見出し画像

「本を語る」2024/7/7「THE VISION」



❶[1BOOK]
「THE VISION あの企業が世界で急成長を遂げる理由」 
江上隆夫著 朝日新聞出版
2019年1月30日 第1刷発行

❷[3POINT +1]
◎はじめに
未来は、無数のビジョンが創ります。ビジョンを生きるということは、夢を描き、希望とともに生きるということです。それは主体的に選びとる生き方であり、経営です。何かを情熱を持って創造する生き方です。

① ビジョンを失うとすべての衰退が始まる
☆予測不可能な未来を生きるために
私がイメージするビジョンとは、主体的に世界を創造したいという情熱にあふれたビジョンです。生きていく、生き抜いていく大変さは承知しながらも、それを上回る情熱で、こうありたい、これを実現したいという気持ちがにじみでたビジョンです。
それは世界を変える意志とでも言うべき、強い気持ちを奥底に秘めています。数字で示されたビジョン(実際は目標)とは天と地ほども違うと言ってよいでしょう。

② ビジョンで最高の未来を創るためのヒント
☆ビジョンのヒントとなるキーワード
テクノロジーが向かっている先の未来は、4つのキーワードで表すことができます。
1)知性の外部化
2)感覚と能力の拡張
3)分散化
4)所有から共有へ

③ 4つのキーワードを一つに括ってみる
☆「集合知」
多様性が集団内に確保できている場合、専門家が下す判断よりも「みんなの意見は案外正しい」ことは実証実験などでも確かめられています。
つまり、テクノロジー進化は、人類的な集合的無意識が「集合知」を活用し、これらの問題を解決しようと準備しているために起きていると解釈することもできます。

❸[1ACTION]
[実行すること=自分との約束]
「ビジョン」とは何かを理解すること

❹[1episode]
この本は、リーダーのための本でもあります。
世界を率いていく覚悟を持つ若者でも、
夢を抱きつつ困難な選択に挑む若きスタートアップでも、
現場で悩みつつ組織を率いるシニアでもいい。
自らの未来、多くの人の未来を良きものにしたいという意志を抱いているのなら、
その人はリーダーです。
まだ会ったこともない多くのリーダーに向けて、この本を書きました。

❺「本を語る」
この本は、最近出会った中で、特に大切な内容なので、2日間の予定で読んでいくことにしました。
[思いついたこと]
ビジョンを持つためには、まずビジョンとは何かを理解しなければなりません。この本の第一部はビジョンとは何かについて詳説されています。ビジョンを失って衰退した企業として、ソニー、シャープ、東芝を例に挙げ、優れたビジョンを持ち成長し続ける企業として、Amazon、無印良品、Patagoniaなどをあげています。
[そして]
静かに社会変革を掲げる会社「LITALICO」などを紹介し、企業だけでなく自治体の中にもビジョンを掲げて邁進する都市として「福岡市」をあげています。また、エストニアの電子国民の制度も興味深いものです。こういった具体例を読んでいくと、なんとなくワクワクしてくるのが不思議です。「閉塞した日本」のなかで、絶望的になっている必要はないのでは?と思えてきます。
[しかし]
企業や自治体のような大きな組織とは、なんら関係のない私たちにとって、ビジョンは必要なのでしょうか。個人として慎ましく生きていこうと思っている人間にとって、ビジョンはなぜ必要なのでしょうか。と、ここで、❹の文章を改めて読んでいただきたいのです。
「多くの人の未来を良きものにしたい」という言葉が響きました。私自身が今、何を目指しているのか、を考えてみましょう。私は、一人でも多くの人が「本当にやりたいこと」に気づき、人生の主人公の座を取り戻し、ワクワクする人生に変えていくお手伝いをしたいと思っています。
[だからこそ]
それらを「ビジョン」という形でまとめるために、さらにこの本を読み進めていきます。そのために、自分自身と向き合い、静かに対話する時間を確保したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?