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カメラマンの魔法(初級編)

 こんにちは。写真家のMiNORU OBARAです。本日は「カメラマンの魔法(初級編)」と題しまして、写真で「朝や昼を夕方に変えてしまう方法」についてお話しします。

 この時点で、「あ、それね、知ってる!」と思った方は、すでにカメラ中級者です!笑 なので、すっと読み流してくださいね!

 さて、まずは先ほど撮影してきた写真を。

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 これ、何時頃の写真だと思います?

 実は、午前中に撮ったものなんです。

 でも、夕方っぽいですよね。

 駄目押しにもう1枚。

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 ね、全部夕方みたいですよね。でも、こちらを撮影したのは、真昼。

 不思議ですねぇ。

 でも、カメラなら簡単にできてしまいます。

 種明かしは、『ホワイトバランス機能』。ご存知ですか?ホワイトバランス。カメラではよく『WB』と表示されてますね。

 僕の愛用機のNikonD5の場合は、ここ。

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 ホワイトバランスとは、光の色を調整して、白を白に写す機能のことです。

 はい、難しいですね。笑

 世の中の光は色々な色で溢れています。例えば、蛍光灯は青っぽいのに、洗面所の電球は黄色っぽい(人による!)。曇りの日は晴れの日に比べて青っぽい。

 それをうまいこと補正しようとするのが、ホワイトバランスです。

 もっと、難しいですね。笑

 空気に温度があるように、色にも温度があると言われています。それが『色温度』(単位はK(ケルビン)。

 色温度は、低いほど暖色、高いほど寒色です。

 超余談ですが、大人気漫画『僕のヒーローアカデミア』に登場する、炎の個性の持ち主「轟ショート」と「荼毘(ダビ)」。ショートが出す炎は赤色。荼毘が出す炎は青色。なので、きっと荼毘が出す炎の方が熱い! きっと。荼毘、強い! 負けるな、ショート! がんばれ!!

 はい、話が逸れましたけど、低いほど暖色、高いほど寒色な色温度を無理やり元に戻そうとするのが、ホワイトバランス機能です。

 でも、そのホワイトバランス、白を白く写すだけじゃありません。

 使い方によっては、写真をオレンジにすることも、青にすることもできるんですね。

 その方法は、

① ホワイトバランス「色温度設定モード」にする。

写真をオレンジにしたければケルビンの値を上げ、青にしたければ下げる。

 これだけです。ホワイトバランスにはいろんなモードがありますが、この「色温度設定モード」さえ理解していれば、他は無視でOKなほどです。笑

「ちょっと待てよ、色温度は低ければ暖色、高ければ寒色、なのに、逆かよ!」と思われた方、いますよね?

 そうです、そもそもホワイトバランス機能は、色温度のズレを戻すための機能なので、数値を下げれば写真は暖色を元に戻そうとして青く上げれば寒色を元に戻そうとしてオレンジになるのです。

 ま、ややこしいので、先ほどの、②で覚えて下さいね。

 ちなみに、次の2枚は同じ場所での同じ時間の写真ですが、ホワイトバランス次第で全く違う印象になります。(アングルも違うけど)

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 ね、面白いでしょ?

 僕は、写真家が魔法使いだなんて思っていませんが、それでもいろいろ楽しめますよね。

 皆さんも、ぜひ試してみてくださいね。

 今日も、最後までお読みいただきありがとうございました。

 では、また次回!

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