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アメリカ駐在:ピックルボールで人生が変わった話 その6

競技者としてピックルボールをするとはどう言うことなのか。Kendallの提案はこうだった。今行っているジム、レクリエーションセンターでのプレーはやめてプライベートのピックルボールクラブに入会すること。彼は既に入会していて、かなり上達できたとのこと。
このクラブはこの辺りでは名高いクラブでレックプレーヤーでも上手い人は大体このクラブにも通っていた。多少、普通にプレーができる位にはなっていたものの私には敷居が高く、入会することをびびっていたのだが、覚悟を決め、また1から初心者としてこの名門クラブの門戸を叩くことにした。

2023年の幕開けとともにクラブに入会をしたのだが、今回は私のWomen's doubles partner のDanaも一緒に入会したので新しいところに一人で行く時よりもかなり心強かった。
クラブはRECセンターのジムと同様にオープンプレーをするのだが、ここはコート数が圧倒的に多く、レベルによって分かれていた。
私たちはまずソーシャルプレーと呼ばれるいわゆるRECプレーのところに行ってみたのだがここは普段自分達がプレーをしているレベルとあまり変わらなかった(気がした)ので Intermediate、中級のコートへ足を運んでみた。
だが、うーん、全くレベルが違う。なんだかあっという間にゲームが終わってしまう。誰も”Good shot"とかお互いを讃え合わない。失敗したりすると自分のパドルでバチんとすごい音でお尻とか太ももを叩いている。なんとなく緊張感があって怖い。。。
またここからスタートか、、、とも思ったけど今までと違ったのはオープンプレーの後にKendallが毎日Drillをしてくれ、徹底的に基本のパターンを教えてくれた事だ。ここではさすがのKendallでさえもOne of themという感じでスーパーヒーローではなかったので驚いた。

練習内容はウォームアップとしてDinkをストレート、クロス、バッククロスの3種類を各10分、合計30分する。その後にDrop shotの練習をする。
一人がBase lineやTransition zoneと呼ばれるコートの後方に構え、パートナーがNVZ(Non -volley zone /ノンボレーゾーン)と言われる、通称Kitchen(キッチン)に立ちTransition zoneから上がってきたボールを高く上がってくればオーバーヘッドで打ち返し、いいドロップが上がれば、バウンスしてロングに打ち返し、相手がキッチンに上がってくるのを防ぐという練習をする。
これの難しいところがドロップで後方にいる人はなんとかキッチンに上がりたいので時間を稼ぐべくフワッとでも打たれないようにボールは低く、キッチンの前の方に落ちるように優しく打たなければいけない。
少しでもボールが勢いよく上がったりロング(距離が長くなる)になると相手にチャンスボールを与える事になり、バコっと思い切り打ち込まれてしまう。
フワッとしながら、APEX(1番高い打点)が自分のコートになるように打たなければいけないかなり難易度の高いショットなのだ。
RECの時はほぼ、ドライブばかりでドロップをする人は皆無だった。でもそれが通用していたのだが、上手い人には通用せず、逆に思い切りキッチンから打ち返されて終わってしまう。とにかくソフトハンドが大事でその基礎練習をしっかり始めるところからスタートした。

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