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多汗症で苦しむあなたへ

多汗症は苦しいですよね。私も多汗症です。しかも手・脇・足の3拍子なので、中々苦労しています。少しずつ解消されていますが、一番のコンプレックスに変わりはありません。

そんな私だからこそ、同じように多汗症に苦しむ方を元気にできる、前向きにできる何かを伝えられるのはと思い、本記事を書くことにしました。内容としては、私が多汗症にどう向き合い・対処しているかを中心にお伝えします。これを見て、少しでも気が楽になって頂けたら嬉しいです。

結論から言うと、

・即カミングアウトをする

・多汗症を武器に変える方法を考える

です。


多汗症との出会い

自分が多汗症と分かったのは中学3年生頃。それ以前は特に疑問に感じていなかったです。ただ冷静に考えると、どう考えても周りと違っていました。手はデフォルトで湿っているので、テスト用紙が濡れる。服の脇の部分は基本濡れているで、他の部分と明らかに色が違う。一日中履いている靴下はビチャビチャ。明らかに自分の身体はおかしいと思い、インターネットで調べたら、「多汗症」と分かりました。

思春期真っ只中で、女の子とイチャイチャしたい、童○も卒業したいなぁーなって思っていた時期だったので、軽く絶望しました。「こんな身体じゃ絶対無理だな」、「手すら繋げないじゃん」、「一生童○かもしれない」なんてことを思っていました。

高校に入り、女の子と遊ぶ機会が増え、カラオケやボーリングに行くことが増えます。正直半分楽しい、半分不安ていう感情でした。というのも、カラオケで自分が使った後のマイクを女の子とに渡すと「えっ? 何か濡れている」的な反応をされます。ボーリングのハイタッチをした時も同様でした。

大学に入り、デートをすることがありましたが、緊張+多汗症で手・足・脇から汗が吹き出します。特に脇はスゴくて、マウンテンパーカーまで染み込む状態。その子に告白をしましたが、サイレントで振られました。返事すら貰えず月日が経ったということです。

多汗症の対策方法

こんな感じで大学2年生になります。流石にヤバイなと思いました。「20歳を目の前にして、童○&付き合ったことがない」なんて恥ずかしすぎる、何とかせねば」と危機を感じていました。ただ、このままじゃ無理やなと。ちょうどその頃にデートの予定が入っていました。

どうしようか迷った結果、先に多汗症のことをカミングアウトすることにしました。どのみちバレるだろうし。

デート初っ端でその子に「俺多汗症ていう病気で、体温調節と関係なく、汗が出るんだよね。だから、基本手のひら濡れているし、脇と足裏も汗すごいんだ」と勇気をもって伝えました。引かれるかなと思いましたが、意外な反応が返ってきました。

「ふ〜ん。そうなんだ。たまにいるよね。そういう人」

えっそれだけ?って思いました。自分が思っているより、周りは大して気にしていないんだと実感。それを言った後は、安心感ゆえなのか、あまり汗をかかず過ごせました。それから彼女と進展し、無事童○を卒業。

そこから何度か周りにカミングアウトをしましたが、良い意味で予想と違う反応が返ってきました。言った方が楽です。仮に「うわーそんな人無理」的な反応が返ってきたら、今は「そう言う、お前が無理だわ」というスタンスでいます。

多汗症を武器に変える

多汗症には根本的な治療法がありません。手術はできるものの、代償性発汗のリスクがあります。後は塩化アルミニウムで軽減することができるくらい。一生付き合っていくしかないのです。今のところは。ずっと悲観し続けるのは人生の無駄なので、どう活かすか、武器にするかを考えました

初対面の人と会う時、握手をするケースがありますよね。多汗症の人にとって地獄のシチュエーションです。普通に断っても、握手をしても嫌な顔をされます。なので、私は

「うわー僕握手ダメなんですよ。多汗症て病気でめっちゃ汗かくんですよ。ほらっ手のひら凄いでしょ。握手したいんですけど、ごめんなさ〜い」って感じで笑顔で言います。

そうすると、不思議と大丈夫です。そこから多汗症エピソードを話すと、グッと距離が縮まりますし、覚えてもらえます。良くも悪くもキャラが立つので、その後の振る舞いが楽になります。

また見方を変えると、多汗症にもメリットがあります。

私は新卒で大手コンビニチェーンに入社し、最初の2年間は店舗勤務をしていました。必然とレジ打ちをするのですが、パートの女性は手が乾燥していて、特に冬なんかはお札を数えるのに苦労していました。しかし、私は常時湿っているので、この上なくスムーズに数えられます。生まれてはじめて、多汗症に感謝しました。

他にも女の子は手の乾燥に悩んでいる子ちらほらいます。

そんな時は「僕は基本ウェッティだから、潤いを与えられるわーちょうど良いね」的なことを言います。半分笑い、半分引かれます。引かれても、気にしないようにしています。笑いになったら良いなぐらいしか思っていないので。

以上で、「多汗症に苦しむあなたへ」と題して、私の多汗症エピソード、向き合い方、対策方法について伝えました。大事なのは、カミングアウトする・武器に変える・見方を変えるです。多汗症で苦しむ方が少しでも気持ちが楽になったら嬉しいです。コンプレックスは最大の武器になります。

最後までにお読みいただき、ありがとうございました。

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