前に、皆さんはアドビ社がリリースしている "Photoshop" というソフトをご存知でしょうか? 写真を仕事にしている僕たちにとってはあまりにも有名なソフトですが、アマチュアの方々にどれほど浸透しているのかは謎。逆に知りたい!
Photoshopは、いわゆる「写真編集ソフト」として、写真業界やデザイン業界で長年に渡り愛用され続けています。
その機能は多岐に渡り、いや、多岐に渡りすぎ、プロの僕でも全てを使ったことはありません。笑
でも、とても秀逸なソフトです。最近では(とはいえ気がつけばもう随分前からですが)、アドビ社はクラウド形式を採用し、いつでも最新バージョンを使えるサブスク制に。
写真を楽しむなら、ダウンロードしておいて損はないソフトです。
さて、そんなPhotoshopで僕がよく行うのは、写真の掃除&お化粧です。
肌を整えたり、撮影時にはどうしようもない映り込み(例えば電線や看板など)を消したり・・・。クライアントの様々なご要望にお応えするのにとても役に立ちます。
そんな中で、本日ご紹介するのは、「写真のゴミ取り」。(この導入編ではPhotoshopの使い方まで話が辿り着いていませんので、悪しからず。)
なにそれ? と言う方に、ここで僕が言う「写真のゴミ」についてお話ししますね。
まずは下の写真をご覧ください。
いい写真ですねえ。手前の狛犬がマスクをしているあたり、今の困った世相をポジティブに捉えるお茶目な神社さん。素敵ですねぇ。
あれ、でもちょっと待って。写真向かって右上の空のところ・・。
お分かりですか? 黒い点が写り込んでますね。(赤丸のところ)
拡大すると、
ね。これが、僕の言うところの「写真のゴミ」です。
ちょっと恥ずかしいんですけど、さらに分かりやすい写真もお見せしますね。
空のところにたくさん、黒い点がありますね。
これが「写真のゴミ」。ここまであるとさすがに恥ずかしい・・・。
これ、カメラのセンサーに付着してしまった細かいホコリが写真に写り込んでしまっているんです。
なぜ、こんなに写り込んでしまうのか。
それには、色々な要素がありますが、簡単にするならばその要因は二つ。
① カメラを掃除していない。
② 撮影時に一定以上レンズを絞っている。
「・・・絞る?なにそれ?」という方、安心して下さい。これから説明しますね。笑
① の「カメラを掃除していない」は、分かりやすいですね。写真のゴミはカメラ本体のセンサーに付着したホコリが原因であることが多いので、カメラのセンサーが完璧に綺麗な状態であれば、写真にゴミは写りません。(レンズ内部の場合もありますがここでは割愛。)
でも、これが案外難しい。一眼カメラの場合、レンズを頻繁に交換しますから、その際に、知らず知らずのうちにカメラ内部に細かいホコリが入り込んでしまうんですね。
もちろん、撮影の前後に必ず掃除をするんですが、どうにも取りきれない。
カメラのセンサーはとてもデリケートな部分なので、僕たちプロでも直接触るのは危険。なので、ブロワーなるものを使って、風圧で飛ばすしかないのです。
僕は、最強クラスの風圧を持つブロワーを使っています。これ、少しの力で超パワフル。おすすめ。
それでも、センサーのゴミは除ききれない。これはカメラの宿命ですね。センサーは定期的にカメラメーカーに清掃に出すことがマストです。
センサーはできる限り綺麗な状態を保ちましょうね。
次に、写真にゴミが映り込む理由その②。
「撮影時に一定以上レンズを絞っている。」
これは少し専門的です。
カメラの機能と言いますか写真の概念に、「絞り」なるものがあります。Fという値で表されます。
このF値、写真の手前から奥のどこからどこまでにピントを合わせるかを決めてくれます。
F値が小さいほどピントは浅く(ぼやける)、F値が大きいほどピントは深く(ぼやけない)なります。
はい、そうなんです。
F値が大きければ大きい(絞れば絞る)ほど、センサーのゴミにまでしっかりピントが合ってしまう、つまり、写真にゴミが写り込んでしまうんですね。
ちなみに、先ほどあげた神社の写真のF値は8、もう一枚の写真のF値は、なんと22。そりゃ写り込みますよね。
もちろん、F値も意図があって選んでいますので、目的の写真を撮るためには致し方ない。ゴミを恐れて妥協するわけにはいきません。
ですので、写真のゴミを避けるには、とにかくセンサーのメンテナンスを欠かさないことが大切なのです。
ただね、いま、例の感染症の影響で、メーカーのメンテナンスも完全予約制。なかなかメンテナンスに出せない状況が続いています。
なので、写り込んでしまった写真のゴミは、Photoshopで消すしかない!
ということでこの記事を書き始めたのですが、すでに長くなってしまったので、続きは次回にしますね。
本日も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
*この記事の続きはこちら。
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