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#1 28歳の看護師が未経験からエンジニアになるまで

#0 はこちらから

兼業時代

採用された会社では制作アシスタントのアルバイトの募集枠はもともとあったので、スムーズに採用ができたのかもしれませんが、マジの未経験、ただ頑張りたい気持ちだけの人間を採用してくれたのは、運が良かった、有難いとしか言いようがありません。

兼業なので美容クリニックで看護師をしつつ、休みの日を利用しての月4回ほどの勤務でした。
初めてのリモートワーク、Slackでのコミュニケーション、振られたタスクを一人黙々と作業する、など看護師とは正反対で新鮮な日々でした。
アシスタント業務はテストや資料作成が主で、コードを書くことはありませんでしたが、サービスがどのように開発されリリースされるのかを知ることができました。

仕事内容も会社の雰囲気もイメージと差異はなかったし、エンジニアになりたい気持ちも強くなる中で看護師の仕事にモチベーションを保つことは難しくなりました。
また、契約社員(アルバイト)も能力が認められれば正社員に登用される制度があり、後押しになりました。
2022年1月美容クリニックの仕事は退職し、フルタイム勤務にすることにしました。

最強エンジニアの登場

本格的にフルタイムになった2022年3月、また転機が訪れます。
新たなリードエンジニアがメンバーに加わったのです。
その時は深く考えていなかったのですが、間違いなくこの出来事が私がエンジニアになれた理由だと思います。

アシスタントを始めた当初も、学習サポート制度はあったもののエンジニアたちはかなり忙しく基本は独学で分からないことを聞くといった感じでした。
やはりその自走ができない私は、具体的に勉強をどう進めたら良いか、その舵取りをずっと誰かにして欲しかった。甘いですかねえ。。

そのリードエンジニアは入社初日から、今何を勉強してるのか、今後どうなりたいか、何を勉強すれな良いか、どうやって勉強するのが良いか、かなり詳しくヒアリングとアドバイスをしてくれて、
「勉強したことは絶対無駄にさせないから、安心して勉強しなさい。」
と熱いメッセージをくれました。

求めていた勉強の舵取りをしてくれる人が現れたことにより、
「絶対、今年中にエンジニアになってみせる。今年が勝負だ。絶対諦めない!!」
と気合が入りまくりました。

自分に最適な勉強法

リードエンジニアが教えてくれた勉強法は
「AtCoderで問題を解く」
です。今も続けることができている自分に最適な勉強法でした。

AtCoderは競技プログラミングのコンテストサイトです。聞いたことはあったものの、すごい人がやることで自分には無縁と思い込んでいたのです。

AtCoderは確かにアルゴリズムを競うものですが、問題文(要件)が与えられ、それを満たすコードを書いて、テストを通し提出するというのは実際のエンジニア業務に通づるものがありました。
プログラミング言語を、コードを書くというアウトプットでどんどん使っていくことは、まさに今までの私ができていなかったことでした。一番必要なのに。
いや、必要なのはわかっていたけど、たとえば自分でサービスを作るというアウトプットは、何から始めたら良いかわからずハードルが高かった。
しかし、AtCoderなら無限に要件が与えられコードを書きまくれる。アウトプットしまくれるのです。
やることが明確になったことと、正解(提出コードがACとなれば正しいということ)が出ることで、プログラミングが初めて楽しく感じました。

言語はおすすめされたPythonで書いていました。
理由としては学習コストが低く、会社の言語選定スタンダードとして採用予定だったからです。初心者にはシンプルかつわかりやすい言語でした。

AtCoderとPythonでやっとうまく回り出した自己学習。
問題を解いてはPRを出す(ここでGitHubの基本操作も少し慣れることができた)を夜中まで繰り返す日々が続きました。


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