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「本を語る」第14日「百冊で耕す」


❶[1BOOK]
「百冊で耕す」〈自由に、なる〉ための読書術
近藤康太郎 CCCメディアハウス 2023年3月13日

❷[3POINT]
①遅読で味わい尽くすための4つの作法
究極の遅読は、書き写すこと。いわば写経だ。写経というと、我慢を強要する修行のように思うかも知れないが、それは誤解だ。それどころか、至福の読書術といっていい。「抜き書き」と本書では名付けておく。

②誰でも目指せる百冊読書家
百冊の本棚を作る。
本棚ひとさおに収まる本しか持たないと、まずは決めてしまう。そこに、自己啓発本やお手軽なビジネス書の入り込む隙間は、おそらくないんじゃないか。いや、買って読んでもいい。しかし、読んだら処分する。古本屋に売る。

③孤独のレッスン
孤立を求めず、孤独を恐れず。
本を読む。その、もっともすぐれた徳は、孤独でいることに耐性ができることだ。読書は、一人でするものだから。ひとりでいられる能力。人を求めない強さ。世界でもっとも難しい〈強さ〉を手に入れる。
読書とは、人を愛するレッスンだ。

❸[1ACTION]
[実行すること=自分との約束]
「百冊本棚」を作る。

[思いついたこと]
常に、本に埋もれた人生を送ってきた。「ケーキが好きだから、ケーキ屋さんになりたい」という論理から言えば、私は「本が好きだから、本屋になりたい」になるのかも知れない。
しかし、そう単純には言い切れない。「本を売る」ためには、本を書く人、編集する人、印刷する人が必要であり、出来上がった新刊を売る書店だけでなく、図書館で働くこともできるし、リサイクルのための古本屋もある。最後には、古紙回収業まで、本に関わる仕事となる。

[そして]
67歳となった今、そろそろ本も整理しなければならない。実家の引越しの際に、かなりの本を捨てたが、また、我が家の本棚は満員御礼。外まで溢れている。ともくんの部屋を片づけた時も、泣く泣く本を処分した。死んでから、誰かに整理されるより、自分で片付けたい、とつくづく思った。この本にある「百冊本棚」を作ることにチャレンジしよう。
今まで読んできた本の「抜き書き」は、クラウドに全部保存してある。たまには読み返そう。「写経」をしたノートは、最後まで残して、一気に処分しよう。
それらは、私が生きてきた証である。

❹[1episode]
☆わたしだけの百冊読書棚
百冊しか本を持たないと決めたとき、そこにある本はどんなものだろうか。わたしの場合、ビジネス書やベストセラー本は、おそらく残らない。一方で、ドストエフスキー全集や漱石全集のうちいくつかは、死ぬまで百冊読書棚に残っているだろう。
もちろんビジネス書やベストセラー本があったっていい。読者それぞれに審美眼、鑑識眼があってほしい。その「眼」を養うためのあくまで一つの方法論を、この本では書いていくつもり。
泣く泣く放出する本も、ある。しかし、そこには痕跡が残る。残す。
それが、抜き書き帳であり、コピーした資料のファイリングだ。



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