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ひなたはどうして英会話が上達しなかったのか?

連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』もそろそろ大詰めです。

このドラマ、最初は見てなかったんですが、たまたま見て面白かったので、るい編の途中からずっと見てます。

NHKの「ラジオ英会話」が3世代の時代をつなぐ縦糸になってるんですが、それほど前面には出てこなくて、たまに思い出したように出てくる感じです。

最後のひなた編に入ると、ひなたが何度も英会話を勉強しようとして、結局三日坊主で終わって、全然しゃべれるようにならない……という状況が続いていました。

やっと最近、本腰入れてNHK英会話を真面目に聞いて、英語を勉強するようになり、これまでの伸び悩みがウソのように、英会話力が飛躍的に向上しています。

ひなたの勉強方法を見ていて、「英語を勉強しなきゃと思って、結局は身につかない典型だなあ……」と思っていました。

ちなみに、私自身はNHKの英会話は学生時代、結構ちゃんと聴いて勉強していましたし、会社を辞めた後も、1年以上はちゃんと聴きました。

テレビ番組の方の『大西泰斗の英会話☆定番レシピ』は今でも毎回見ています。

テキストも安い割に、しっかりできていて、英語に限らず、外国語の学習には、NHKは有用だと思います。

僕自身に関しては、NHK以外にも、受験英語はしっかりやったし、大学院まで行って、英語の論文や専門書を読んだりもしたので、英語の勉強は結構まじめにやっている方だと思うのですが、英語がペラペラかというと、そうでもありません。

日常会話と最低限のビジネス英語には困らない程度ですが、逆に言うと、そこから先には全然行けていないレベルだと思います。

だから、ひなたがNHKの英会話を途中で挫折し、3か月間の集中英会話レッスンに通い・・・みたいなことをしても、全然英語がしゃべれないのは、「当たり前だよ」と思います。

僕の周りにも、「英会話学校に通ったけど、英語はほとんどしゃべれない」という人は履いて捨てるくらいいます。

英語が母国語の国に行けば、子供でも、知能指数が高くない人でも、英語を普通にしゃべってますので、英会話の習得に特別な能力が必要ではないことは明らかです。

一方で、「日常的に使いまくる」という状況に置かないと、語学ってなかなかマスターできないんですよね。

僕の周りの、留学も海外在住経験もないのに、外国語が喋れる人というのは、かなり語学学習に時間をかけています。

具体的には、一定レベルまでかなり努力して語学力をアップし、それ以降は日常的に外国語に触れる環境をつくっています。
今の時代、ネットで外国語の放送は視聴できるし、洋書も簡単に手に入るので、そういう環境を物理的に作るのはさほど難しいことではありません。
ほぼ日本語だけしか使われていない日本で、その環境に身を置いて勉強を続けるのは、結構難しいことだと思いますが・・・

例えば、海外のMBAに進学した人は、「シャドウイング」と言う、音声を聞いてその場で復唱するトレーニングをひたすらやったと言っていました。

語学学校に通っていた人もいますが、あくまでも学校は、「(学校以外の場で学んだことをを)実践する場のひとつ」くらいに捉えていて、「時間外学習」の方が圧倒的に多いですね。

最近、ひなたは急激に英語力がアップしていますし、ひなたの母のるいは、NHK英会話を長年聴き続けて、流暢な英語をしゃべりますけど、これもドラマの演出の話で、正直、NHK英会話の勉強だけでは、ここまではしゃべれないと思います。

例えば、るいは外国人に流暢な英語で「回転焼き」の説明をしていましたが、英会話を勉強していても、とっさに回転焼きがどういうものかを、英語ネイティブの人に正しい英語で説明するのってなかなか難しいと思うんですよね。

「外国語をマスターするのには、特殊な才能は必要はないが、かなりの時間がかかる」ということを理解して、それでも勉強を続けられるのか? という話なのかな・・・と思います。


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