季語「春光」「雨水」
甥っ子の結婚式に参列して
幸せをもらってきました。
すっかり忘れていた
自らの歩んできた轍に目を向けたり、
子どもの未来を夢想したり、
気持ちのあらたまる日になりました。
春光の挙式真白きベール開く
新しき夫婦の門出雨水かな
花嫁は薔薇色に笑むけふ雨水
実は、一年延期になって、更に今回も催行を迷った上で決断した結婚式です。列席者は全員、事前に抗体検査の結果と身分証を提示する、という厳重な管理のもと少人数で行われました。
無事に参列できた安堵感はひとしおでした。
無季語で、さらに実感を。
照れ笑ふ新郎幼き頃のまま
⬆️「照れ笑う」から推敲by鶫さん
すれてないなぁ本当にええ子や〜
もう一句。これはもう川柳‥?
若人の思慮深きさま令和の世
遡ることン十年前‥
私の結婚式は
バブルど真ん中のドンチャン騒ぎでした。
その時はそういうもんだと
受け入れていましたが、
上司と親戚がズラリと並び
きらびやかなドレス姿の友人達は
雑誌の取材を受け、写真を撮られました。
永遠に続くかと思われるスピーチと歌、
式場が用意した余興の数々。
新郎新婦は
お人形になって親孝行をする日
と腹に決めて臨んでいたように
思えます。幸せだからいいか、って。
あれはあれで良いものなのでしょう。
令和の洗練された結婚式では
新郎新婦の個性が光る
手作りの演出が感じられ、
本人達がおもてなしをする主体性が
表れているように思いました。
落ち着きがあって洗練されていて
時代はこんなところでも進んでいる!
そして、私のときめきポイントはこちら。
鯛茶漬け!(写真)
なんと、粋な図らいでしょう。