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「ダイエットの期間」

「ダイエット・筋トレで体型が変わらない理由と対策」:目次

ダイエットを開始するにあたり、やはり目標を決めた方が良い。
そのため、体重減少の限界を解説した上で、「目標値」を決めることができた。
しかし、それにどのくらいの期間で到達するのかも重要だ。

それでは、「ダイエットの期間」について解説していこう。

まず、ダイエットは1ケ月間で体重の5%減少以内にせよ、という説があるが、確たる根拠を見つけることができなかった。
が、そもそも1ケ月間で5%減少が可能か検証してみよう。

具体的に、年齢35歳女性、身長160cm、体重60kg、基礎代謝1347kcal、【算出】身体活動レベル 1.22をモデルとして計算する。
また、体重1kgを変動させるカロリーは、7000kcal(健康・体力づくり事業財団)とする。

体重60kgの5%は3kg。
3kg ×  体重1kg変動7000kcal ÷ 30日  700kcal/日
つまり、毎日700kcalを減らさないといけない。
真実の一日の消費カロリー」が1644kcalなので、同カロリーを摂取したら体重変動なく、1食548kcal。
なので、700kcalでは、1食分以上を減らさないとならない。
これは、運動を諦めてしまうか、我慢できずに爆食するか、無理に断食して健康を害するか、どれが早いかだけで、失敗が目に見えている。
いろいろな理屈をこねる前に、1ケ月間で5%減少は、そもそも無理だ。

次に、肥満症(BMI:25以上)に勧められる、3-6ケ月かけて「3%ダイエット」(糖尿病ネットワーク)から、安全な摂取カロリー減少の範囲を検証してみよう。

仮に(肥満症設定なので先のモデルの体重だけ代え)体重80kgだとして、3%は6.4kg。
6.4kg ×  体重1kg変動7000kcal ÷(30日 × 6ケ月)248.8kcal/日
6.4kg ×  体重1kg変動7000kcal ÷(30日 × 3ケ月)497.8kcal/日
基礎代謝1531.5kcal × 1.22 1868.4kcal
248.8kcal ÷ 1868.4kcal = 13.3%
497.8kcal ÷ 1868.4kcal = 26.6%
つまり、「真実の一日の消費カロリー」から13.3-26.6%分の摂取カロリー減少は安全範囲と言える。

体重60kgに当てはめると、
1644kcal × 13.3% = 218.9kcal/日
1644kcal × 26.6% = 438.0kcal/日
(218.9kcal × 30日)÷体重1kg変動7000kcal = 0.94kg/月
(438.0kcal × 30日)÷体重1kg変動7000kcal = 1.88kg/月
つまり、1ケ月で0.94-1.88kg体重減少が、安全範囲となる。
が、繰り返しになるが、1644kcal摂取は1食548kcal。
26.6%減だと438.0kcal で、ほぼ1食分を減らさないとならない。
これは(略

なので、「真実の一日の消費カロリー」から毎日13.3%分程度(約250kcal)が、無理のない現実的な摂取カロリー減少だと考える。

先の60kgモデルだと、適正体重は56.3kgで3.7kg過多なので、
3.7kg ÷ 0.94kg/月 = 3.9ケ月間

これで、ダイエットの目標値・期間を決めることができた。
だが、正直、もっと痩せられる、と思ってはいないだろうか?

なので、「ダイエットの健康障害」について、解説してみよう。

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