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スピリチュアルの矛盾と処方箋

 心が弱ると、どうしても頼りたくなるのが「超常的な力」。
 あることは否定しませんし、何回か助けられたこともあります。

 でも、その超常的な力のことを知りたくて、スピリチュアル系の本を紐解いてみると、ほとんとが一冊の本の中で矛盾をさらけ出しているような気がします。

 その代表的なものが、これ。
「本当の道を歩けば、出会えるべき人に出会える。お金も人間関係も手に入る」
と、
「起こる出来事は、時間的な狂いが1秒足りともなく、全て必然」

 この理論からいくと、今、本当の道を歩いていないのも、必然。今、出会えるべき人に出会えていないのも、必然。お金も人間関係もないのも、必然。

 …ということになっちゃいませんか!?

 自分の意志とか、努力とかも全て要らなくなっちゃう!!
 だって、何もしなくても時期がくれば、本当の道に行けるかも知れないし、行けないかも知れない。それはスピリチュアル界の思し召しで決まっちゃう…。それって本当なのでしょうか?

 スピリチュアルっぽい世界があるのはなんとなくわかりますし、否定もしません。夢を描くためには、夢を見られるだけの情報や環境が必要で、それは、目に見えない力や世界が用意してくれたものだから。

 ただ、耳当たりの良い言葉ばかりを語っている本やセッションやセミナーなんかは、弱っている人の心につけ込んで、お金を得るのが目的なんだよのきっと、と思ってしまいます。

 今ある環境の中で、自分の好きなことを見つけて、その時間を多く取ること。
 嫌なことがあっても、「それも人生だよね」ってさらりと流せること。
 傷つくようなことがあったら、適切なケアをすること。
 ネガティブが予測できる時は、回避策を考えること。
 最後は「なんとかなる」と思うこと。

 結局は、スピリチュアルの力が働いていようが働いてまいが、これらを心がけることが、楽しく生きていけるコツなんじゃないかな。

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