体にも地球にも優しい ”Veganレシピ” ③『野菜の恵みが染み渡る和風パエリア』
こんにちは。写真家のMiNORU OBARAです(自己紹介はこちら)。本日も『体にも地球にも優しい " Veganレシピ " シリーズ』です。お肉と魚を頂かない ” フレキシタリアン ”を経て、卵も乳製品も頂かない ” ヴィーガン ”を実践中の僕ですが、体にもいろいろな変化がありました。
ヴィーガン生活を始めてまずすぐに実感したのは「体の軽さ」。これは数日お肉を抜くだけでも実感できると思います。
そして、体がみるみる絞れてきました。放っておくと痩せ細ってしまいそうなので、トレーニングは欠かさず行っています。
そして、もちろんしんどいこともありました。もともとお肉も、そして特に魚は大好きでしたから、スーパーの生鮮食品コーナーの誘惑に打ち勝つのはなかなか至難の技でした。今はもう慣れましたが。
そして、次に襲ってきたのが、半端ではない眠気。おそらく、それは鉄分不足によるものでした。人によっては貧血や目眩を起こす人もいるとか。
急激にヴィーガン生活を始める危険性にも気がつきました。
さて、その頃から、栄養のバランスにかなり気を遣うようになりました。ヴィーガンになる前は全く気にしなかった栄養素。体は食べるもので作られるという当然のことを身をもって痛感しました。
そんな僕が、探り探りで作っているヴィーガン 料理。そのレシピをご紹介するのがこの『体にも地球にも優しい " Veganレシピ " シリーズ』です。
今回ご紹介するのは、『野菜の恵みが染み渡る和風パエリア』。パエリアといえば、海老や鶏やコンソメをふんだんに使いイメージ。考えるだけで、お腹が鳴りそうです。しかし、ここはヴィーガン料理。もちろん動物由来のものは使わずに挑戦です。
■ 本日のヴィーガンレシピ
それでは、いきましょう。完成予想図はこちら。今回使ったのは、冷蔵庫にあった野菜たちです。
■ 材料(3〜4人分)
まずは、材料。(冷蔵庫にあった野菜を全て使いました笑)
□ 生米・・・3合
□ 玉ねぎ1玉半・・・1玉半
□ しめじ・・・1株
□ 白菜・・・1/4玉
□ パプリカ粉(本当はパプリカの実2個が望ましい)・・・大さじ1
□ おからこんにゃく・・・1/2個
□ ニンニク・・・1片
□ サフラン・・・大さじ1
□ 白ワイン・・・大さじ2
□ 濃い口醤油・・・大さじ4
□ ニュートリショナルイースト・・・大さじ4
□ オリーブオイル・・・大さじ2
□ ブラックペッパー・・・少々
□ 塩・・・少々
■ 作り方
1. 具材を炒める
玉ねぎ1玉半・・・1玉半
しめじ・・・1株
白菜・・・1/4玉
おからこんにゃく・・・1/2個
ニンニク・・・1片
オリーブオイル・・・大さじ2
濃口醤油・・・大さじ1
塩・・・少々
まずは、具材を炒めます。
野菜はそれぞれ、ざく切りにします。
ここで聴き慣れない方も多いかもしれない「おからこんにゃく」。その名の通り、おからとこんにゃくからできています。歯応えも存在感もしっかり食べ応えのあるヴィーガン 御用達食材です。唐揚げのように調理したり、米粉で焼いたり、使い方は無限でおすすめ。
そんな強い味方、おからこんにゃくは味が染み込みにくいので薄切りにしましょう。余裕があれば濃口醤油と少しの塩に漬け、下味をつけておきましょう。
熱した土鍋(なければフライパン)にオリーブオイルを敷き、みじん切りにしたニンニクで香りをつけたら、カットした具材を強火で一気に炒めましょう。きつね色にこんがり焦げ目がつくまで炒めて、野菜の旨味を引き出します。
2. スープを作る
水・・・500ml
白ワイン・・・大さじ2
ニュートリショナルイースト・・・大さじ4
サフラン・・・大さじ1
塩・・・少々
パエリアで肝心なのは、きっとスープ。コンソメや魚介の出汁を使いたいところですが、ここでは野菜の出汁を。
沸騰したお湯で、サフランとニュートリショナルイーストを溶かします。しっかり混ぜましょう。
ニュートリショナルイーストは発酵酵母で、チーズを思わせる風味でヴィーガン料理に彩りを与えてくれます。
ニュートリショナルイーストがしっかり溶けたら、白ワインと塩を加えましょう。
野菜の出汁は、次の行程で。
3. 野菜の出汁をしっかりと
①で炒めた具材
②で作ったスープ
パプリカの粉・・・大さじ1
②で作ったスープを、①で炒めた野菜たちに投入します。パプリカの粉を加えたら、土鍋(またはフライパン)に蓋をして、ひと煮立ちさせ、3〜4分待ちましょう。吹きこぼれに注意ですよ。
4. お米とともに一気に炊き上げる
③で合わせた具材とスープ
生米・・・3合
土鍋(またはフライパン)からグツグツといい匂いがしてきたら、いよいよお米を加えます。
生米を煮立った土鍋(またはフライパン)に投入です。切るように数回、お米と具材を混ぜ合わせたら、蓋をして、強火で5分ほど煮込みましょう。吹きこぼれ要注意。
5. じっくりことこと
土鍋(またはフライパン)から、吹きこぼれるか吹きこぼれないかのギリギリのところで、弱火にしましょう。
ここからはただ待つのみ。
20分ほど、コトコトと炊き上げましょう。
中身の様子が気になっても、蓋は開けずに。
「赤子泣いても蓋取るな。」ってやつです。
6. おこげをつけて
オリーブオイル・・・大さじ1
辛抱強く20分炊き上げたら、弱火のままでいよいよ蓋を開けましょう。
最後にパエリアにはとても大切な、おこげをつけます。
オリーブオイルをひと回しかけて、また蓋をして、一気に強火にします。
1分ほど強火をキープ。
これで完成です。
おこげがうまくできているかは、器によそうまでのお楽しみ。
これで完成
今回は、冷蔵庫にたまたま残っていた野菜を総動員しました。買い出しから始めるのであれば、①の行程でパプリカの実や小松菜を加えても良いと思います。小松菜はヴィーガンに不足しがちな鉄分や葉酸、カルシウムを豊富に含んでいます。
パエリアって、なぜか調理した鍋のまま食卓に運びたくなりますよね。
せっかくなら食卓の上で、すっかり混ぜてからお皿に盛りましょう。
いかがでしたでしょうか?見た目も美味しいパエリア。是非お試しくださいね。
ちなみに、ヴィーガンでも貝は口にする方も多いようです。一口にヴィーガンと言っても、それぞれのマインドがあります。それは人それぞれ。なので、貝を入れていただくものありかもしれませんね。何をもってヴィーガンと呼ぶかは、まさに「優しい心」の持ちようなのかも。
本日も文末までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回。
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