私とわたし
La conscience de soi
自己認識
« J'ai conscience de moi-même.»
私はわたしに気がついている
これは一体
どういう状態なのだろう?
この文の中には
2つの「私」が存在する。
Je 「私」を意味する一人称単数の主語代名詞
moi 「わたし自身」を意味する強調形の代名詞
こんな説明を見つけました。
あるいは
「私」は意識している私
「わたし」はそれ以外のより大きな存在の私
« J'ai conscience de moi-même.»
私はわたしに気がついている
という状態にあることは、
自分自身をよりよく理解し、
自分の価値観、才能、信念、心の動きを識別し、
その影響を理解するために
育て、取り入れ、活用すべき重要なスキルで
人生における
ストレス管理や創造性の向上にも
大きく寄与するのです。
そして
その状態にあるために
そもそも
どのように日常で
無自覚なものを意識することができるのか。
そのために
無意識にアプローチする
催眠的なコミュニケーションが
とても役に立ちます。
Le moi et le je というタイトルの
セルジュ・ゲンスブールが作った曲を思い出しました。
彼らしい、
洗練された言葉遊び
je [ʒə] シュという発音をやや濁らした音
この音で韻を踏んでいます。
je 私
jeu ゲーム
enjeu リスク
久しぶりに聴いてみたら、
学生時代に行った
ジェーン・バーキンのコンサートで
この曲を聴いた時のことが
鮮明に蘇ってきて、
胸が熱くなりました。
Si j'hésite si souvent entre le moi et le je
Si je balance entre l'émoi et le jeu
C'est que mon propre équilibre mental est l'enjeu
J'ignore tout des règles de ce jeu
もし私が「私」と「わたし」の間でこんなにも迷うのなら
もし感情と遊びの間で揺れ動くのなら
それは私自身の心のバランスが賭けられているから
このゲームのルールを私は何も知らない
Jeu cruel et tendre à la fois entre le moi et le je
On se perd de vue tout est remis en jeu
Dans la froideur de la nuit je me demande où suis-je
Tu me prends je me laisse prendre au
冷酷でありながら優しいこのゲーム、「私」と「わたし」の間で
お互いが見失われ、すべてが再び賭け直される
冷たい夜の中で、私は自問する、私はどこにいるのだろう
あなたが私を捕らえ、私はその手に落ちる
Jeu de l'amour du hasard éprise de vertiges
Ayant conscience que c'est un jeu dange-
reux tu abuses du je alors je cache mon jeu
Sans pour autant gagner sur toi moi
愛と偶然のゲームに酔いしれながら
それが危険なゲームだと認識しつつも、あなたは「私」を乱用する
だから私は自分の「わたし」を隠す
それでも、あなたに勝つわけではなく、私自身に勝つために
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