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ふたりならこわくない。〜「アンフェア」のこと〜

「うまれかわったら」って言葉を、わたしはいつも深く考えてしまう。

基本的に、ロマンティストというか、ファンタジストというか、夢みたいな考え方が好きです。

それと同時に、母親ゆずりの理屈屋です。

だからね、生まれ変わっても一緒になろうとか、なにに生まれ変わっても見つけるよとか、そんな約束したいと思う反面、でもさ!って考えてしまう。

ずっとずっと昔から、そんな約束はきっとあって、そしたら、今のこのわたしも、誰かの生まれ変わりな可能性が高い。その約束が守られたとして、今わたしのまわりにいる人たちは、前世とかに深く関わってた人たちなのかな?人だけじゃなく、一緒に暮らしてた猫だったり?庭で育ててた花だったり?

でも、わたしは今まで、「あなたはあの時のあの人ね!?」なんて気づいたことはない。

気づけないならば、その約束ってなんだかさみしい。宙ぶらりんだ。


それでもやっぱり、「生まれ変わったら」って言いたいのは、もう会えない人や猫やなにかに、もう一度会いたいからだと思う。
もう会えないのなら、せめて。あなたの近くのなにかに生まれ変わりたい。
そんな約束をすることで、どうにもならない気持ちを、どうにかやりくりするんでしょうね。


そんなファンタジーな、「生まれ変わり」説を、根本からひっくり返す歌を、わたしは知っている。

森翼さんの「アンフェア」という歌です。

愛して欲しかった
愛させて欲しかった
今度生まれたら ちゃんとさよならしよう


曲がとてもかっこいいので、最初は歌詞が入ってこなかった。何度か聴くうちに、ん??ってなった。

「今度生まれたら」ってことは、今生きてるうちはさよならしないってこと?
愛してもなくて愛されてもないのに?
「ちゃんと」ってことは、ほんとはさよならしなきゃいけないってこと??

この短い言葉で、こんないろいろを考えさせる歌を、わたしは他に知らない。


タイトルが、アンフェアですもんね。フェアじゃない関係ってことですもんね。


あとね、この曲の出だしがね、「あんたにならばころされてもいい」って言葉で始まるんです。これもなかなかですけど、それで思い出したことがあります。

わたしはずっと決めてたことがあって、それは、この人となら死んでもいいかって思う人の車にしか乗らないし、2人だけにならないってこと。
そんなに重たい意味ではなくて、自分なりのブレーキなんですけどね。あっ余談ですね。笑


わたしはこのアルバムのコマーシャルをしてるんしゃなくて、わたしの自己紹介をしてるみたいな感じです。
この歌のことを話すことは、自分のこと話すみたいな感じ。

だって、いつも頭の中には音楽があって、それと一緒に生きてるからね。

だから、わたしが生まれ変わって、鳥になっても猫になっても、このメロディを歌うかもね。そしたらさすがに見つけてもらえるかもね。

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