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new born 荒井良二展に行ってきました。

大好きな荒井良二さんの展示が、千葉市美術館でやっていたので観に行ってきました。

入ってすぐ思ったのは、これは展示ではないなってこと。

だって、手書きのところがすごく多い!
手書きって、原画ならもちろんそうでしょってことではなくて、荒井さんがこの場で書いたってこと。

プロフィールも、「絵本を描いている」の「を」をマジックペンでぐるぐるって消して、「も」って書き直したりしてある。
手書きの文字もたくさんある。貼ってある板に直接書いてるから、ぐにゃぐにゃ曲がったりしてる。

壁には、ライブペイントで描いたのかな?壁に直接描いてる絵があるし、展示物にも、ご本人の手書きで「さわらないでね」とか書いてある。

オルガンをキャンバスにしたというより、オルガンの形を動物にしちゃってたり、床におもちゃが散らかってるみたいに置いてあるとか。

もちろん絵本もたくさん置いてある。
(全部撮影オッケーだけど、触っていいのは絵本だけ。)

とにかく、こんなの初めて!!ばっかりだった。楽しかった!!

「ぼくはいろんな仕事をしてきた。それは知らないところに旅をするのに似ていると思う。」
「知っている から はじめる んじゃなくて、知らない から やってみる をずうっと続けているんだな、きっと。」

プロフィールのとこに書いてあった言葉。

うんうんうん。その感じがすごく好きって思う。



わたしがずっと自慢にしてることがあります。

あれはたぶん25年以上前。「手作り絵本ワークショップ」みたいのに参加したことがあって、その時の講師が、荒井良二さんだったの。

その頃から有名だったのかわからないけど、わたしは全然知らなかった。

お題を出されて、それぞれ紙を折った簡単な本に、色鉛筆で絵を描いた。

はっきりとは覚えてないけど、お題は確か、「休日」とか「日曜日」とか「1日」とかだったかな?
わたしは、「わたしがいない休日」ってタイトルで、誰もいない部屋のことを描いた。電話のベルが5回鳴って切れた、、とか、鍵の閉まった窓から猫が外を見ていた、、とかの絵を描いた。

テーブルのまわりをぐるぐる歩きながら、ひとりひとりが描いてる途中の作品を見て、荒井良二さんはしきりに感心していた。
みんなすごいなあー!すぐに絵本描けると思いますよー!とか。

で、わたしが描いていた作品を手に取って、「わたしがいない休日!?すごい発想ですね!!」って言ってくださったのです。

嬉しかったなあ。

ずっと後になって、荒井良二さんの絵本を知って、もしかしてあの時の??ってなった。

これはすごい自慢じゃないですか?




来年は愛知と福島で観れるらしいです。

わたしももう一回観たいなあ。

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