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舞台「僕らは未だに定まらない」メモ②

こんにちは
間も無く舞台「僕らは未だに定まらない」展示会、ボクマダ展が開催されます


今日は、登場人物のことについて少しだけ
というより、
脚本の2ページ目を公開しようかなと


脚本の1ページ目はだいたいタイトルになってます
表紙ですね

2ページ目は、登場人物紹介になっています
いつもはキャスト紹介的な、
役名とキャスト名だけ書いてあるんですが、
今回は少し違い、それぞれのキャラクターについて数行の説明が書いてありました

メイン五人の役者には、それぞれ、その説明のその人の箇所だけを渡していました

なので脚本ができるまで、
つまりエチュード稽古が繰り返されていた時は、
彼らはまだ自分以外の役について詳しくは知りませんでした

(余談ですが仮想空間に行くなどと説明もしていませんでした
ダンス稽古だけが進んでいたので、
なぜ「記号として」なのか、
「実況中継」なのか、
ダンスと物語がどうなっていくのか知らないままでした)

五人はそれぞれに与えられたキャラクター説明だけを見て、
そこから自分でその役について掘り下げていき、
エチュードをしながら相手との関係性を作っていきました

脚本ができた時にはすでに彼ら五人の空気はできていました
その状態から芝居稽古をする、それがとても大切でした


以下は脚本2ページ目になります
これを見て五人も他の人物について明らかになったわけです

脚本上では直接説明のないものもありますが、
一人の人物を作る上で大事だったのでそのまま掲載しますね



【脚本2ページ目】

高校時代の同級生5人は、それぞれの理由で喫茶店の金庫の金を盗もうとしている。

【登場人物・設定】※順不同

イタリー・板野洋介(いたのようすけ)……磯野大

仕事の鬼でサラリーマンとして働いていた。ハラスメントを疑われSNSで広げられ、嫌気がさし会社を辞める。そこからギャンブルにハマり借金をしている。お金に困り金庫のお金を狙う。再就職の活動はしているがギャンブル癖は抜けていない。バツイチ。子供(男・4歳)は元妻が親権を持っている。


ヒロシ・野中修二(のなかしゅうじ)……栗田学武

俳優。少し前までそれなりにある一定の層で人気があった。ある日急に起立性調節障害になり、仕事をやめてからたまに再現VTRに出るくらい。芝居学校の同期がyoutuberになり稼いでいて、炎上しつつも人気があり羨ましい。立て篭もり金庫強盗動画を撮って自分も人気になりたいと思っている。


バニア・三上恭矢(みかみきょうや)……竹中凌平

小説家。一文字・一行書くのに全力を費やし、心をすり減らしているのにいい作品が書けない。物語を書く意味の壁にぶつかっている。担当は一応いるが最近はあまり連絡が来ない。次の書籍発売までの肩慣らしと誤魔化して、Noteで文章を書く練習をしている。自分を打破する刺激に出会いたい。強盗で顔バレせずに目の前で起こることを体験したい。


テリー・笹本照信(ささもとてるのぶ)……來河侑希

弁当屋の店主。妻の実家の店を継いだ。少し前にあった地震の影響で避難してきた大勢の人たちのおかげで店は繁盛しているが、暇のない忙しい日々に妻がストレスで暴力を振るうようになる。どこにもぶつけられないストレスを解消し、自分はやれば出来るんだという証明をしたい。


のび太・山田理人(やまだりひと)……伊藤静流

喫茶店のアルバイト。イタリーに喫茶店の金庫を盗む話を持ちかける。地味でパッとしない今の日々は、高校時代一緒のグループだった四人が自分をいじめていたせいだと思っている。喫茶店に集めて復讐をしたい。が、自分でも気づいていないが、イジられていた日々が人生で一番笑っていて楽しくて輝いていた。



さて
いかがだったでしょうか



これを読み直していて、私自身とても懐かしい気持ちになりました

そうだったそうだったと
あっとゆうまの稽古と本番
楽しい期間でした

間も無くボクマダ展

あの懐かしい空気を
写真で、衣装で、小道具で、脚本で、感じたいと思います



劇団アレン座第10回記念本公演
舞台「僕らは未だに定まらない」
作・演出 :鈴木茉美

―この中には世界の光と闇が入っているー

○ 展示会日程 ○
4月19日(金)~4月24日(日)

チケット情報 当日券あり
前売はこちら

詳細はこちら


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