ガーナで1億売る日本のアーティスト
その名も「長坂真護」さん。強い意志しか感じない。意志が形になっている彼の活動。この活動を通して他人に発信し、伝わり、仲間が増えていく。すごいパワー。本気。たとえ批判の言葉が降りかかっても、痛くもかゆくもないんだろうな、というくらい本気。彼の言葉と意志と行動に、ただただ圧巻。すごい若者だ。
1枚の写真がきっかけでガーナへ
長坂さんがガーナに飛んだのは、ある写真がきっかけ。ガーナの首都近郊、電子廃棄物の不法投棄場があるエリア「アグボグブロシー」でゴミを持つ少女の写真。地元の人は電子機器から使える金属を取り出して生計を立てている。でも、廃棄物の大気汚染が原因で20代でガンでなくなる人も多いという。今目の前にある電子機器が、もしかしたら写真の少女の目の前にあるゴミとなっているかもしれない。今ここにある日本と、海の向こうの遠いガーナが繋がった。2017年、彼はガーナに1人で飛んだ。
アートで現実を変える決意
現地の惨状を目にした長坂さん。彼の言葉で「現代の見えない奴隷制度」と表現された。
「これは現代の見えない奴隷制度だと思いました。この不幸な現実に、今も僕は加担しているのだと思ったら、空気を吸うことさえ申し訳ない気持ちになった。一方で、正直なところこんな現実は知らなきゃよかったとも思った。でも、目の前にある景色は変わらないし、僕はそれを体感してしまったのだから、本気で、この現実をアートで変えようと思いました」
経歴:元ナンバーワンホスト
ここにたどり着くまでの経歴も実に興味深い。とことん突き詰められる才能と実力がある。服飾専門学校卒業→ナンバーワンホスト→年収3600万円→アパレル会社経営→パートナーの裏切り→1000万借金。ざっくり書いても私の人生の10倍のドラマがある。
このどん底状態で彼の人生観が変わり「人と本質的に付き合う」ことを学んだそう。
「どんなに偉い人にもホームレスの人にも、全く同じようにありのままの自分でぶつかるようになりました」
つまり、相手によって自分を変えない。相手が誰でも自分をそのまま表現すること。ここから、絵画の道に入り、ライブイベントを始めた。
現在の夢
今の彼の夢はアグボグブロシ―にリサイクル工場建設と2030年までに150億円貯めること。彼のことを記事で知ってからSNSでフォローしているけど、一貫して変わらない姿勢と常に動いているマグマのようなパワー。この夢も彼にとってはただの通過点に過ぎないのだと感じる。
彼のことをもっと詳しく知りたい方は以下の記事へ
https://www.asahi.com/and_M/20190823/4564633/
長坂真護HP
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