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7/28キースヘリング展@札幌芸術の森

久々に美術館へ行って来た。

キースヘリングはポップアートでよく商品化されているイメージ。ビビットカラーが好きな私にとって、割と好きな分類のアートに入る。

展示は基本、お馴染みの絵が飾られていた。複数の絵を一枚のアートにしている作品が個人的には好きだった。ビビッドカラーなのに、どこかレトロな感じがするからだ。

作品数は予想以上に少なかった。が、アートは量ではなく質だ。

私が最も印象に残ったのは、妊婦の絵と少し暴力的な絵の二つだ。キースヘリングの作品はシンプルな線で構成されているのが特徴だ。いわゆる美術は繊細なものの美しさとパッションの2極が見られる印象だが、キースヘリングは後者だと感じた。その他アートは日常の些細なところの美しさを強調するものが多い気がするが、彼のものは無駄なものを省いているという感じがする。人の言動や感情を極力シンプルに表現されている。

これらの作品を見て私が感じたのは、人間世界は複雑に見えてシンプルだということ。陳腐な概念に思えて、言葉で書くのは気恥ずかしい。しかし、無駄に複雑化して考える癖のある私たちだが、もっと単純に楽に生きた方が自然に近く人間らしい気がする。動物としての本能、時に残酷であるそれも払拭はできないと受け入れる。ただ、それだけなんだと思った。それに対して恥ずかしがることも悩むこともない。

言葉にするのは難しいが、今回もアートに深く感動した事実。

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