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日本美適進化論:不安な時代の目的意識

世の中が不安になると、「占い」や「スピリチュアル」が流行ると言われています。まさにいまスピ系の全盛期で、特に女性が心の拠り所としてVOGUE Japanの「しいたけ占い」や「数秘術」などは大人気で日常のモードを決める目安にしている方も多いようです。このような統計学の一種は、占いに限らず「血液型」や「性格診断」などのエゴグラムも、昔から個人の特性を予測したり日常の行動を選択する基準のひとつになっています。

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さて仕事については、占いや統計学で自分を整えたとしても相手は有象無象です。信頼できる人間関係の中にいても、突然に起きうる出来事に対処しながら物事を進めるには、目的意識を持ち続けることが重要だと考えます。それも、絵に描いたようにリアルにみえる明確な目的意識があることで、意識の耐性や萎えた時を持ち直す動機付けが違います。個人の幸せが、所属して生きる社会の品質によって支えられていることが実感できた以上、社会人として誰もが傍観者ではいられません。どのような社会に生きて生きたいのか、絵に描いたようにリアルにみえるイメージを持って進みたいものです。

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経営者でも従業員でも、その目的へ向かう意識の高さは肩を並べられるように。昨日、ザッカーバーグのハーバード卒業式スピーチが話題になっておりました。「すべての人たちが、人生に意義を感じられる目的感を持てる世界をつくろう」というテーマでした。話材も「ケネディ大統領がNASAのエッセンシャルワーカーさんに何やってるの?と聞いたところ、『人類を月に送る手伝いをしているんです』と答えた話しなど、『自分の人生の目的を見つけよう』なんてそんなことは言われなくたって本能的にやっていること。そうじゃなくて『みんながその気持ちを持てるようにすること』が重要で、誰かがやってくれるじゃなくて「自分がやる」と決めることが大切だとも示しています。微力でも社会に自力で参加し続ける姿勢が、人生の鮮度を高めますね。

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