見出し画像

大学生のガーナ紀行(vol.1)

ご覧いただきありがとうございます。大学生のRINZOです。

時が経つのは早いもので、2019年の春に日本から遠く離れたガーナ共和国に飛び込んで活動していたのも、もう一年前のことになります。そんな当時を振り返るべく、私が行っていた活動についてこれからご紹介していきたいと思います。初回である今回は、私がそもそもガーナに渡航することに決めた経緯を振り返ります。

一、アフリカに行こうと思ったきっかけ

画像4

そもそもアフリカに行こうと思ったきっかけは何だったのか。この質問こそ人に一番よく聞いてもらえると同時に、実は最も答えに困りました。強いて言えば、それはある種の使命感からでした。

少し時を遡ると、実は高校生の頃から、いつか発展途上国に行こうと考えていました。当時は東京のある繁華街で勉強に部活に忙しい学生生活を送っており、特に不自由なく青春時代を過ごせる環境が整っていました。そこでは学生は皆、文武両道に努めるように教育され、最終的な目標は難関の大学に合格することでした。私もその典型的な学生の一人でしたし、必死になって勉強したおかげで志望校に合格はできたものの、当時は勉強と部活以外には時間を割くことはできず、外に目を向ける余裕もありませんでした。そんな環境にいた私は、この忙しない高校生活を終えたら大学では何がしたいかと漠然と考えるようになっていて、その最たる答えが海外渡航でした。

当時は英語と世界史の教科が好きで特に勉強していた影響か、世界のことが見えてくるにつれ、例えば空調がよく利いているような快適な室内で勉強ができる環境を享受しつつも、地球規模で考えてみればそれは当たり前のことではないと考えるようになっていました。そうした格差を理解するためには「百聞は一見に如かず」的な発想から、実際に発展途上国に行って生活してみないとわからない、何ならそれを一度は経験しておかなければならないと確信するようになっていました。こうして、ひとまずは「発展途上国に行くこと」が大学時代のTO DOリストに書き加えられたのでした。

二、なぜアフリカだったのか

「発展途上国の暮らしを体感しなければならない」と謎の使命感を背負って大学に入学した私はすぐに長期休暇中の海外渡航の計画を練り始めました。私は発展途上国に限らず世界のあちこちにも行ってみたいと気合十分だったので、今回のガーナの他にも、ヨーロッパやアジアの各国でホームステイやバックパッカーの旅をすることができました。

さて、他でもなくなぜアフリカだったのか。その答えはとてもシンプルで、楽しそうだと思ったからです。日本ではほとんど出会うことはありませんがアフリカの人々ってなんだか陽気なイメージがあるし、広大な大地で力強く暮らしている姿を想像していました。またリズム感が抜群で好きにダンスを踊っていて楽しそうだし、何より日本とは全く異なる彼らの文化や暮らしは私の好奇心の対象でした。

画像1

なんだそんな単純な理由か、と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、新しく何かに挑戦するという時には自分が感じるワクワク感を常に尊重していたいと考えています。ただ、自分の頭であれこれと思考を整理することも大切で、そのことについてはまた(vol.4)で後述したいと思います。

また別の理由として、どうせ発展途上国に行くならばより厳しそうな環境に飛び込みたかったとも言えます。これは調べるうちにわかったことですが、大学生がフィリピンやカンボジアなどの東南アジア圏で学校を建てるというボランティアは現在ではそれほど珍しいことではなく、盛んに行われていているということでした。私財を惜しまずに費やし学校に通う機会のなかった海外の子どもたちの教育を支援する同胞の大学生が一定数いるということを誇らしく思いますし、その活動には敬意を払っています。ただ、私はもっとハードルの高いことに挑戦してみたかったので、日本からさらに離れた国で校舎の建設のような従来の慈善型支援ではない何か別のことをしてみたいと考えていました。

三、学生団体そしてガーナとの出会い

そんな状況で出会ったのが一般社団法人AIESEC in Japanでした。学生主体の運営で国際的な学生の交流を促進する活動をしていて、あるまとめサイトで偶然に見つけたのがきっかけでした。実際にコンタクトを取って担当の方に会ってみるといろいろな国でプロジェクトが提供されていることがわかり、その中には貧困問題に焦点を置いたガーナの案件もあり、参加条件や期間も申し分なく、また「参加型開発」という国際協力の新たな手法を掲げていたことにも共感したので、これだ、と思いすぐにそのプロジェクトに参加することにしました。

画像3

のちに、私が主将を務めていた大学の部活の後輩がそのプロジェクトの運営メンバーにいたことは大変な驚きをもって知らされたのでした。。

このような経緯を経て、私は発展途上国、その選択肢の中でも日本から遠く離れた西アフリカはガーナへの渡航を決断したのでした。次回は、参加することに決めたAIESECのプロジェクトについて、また出発前の準備から実際に現地で行った活動についてご紹介したいと思います。

それでは、また。

画像2

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?