見出し画像

Buttobi(たぶん)閉店させます

コロナウイルスによってもたらされた諸々でパーリー建築としていろいろ作ってきた専売特許の”パーティー”も封じ込められたいま!
Buttobi店じまいするかあ〜〜

という話ですがDIYで全部つくった&みんなの力を借りた場所なのでやめることもみんなで一緒に考える機会があったらなあという文章です。

心情としては今数字の上での見越しがダメなもんはダメなのでさくっとやめて次いくかっていうかんじです。

こんな方法があるんじゃない〜とか、圧倒的資金力のある人に譲渡するのも考えてるので一読しておもうことがあったらコメント等もらえると嬉しいです。

Buttobiみたいな小さな店が経営苦しいっていうのは、今世の中で起こってることの一個にすぎないですが、その実例の一つとして理解していただければと思います。

あとQuluQuluももちろん大変です。メイビーモエ引き継ぎ栗原ゆうさんに経営は一任してるので、なんとか頑張って欲しいし応援したい。



・Buttobiはじまってから3年9ヶ月くらい

自分の27歳の誕生日当日に腹をくくって自分の店をもつために契約書にサインしてから3年と9ヶ月くらい。ここで起こりうる全てのことに責任をもつということを覚悟して、起こりうるいろんな災害のリスクもなんとなく予想してきました。

まぁ大地震きたら終わりだなあ〜〜
そんときは全員もれなくヤバいしな〜〜
関東大震災は今後ぜったいあるものだしこわいな〜〜

みたいに思ってたよりも災害はじわじわとやってきました。
ほとんどの人は元気で、建物も正常でゆるゆると経済活動が蝕まれて行くっていうのはあんまり想像してませんでした。

そういう災害についても火災保険地震の補償付きのちょっといいやつ入るくらいで起こったら起こったで結局自分でなんとかするしかないという考えのもと契約したし、補償うんぬんが、もしあるのならあるだけラッキーって感じです。
なので補償早くしてくれ!政治👊😠みたいな考えは一切ありません。
(発表された実質無利子の融資制度も申請してます〜。)


・Buttobiの運営ポリシー

Buttobiはゲストハウスとイベントスペースの2本建てで運営されています。

コロナウイルス流行の影響で世界の飛行機での移動がいよいよ止まってきました。宿にまったく予約が入らなくなりました。

イベントも自粛要請でキャンセル相次ぎ、イベントスペースとしての売上も止まってしまいました。


Buttobiの運営方針としては”頑張らないで維持できるスペース”です。

10代からやってきたバンド活動を経て、
ライブハウスでみんな、”店も出演者も”毎日毎日のブッキングで消耗してるな!
っていう風に感じたぼくは、”やってもやらなくてもいい場所でやりたいときに無料でライブできること”っていうのを模索してきました。

古民家改修の活動を経てゲストハウスとイベントスペースくっつければいいんだわ!!ってのが形になったのがButtobiです。

経緯詳しくはプレゼン資料みてください。


2階のゲストハウスで家賃分以上稼いだら結構好き勝手できるので、
基本ブッキングがんばらない、やりたいって思ったときにやりたい人がやるという仕組みで運営することができてました。


要は毎日イベント埋めなきゃ!ブッキングしなきゃ!売上のためにノルマかけなきゃ!
ってやってくと、ブッキングする人もものすごい疲れる、どんなによく言っても本当に力いれてるイベントとそうじゃない日のイベントがある。
バンドやってるとチケットノルマのかかるお誘いめっちゃくる。
バンドマンがブッキング係やってることも多くて、それって本当に音楽とかバンドマンバンドシーンに貢献してるのか?っておもうことが多々ある。

毎日イベント営業しなきゃ!とかそうじゃなくて、Buttobiの基本は宿なので、ライブはやりたいときにしかやらない場所、ゲストハウスとイベントスペースの2本槍で運営つづけていく、という
がんばらないで運営できる場所がButtobiでした。



その2本槍が!!!今回どっちも折れてしまった!!!!

どっちかダメならどっちかで頑張ればいいみたいな余地が残されていない危機的状況です。

でも逆にいうと普通の飲食店なら飲食店一本で危機なのに、ちょっと融通きくButtobiでさえすごいくまずい状況なので、世の中は本当にまずいんだろうなあとおもいます。




・オリンピック延期の影響

もともとオリンピック終わった後はたくさん新しい宿ができて客室が余りまくるので宿の売上がさがっていくであろうということは考えていました。
なので、オリンピックまではなんとか営業できるであろうという感じではじめた店舗です。
実際、昨年中頃からは集客が落ちてきてるなあという実感がありました。
建物がものすごい古い古民家なので新築の安いゲストハウスと比べると設備は下の下。

オリンピックまではなんとか保てる、その後についてはもうちょっと猶予があるので、頑張らない場所なポリシーだけど頑張るとか、やりようはあると考えていました。
Buttobiを事務所にして紹介制の不動産屋を作ろうとしてたのもそういう長期的な事をみこしてでした。

(紹介制の不動産屋は実態としてはどこを事務所としてもいいのでButtobiがなくてもおんなじことができます。ご用命あれば!)


今オリンピック直前で宿の数がピークに達している状態でオリンピック延期になると、急激に部屋が余りすぎてどんくらい宿泊業界が悲惨になるかがわかるかとおもいます。

このまま収束がいつになるかわからないですが、1年間、空家賃にちかい状態で損益を出し続けるとなると、来年オリンピック出来たとしても恐らくかなりのマイナス、来年のオリンピック以降の宿部の売上は下がって行く一方。

さらに建物の寿命について、回収中壁の裏までみましたが、いまのままでは何十年も続けられんっていう評価なので、それを再度強化して長続きさせるためのコストも考えると、お金をかけたとして回収できる目処・・・というのもあります。

今後の売上でみると長い目で考えてもこの形を延命させないほうがいいな・・・という感じです。

さらにButtobiだけでなく、京都福岡の旅館経営も携わっているのがぼくの会社の売上の主なんですが、どちらもものすごく厳しい。
東京だけダメみたいになっても京都福岡ある〜とかじゃなくて全部ダメになってしまったのも痛いところ。


・浅草でつくってきたものの天秤

売上だけみたら、続けない方がいいってなってしまいますが、それでもなんかちょっと浅草いいなっていう浅草の感じを作ってきた感はあります。
浅草を掲げてIdobata vibration企画してきたボトルズハウスのこすげには感謝。今日もこすげはなんとかなんないかな〜っていう話をしにきてくれました。

画像1

場所に対する継続性が失われてしまうのは悲しい。



・辞めるにあたって前向きなこと

Buttobiの場所がなくなったとしてもできることがいっぱいあるのがせめてもの救い、また新しい場所ができるまで。
Buttobi的感覚でちょっと変わった仕事を展開していきたいとおもってます。

1.この3年で手に職がつきまくった
・建築に関する技術がめちゃくちゃあがってます。
    いまやButtobiが過去最低の出来。
 見返すとめちゃくちゃだよ。
    新しい場所を作ることになったときはもっとすごいの作れる。
・内装業あんまりコロナ関係ない。
    むしろお客さんいないいま、改装するチャンス。

2.便利屋として認知されて幅広い依頼がいっぱいくるようになった。
引っ越し、片付け、ペットの餌やり、不動産案内、場所選びません。
なんでもやります。

3.不動産業事務所の場所あんまり関係ない
不動産屋”トゥービー不動産”を今後つくることで進めてますが、
スマホで連絡取れれば不動産屋の事務所の場所はあんまり関係ない。
実際今も不動産屋として働くことも多いですが本社が大阪です。

4.勝沼の古民家再生だったりコストかからず使える場所みたいのが結構ある
勝沼住めるよ〜ぶどう畑あるよ〜なんかやろう〜

5.今後もっと日本が人口減少で衰退していくなかでチャンスな物件がきっと出るであろうこと。古民家、空き家ももっと増えてく。
なくなったとしてButtobiもう一回作ろう

6.ターンテーブルとかDJセットとか全部揃ってるのはもちろん保管しておく
出張DJパーティー簡単にできます。自粛とかれたらたくさんパーティーしよう。


・とりっぴーの家がなくなる

Buttobiに住んでるとりっぴー、いま一番元気。
家なくなるのそれはそれで楽しいって言ってる。



・いつも心にパーリーを

いきなり抽象的なはなしになるんですけど、
バンドやってきてリノベーションやってきて、いろいろやってきてぼくおもうんですけど、世の中のものすべて音楽なんですよ。
ステージでギター弾くのと、インパクトドライバーで木材にビスを打ち込むのはなんにも変わらないっておもってます。
Every thing is my guitar なんですよ。
これはとりっぴーと愉快に歌ったりしながら施工してるときによくおもいます。

音楽がなんでできたかって、神に対する祈りだったり、祭りだったり、求愛だったりってところからはじまってて、何千年も昔からやってることって楽器が進化してきただけで変わってないっておもってます。
なんか叩いたら音がなって、リズムになって、なんかたのし〜〜っての、ずっと続けてきてるとおもいます。

場所とかものとか形式とかなんでもよくて、人が集まっちゃったらはじまっちゃうものだとおもってます。人こそいのち、心の中にぼくたちが守りたいものはずっとある。
なので!奪われるものでもなんでもない。
どこででもパーティーはできる!
っておもってます。

ここら辺についてはずっとちゃんと書きたいとおもってたから今度ちゃんと書きます。



Buttobiがどうなるかの最終防衛線が大家さん(地元の不動産屋さん)の家賃の恩赦があるかどうかなので、そこ今相談中、連絡待ちです。

Buttobi的感覚!!!!!!!!




追記

これの次の記事


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?