見出し画像

ケアラーが陥りやすい思考

言語聴覚士×ケアラー、mamoです。

このnoteでは、ケアする側に必要なメンタルケアやメンタルコーチングの方法や工夫を経験をもとに、言語聴覚士としての知識(高次脳機能)や臨床心理学の知識をまぜながらお届けしています。


無自覚?自己犠牲的な思考

今日はケアラーが陥りやすい考え方について。

突然ですが…
ケアラーが陥りやすい考え方、、
何だと思いますか?

それは、「自己犠牲的な思考」です。

この思考は私自身、
最も手放すのに苦戦した思考でした。
何が苦戦したかと言うと、無自覚なところ!

私も含めて、ケアラーの方は
「自分が頑張らないと」
「自分がやってあげないと」
という思いに駆られやすいと思います。

相手を心配するあまり、

「私さえ我慢すれば」
「もっとやってあげないと!」
という
自己犠牲的な思考が無意識に出来上がってしまうのです。

自己犠牲的な思考を続けると?

始めは相手の為に、良かれと思ってやりがちなこの、自己犠牲的な思考。
この思考をしばらく続けてしまうと、実にやっかいな状態を引き寄せます。

どんな事かというと、
ズバリ、過剰なケアをするようになる事。

始めは部分的だったケアや家事を、
過剰なくらいケアをしなければ!と思わせるようなやっかいな事を引き寄せます。

私自身も、
「私さえ、我慢すれば」と思い込んでいく内に
もっと!もっとやってあげないと!」となり

半ば無意識に自らすすんで過剰にケアしてしまっていました…

何がやっかいかと言うと、

自分が勝手にもっとケアが相手に必要だ!と思い込んでしまっていたという事。

そして当たり前ですが、

必要以上にケアすればするほど

更にケアが必要になってしまうようになります!!

自己犠牲は共依存関係を助長する

ここで、ケアされる側に自分が今なったとイメージしてみましょう。

もし、あなたができる事すら、
相手が先回りして色々やってくれていたら…
あなたはどう思いますか?
あなたはどうなると思いますか?

自分でやらなくても良いや、となりません?
当たり前ですけど。
だってやってくれるんですから。

そう、依存関係を作り出してしまうのです。
良かれと思って先回りしてケアしていたはずなのに、依存を誘導してしまうという悪循環を作ってしまいます。

思い込みは自分で外すしかない

ではどうすればこの悪循環を脱する事ができるのでしょうか?

始めにお伝えしましたが、きっかけは自分の「もっとやってあげないと」という思い込みです。

では私がどの様に、この思い込みを外したかと言うと、

一生懸命にケアしてるのに、前よりケア必要になってない?あれ、何か、違くない?
と前よりケアが必要になった事
私がやるのが当たり前になった事に違和感を感じた事がきっかけでした。

その時、ようやく気づきました。
そして、勝手にやってあげなきゃと思い込んだのは自分の方だったと分かりました。

事実、ビクビクしながら過剰なケアをやめてみた時、「そうよ。私が出来ること、取らないでよね〜笑」と言われました。

それ以降、私は過剰にケアしようと思う自分をコントロールするようになりました。

自分本意の自己犠牲は愛ではない?

今、ケアをして疲れている方
前よりケアが必要なってきた方など
もしかしたら私のように必要以上にケアをしてしまっているかも知れませんません。

もちろん、本当にケアが必要で仕方ないなら
分かります。

しかし、相手が出来る事も先回りしてやっていませんか?

自己犠牲は一見、美徳にも聞こえますが、

相手の為にあえてやらない、あえて手伝わないという視点も大切です。

かの有名なマザーテレサの言葉にこんな言葉があります。

「心配は愛ではありません。」

相手の事を思って
良かれと思って必要以上にやりがちなケア。

でも何でもかんでもやってあげる事は愛ではないのです。

まとめ

今回はケアラーが陥りやすい自己犠牲的な思考についてお伝えしました。

今まさにケアをして悩んでいる方、少し視点を変えて、自分のケアを一度見直してみてはいかがでしょうか。

そこからきっと何か気づける事があると思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?