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PAY IT FORWARD -ペイフォワード-

 こんにちは。写真家のMiNORU OBARAです。

 今日は、夕方に体験した嬉しいお話を。

 僕はいま、あるプロジェクトの撮影で地元広島のパワースポットを巡っています。今日お話しするのは、その道中で起こった出来事です。

 そのプロジェクトについては先日の note でも記事にしましたが、毎日のように僕は寺社仏閣と文化遺産の撮影をしながら地元を旅しています。

 地元と言えど、広い県内。もちろん知らない場所もたくさんあります。むしろ、ほとんどが知らない場所だったと言っても過言ではありません。

 ですから、Google Map が大活躍してくれるのですが、それでも万能ではなく、特に入り組んだ場所などでは、なかなか目的地にたどり着けずに迷ってしまうことも多々あります。

 今日も、僕は道に迷っていました。

 狭い路地をぐるぐると回っていたところでした。

 道脇の家からおじさんが顔を出して、声をかけてくれました。

 僕が道を尋ねると、そのおじさんは、丁寧に道順を教えてくれました。どうやら僕は、手前の大きな道で曲がるところを間違えていたようでした。

 近くに車を停めていたので、僕はおじさんにお礼を言って車に向かいました。

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 運転席に乗り込んで、車を出そうとすると、サイドミラーに人影が。

 それは、先ほどのおじさんでした。

 そのおじさんには少し派手な印象の黄色いスーパーカブに跨った彼は、僕の車を少しだけ追い越して、「案内してやる」と僕を手招きしました。

 そんなに近い距離ではありませんでした。

 間違えて登ってきていた細い道を下り、大通りに抜け、それをさらに進み、また山の方へと続く細い道を登る。クネクネの山道をさらに進みました。

 15分ぐらいは登ったと思います。じきに山の中腹辺りに目的の神社が見えてくると、その神社を指差したおじさんは黄色いカブを器用にUターンさせて、笑顔で帰って行きました

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 実は、外国では同じようなことをよく経験するんです。

 タイの小さな村では、昼間に会った女の子のお父さんに山のてっぺんまで連れて行ってもらいました。

 南インドでは、たまたま乗ったトゥクトゥクのドライバーさんに、その夜に偶然再会しました。家族との時間を過ごしていた彼だったのに、僕をバイクに乗せて少し遠くの宿まで送ってくれました。

 歩き疲れたラオスの村でもそうでした。

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 でも、正直、日本でこんな経験をするとは思っていませんでした。

 だから、今日はとても嬉しかった。

 嬉しかったので、遠くに住む家族のことも喜ばせたくなって、お昼に撮った最高の空の写真を贈りました。


 小さな喜びは、大切な人に伝えたくなりますよね。

 僕のテーマでもある「隣の人から幸せに」が繋がって、世界中が笑顔で溢れるといいなぁと思っています。

 皆さんもぜひ、「ペイフォワード」してみてくださいね。

 今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 また次回にお会いしましょう。

*オススメ映画『ペイ・フォワード 可能の王国』。喜びを繋げて行こうとするある子どものお話。

□ MiNORU OBARA写真集 大好評発売中。

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