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「読書の力」1000日1000冊1000文字チャレンジ 第34日「過去を『巨視』して未来を考える」

読書ノート 2024/4/6

❶[1BOOK]
「過去を『巨視』して未来を考える」
落合陽一 NHK「ズームバック×オチアイ」制作班 
NHK出版 2022年1月15日 第1刷発行

❷[3POINT +1]
◎「はじめに」
いま私が考えているのは、いかにして人類より長い歴史を持つ自然とわれわれが持っている自然観を一体化して、ライフスタイルやデジタルカルチャーを醸成していくかということです。ヒントのひとつは、コンピューターにあるでしょう。(落合陽一)

①暴走する「大衆」、動かす「大衆」100年前の哲学者が導く「大衆」の真の力
☆「しょうがない」と諦めず、少しでも多くの「それでも」を掲げていく
大衆の力がプラスにはたらけば、傷ついた世界を変える力となる。

②炎上する「言葉」暴走するSNSの言葉、多様性が生む深淵なる言葉
☆「わかる」言葉より「意義深い」言葉を
何かを発信するときに「みんな」にわかるかどうかを考える必要はない。噛みごたえのある言葉でいい。それにふさわしい言葉で伝えればいい。

③「祝祭」を取り戻すために「リモートでは満たされない」身体性への回帰
☆祝祭とは「身体性への憧憬」
「集う」ことには根源的な意味がある。人は、近くに人がいることで満たされる。

❸[1ACTION]
[実行すること=自分との約束]
巨視=ズームバック(俯瞰)という視点を持つ。

❹[1episode]
☆「巨視」の果てに裏打ちされるものー「おわりに」に代えて
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。
あらゆるマニュアル、ロードマップの書き直しが行われているいま、歴史に学ぶ「巨視」の必要はまだまだ続きます。この番組もどこまでも旅の道が見えています。途方もない距離ではありますが、冷静に、いとおしさを忘れずに、元からあったものを見つめながら、心強き仲間たちと、ズームバックの旅を続けたい。番組を見て、本書を読んで受け止め、広く見渡してくれた方々も、その旅の仲間です。共に。

❺「本を語る」
この本は、テレビのドキュメンタリー番組の内容を書籍化したものです。出版された直後に書店で見つけ、一度読んではみたものの、理解する域には程遠かったことを思い出します。
[思いついたこと]
少し難しいな、と感じる本は、時を置いて、読み返してみるのが最適です。私の本棚はこうした「積み残し」の本で溢れています。この先一生をかけて、何度も読み直しをしていくために、あえて「積ん読」をしているのです。ただ闇雲に「積ん読解消」を唱えているわけではありません。読み返すたびに、自分の視点が違い、次元が上がっていることを確認できます。
[そして]
自分の「語彙」を、確実に増やしていくことは、自己成長の証でもあります。単語カードで暗記するのではなく、人に話をしたり、自分で文章を書いて覚えていくことを怠れば、ボキャブラリは拡大しません。逆にいうと、いま使う言葉で、その人の現在地がわかり、この先、何をしていけばいいのかがはっきりします。自分一人ではわかりにくいですが、そのために「コンサルタント」は存在します。
[しかし]
「自分のことは自分が一番よく知っている」という思い込みは、成長を退けてしまいます。人のアドバイスを、素直に聞くこと、すぐに行動することによって、成功への道が開かれていきます。こういう言葉は、すでに聞き飽きているかもしれません。
[だからこそ]
普段はスルーしてしまう、小難しい本を、あえて手に取って、格闘してみましょう。どこまでがわかって、どこからが理解できないのか、それを言語化するだけでも意義はあります。最初の数ページで手放してしまうのではなく、目次などでまず確認し、自分の「現在地」を知った上で、理解できそうなところ、自分の将来に役立ちそうなところだけでも読んでみましょう。その具体的な方法を教えるのが、4C速読であり、私の仕事でもあるのです。

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