見出し画像

複視の見え方から空間認知を考えてみるなど

私、複視なんですよね~。

交代性斜視というやつで、何回かガキの頃に手術して、左は弱視なので屈折異常は少ないのにひじょーに見えにくい。

本読むのは右目に頼っている。

複視でない人には複視はピンとこない…という話もあり、ちょいと説明のための画像をいくつかこしらえてみた。

人間の目…というか視覚認知は視野真ん中あたりを相当ごまかして(都合よく整理して)いるようである。

 

とりま本棚を撮影。

本棚の側板の右側面が見える

右

ちょいずらして側板左側面が見える状態で撮影

左

この画像が別々に認識された状態で同居しているといったところ。

 

この差自体は、ふつーの視覚の人でも、本を鼻先に立てれば割と認識できる…と思う。


右目入力を優先画像にしているとき

右ベース


左目入力を優先画像にしている状態

左ベース


3回目の手術後の状態水平ラインがずれた状態


2重化直後

さすがにこれは不便である。

この角度でモノを見るだけならいいが、下りの階段…はちょい安全性に問題が発生する。

しゃあないので、少し眼位を微調整するための再手術うけて、水平ラインが揃うようにした。

 

さて、ずれがどのくらいかというと。

私の視覚では、右ベースの視覚でも左ベースの視覚でも「日本の歴史」の文字が指で消されてる状態。

つまり、このくらいのずれ。

ずれの大きさ

 

  

問題は月夜である。下記ならいい月夜だ

画像8

が、背景が暗いとどっちの画像をみているのか識別しにくいのだ。

で、妖怪か間抜けな龍か?という図がいっちょ出来上がる。

月夜

「風月モンスター図」ではは流石に風情がないので、月を楽しみたい時は片目をつぶってみることにしている。

複視でない人には一匹のモンスターに見える…はずだが、この図を複視の見ると私はモンスター二匹に増殖する。

  

空間認知は背景情報その他の情報にも左右される…んだな、たぶん。

人参剥くとき、触覚情報ベースの空間情報で剥く方が(つまり見てない)薄くむける…。ジャガイモでやってみてもやっぱり同じだった。

 

さて、認識ルートの話

ラマチャンドランの「脳の中の幽霊」に出てくる図をさらに模式化してみた。

旧ルートと新ルート


んでもって、これ、処理系として考えた方がいいかもな~と作ってみた図。


視覚情報と処理系統



猫又BBAを応援してもいい…という方は、サポートをよろしく! いただいたサポートは妖力アップに使わせていただきます。