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愛情深いモロッコ人

新鮮なままに感じていることを綴ろうと思います。
こんなにも人を愛し・国を愛す、魅力的な人々がたくさんいることに日々驚きます。
数か月後、1年後、2年後の自分はどう感じているのか、それもこれから楽しみです。

優しいエピソード

1. 職場は花園

職業柄、マダムの多い職場で働いています。
赴任の挨拶から名前を呼んでもらい、ビズ(同性同士が頬を寄せ合う挨拶)で出迎えていただきました。
「2か月後にはもっと一緒に話せるようになるわ」と言語もサポートしてもらってとてもありがたいです。
毎日陽気な笑い声が飛び交い、明るい雰囲気に満たされています。

2. カフェでも道端でも

「マルハバ!= ようこそ」と声をかけてくれます。
ダリジャ語でひとこと挨拶しただけでも、盛大に喜んでもらえます。
そして、どこを訪れても通り沿いに国旗が掲げられていたり、屋内には国王の写真が飾られていたりして、とても温かみを感じます。
あとは初見でもだいたい「モロッコはどう?」と質問されるので、返答できるとさらに歓迎してもらえます。
※とは言え、あんまり話すぎないよう細心の注意を払っています。

3. 笑わせたい人

ホテルのレストランに言葉数の少ない店員さんがいて、滞在する間にどうしてもその方と話してみたくなりました。
数日経ったある日、「シュクラン = ありがとう」のひとことがやっと上手に伝わったらしく、満面の笑みで喜んでもらえました。
次の日は自己紹介を交わして、近くにいたボーイさんまで家族の話をしてくれて、もっと話せる単語を増やしたくなりました。

出逢いはpriceless

1. 初めての友人

出会いはパリからラバトへの飛行機でした。
たまたま座席を隣にした彼女がこの旅ではじめて言葉を交わしたモロッコ人。
辿々しいフランス語と英語を使って少し緊張したけど、本当に楽しいひとときでした。
はじめて自分の力で覚えたダリジャ語(モロッコで話されるアラビア語のひとつ)の単語は「qabla = 助産師」で、これも彼女が教えてくれました。

まだ誰ひとり知人がいない土地で、彼女からのメッセージはいつも心強かったし、はじめて伝統的なモロッコ住宅を見たのも彼女の自宅でした。
お庭もサロンもとても美しくて圧倒されながら、おもてなしの心に癒されたティータイムを満喫しました。
次は一緒に金曜日のクスクスを食べる約束をしています。
※モロッコでの金曜日の過ごし方についてもまた触れたいです。

2. 恩師

モロッコに赴任してから70時間の現地語学習のカリキュラムがありました。
生徒がひとりということもあり、マンツーマンでとても丁寧にレベルに合った進度でダリジャ語の基礎を学ぶことができました。
授業の合間やランチタイムも本当に楽しいひとときでした。

ダリジャ語は、語り言葉のみで伝承されてきた言語なので、些細な音の違いも大切です。
日本語にない音を出すのは難しいですが、とても美しく感じます。
発音の土台を作ることがこの期間の目標で、現地の方に伝わって笑顔で褒めてもらえた時は本当に嬉しいです。

新しい言語をこんなに楽しく習得できるのは初めてで、語学のことはもちろん、文化や習慣でもわからないことを様々な方法で親身になって解説してくださった先生に感謝の気持ちでいっぱいです。
これからたくさんのモロッコ人と会話をしてレベルアップしたら、またお会いしたいなと思っています。 

まとめ

モロッコ人は優しくて面倒見の良い人が多いと聞いていましたが、想定の遥か彼方を体感しています。
日本では大人になるにつれて他人に無関心になっていく自分がいたので、ここでは心地良い距離感を楽しみたいです。


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