舞台「HIDEYOSHI」 #8 登場人物について①
こんにちは。
作・演出鈴木茉美です。
年末ですね。
さて。
今日は、登場人物について思いつくままお話しできたらと思います。
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
沢村藤吉
まずは彼から行きましょうか。
秀吉を想像した時、熱量の強い人物が頭にあったんですね。
身軽でとにかくまっすぐで一生懸命。
一直線に進んでいく男のイメージがあったんです。
それを高校生にしたときに、今の藤吉の雰囲気がありました。
友達思いでまっすぐで不器用なんだけど熱い男。
それを見て周りが羨ましく感じたり友情を感じたりうざいと感じたりw
いつでも周りに人がいるタイプ。
人がついていくタイプ。
でもそれはちゃんと彼が無意識に苦労をするからで。
何事にも立ち向かうからで。
最後には逃げずに覚悟を決めて飛び込む、芯の強さを持っているからだと思います。
村井優斗
村井はこれまで村井という名字しかありませんでした。
二番手で流石にそれじゃあれだなと思い、今回名前をつけました。
村井のモデル、というよりイメージはあって。
アニメ映画「時をかける少女」の彼だったりします。
多分初稿の執筆当時、タイムトラベルものをいろいろ見ていて、未来で待ってる彼の存在が気になったのだと思います。
紳士的な彼ですが、少し臆病なところもあったりして、現代の男性的な要素を入れました。
女の子を守りたいと思っているくせに気づけば女に守ってもらってりするときもあったりして。
今が楽しいずっと続けばいいと純粋に思えている子だろうなと。刹那的なところもあるのでノート提出とかもその場さえ乗り越えられたらいいんでしょうね。
いざとなったら命張って頑張れるので、現代的にはモテそうな気がしますw
島野明
ややこしい人物でしたね。
彼の中の闇はなかなか深いのだと思います。
藤吉のようなまっすぐさに憧れ羨ましく思い、ときには疎ましく思い、それでも一緒にいれる楽しさを知って、彼も葛藤していたのだろうなと。
自分は正しいと思い込んでいても、はたから見たらそうではなくて。
でもそれに気づけるのは自分の殻をぶち破ってくれるくらいまっすぐな人間なのだろうなと。
藤吉と村井の魂的なところでの絆的なもの、どこかで羨ましいと思っていたのだと思います。もはや悪役に徹することしかできなかったのかもしれません。
最後の桜を見上げているとき、彼の中には彼らとの思い出はもちろん、彼らが作ってきた歴史を受け止めているわけで。
桜を見ているシーン、明役の栗田には、「『会いたい』だけ思って桜を見ていてくれ」と演出しました。
平賀源内
私の中での源内は、自分の「知りたい」に忠実に生きている人です。
研究者だからでしょうか。
それとも彼自身色々なことに手を出しているからでしょうか。
やりたいこと知りたいことで溢れたこの世界で、限られた時間の中で、できるだけのことをインプットしたい。
ある意味でマイペースな存在です。
興味のないことは本当に興味がない。
誰がどんな感情を抱こうが、それに対して自分が興味を持たなかったらどうでもいい。
世界は自分中心だと、忖度なく純粋に思えるメンタルの持ち主。
少し羨ましい気もします。
杉田玄白
源内よりも少し社会とつながっているのが玄白かなと。
多くの他人とこの地球上で生きているのだから、時には折り合いを付け合い簡単な言葉で言うと仲良く過ごすことも必要だと思っている人です。
なので源内にも合わせられますし、どの人ともコミュニケーションが取れます。
自分を無くすこともできますし、自分を主張することもできます。
臨機応変に立ち回れるでもそれが嫌じゃない、器のでかい人。
これまた羨ましいですね。
おそらく源内と玄白は、私がこうなりたいものだという要素をふんだんにいれた人物なのかもしれません。それぞれの形で。
さて。
今回はこれくらいでしょうか。
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
また何かお話しできることがあればお話ししたいと思います。
舞台「HIDEYOSHI」展示会
公式HP：http://allen-co.com/hideyoshi2023-exhibition/
舞台上でのパネル、衣装や小道具、私の脚本一部など展示予定です。
パネルは販売もします。
■日程
展示日程：2024年1月23日（火）〜28日（日）
展示時間：10:00~19:00
入場時間：(１部)10:00~13:00
(２部)13:20~16:00
(３部)16:20~19:00
※28日のみ展示時間が10:00~16:00になっております。
※本展示会は時間入れ替え制で行わせていただきます。
■会場
大泉学園ゆめりあホール7階 ギャラリー
〒178-0063 東京都練馬区東大泉1-29-1
（アクセス）
西武池袋線の大泉学園駅北口から徒歩１分
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