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【ロンドン発】週刊ブログ(9月25日~10月1日):今週もいろいろありました&いろいろ聞きました。


9月25日:イヴ・トゥモア、ローリングストーン・ジャパン誌、メールインタビューの翻訳を担当いたしました。


9月26日:友人宅でディナー。女子4人で順番にホストするこのイベントも数えてみたら9年目に突入していた。今回のホストはロシア人のM。おそらく、ミリオネアを通り越して、ビリオネアの域に位置する、私とは共通項のまったくない友人。金持ちの友人宅へ呼ばれて一番困るのは手土産だ。他の3人はそこそこ似通った(と思っている)経済環境なので、食事をいただく代わりに、ドリンク(たいていはワイン、たまにシャンパン、時にスプリット)を持参するか、私の場合はデザートを担当したりするのだが、金持ちは私たち平民の用意した酒は飲まない。そこでいつも少し高めのチョコレートなどになる。一度花束を持っていったら、花瓶に飾ってある、広大な庭で育ったという美しいバラを見せられ、これもNGだな、と思った。もう考えるのも面倒くさいので、一応私と夫のお気に入りのワインとチョコレートを持っていったが、ワインは料理酒にでもなれば良いほうだろう。到着すると、美しいアペダイザーがリビングに用意されており、新調したというベッドのようなソファーで”彼女の用意した”シャンパンをいただく。乾杯。確かにウマい。夏のホリデーはどうだった?などと近況報告などを話し始めると、ホストのMがおもむろに立ち上がって別のシャンパンを持ってきた。「これ美味しくないから別のを開けるわ」。なみなみと注がれたグラスは没収される。新しいグラスが届くと、そこに再び別のシャンパンが注がれた。再び乾杯するが、正直味の違いはわからない。

これスターターな。この前にアペダイザーをいただいて、この後、メイン、デザート、チーズ。
一回り大きくなって帰ってきました。

4時間半ちょっとしゃべりながら飲み食いしたが、4人でシャンパン2本、赤ワイン2本、その後ウォッカのショットで〆。私はグラス2杯で留めておいたが、次の日、皆微妙に二日酔いだったらしい。しかもまだ火曜日(笑)。

9月27日:ヴィクトリア&アルバート博物館で開催されている、『Diva』展に行ってきた。「ディーバ」は、もともと「女神」を意味するラテン語であり、19世紀には一流のオペラ歌手(「プリマドンナ」)を表す言葉として広く使われるようになったとか。しかし、現在はどちらかというと、自己中心的な人、たいていは女性で、要求が多く、満足させるのが難しい人を指すことのほうが多い。

入場時にソニック・ヘッドセットが渡されるので、それを着けて観覧する。赤外線センサーで展示の各セクションにちなんで、歌、映画、演劇のセリフなどが切り替わる。1階は、ショーの歴史的背景である第1幕、すなわちディーヴァの「創造」で構成されており、歌姫の誕生にまつわる歴史的背景を紹介し、時代を超えて歌姫が舞台と映画の両方で今日の大衆文化をどのように形成してきたかを探る。20世紀を代表するオペラ歌手、マリア・カラスの赤いベルベットのドレスやマリリン・モンローが1959年に『お熱いのがお好き』で着用したフリンジ付きの黒いドレスなどの衣装、絵画やポスターなどが見れる。エリザベス・テイラー『クレオパトラ』のオリジナル衣装が殊の外美しかった。 また、映像では、輝く金箔模様で飾られたメイ・ウエストの『妾は天使ぢゃない(I’m No Angel)の衣装が。その上には、映画からのセリフ“When I’m good I’m very good – but when I’m bad I’m better(私がいい子にしてるとはとてもすてきよ。でも私が悪い子のときは、もっとすてき)”が、伝統的な女性像の概念を覆す、今までとは異なるディーヴァを定義している。

第2幕(2階フロア)は、V&Aならではのディーヴァ・ファッションショーが展開されている。シャーリー・バッシーのスワロフスキーをちりばめたグラストンベリー・ウェリー、ティナ・ターナーの1977年の「フレーム・ドレス」、ビョークがレイキャビックのパフォーマンスで着用したガウンとマスク(2021年)などが展示されている。目線を上げると、ジャニス・ジョプリンの衣装を着たマネキンが座っており、その横には、グラストンベリー史上最年少ヘッドライナーとしてビリー・アイリッシュが着ていた、バギーでアンドロジナスな衣装がある。

また、このエキシビションでは、それぞれのパフォーマーがそのプラットフォームを通じて、どのように社会と交差し、社会的・政治的変化を促してきたかにも注目する。例えば、アレサ・フランクリンの歌「リスペクト」(1967年)が、いかにして女性のエンパワーメントとアメリカの公民権運動のアンセムとなったかなども紹介している。

ディーヴァとはいえ、それは女性に限ったことではない。サンディ・パウエルがデザインし、1997年にエルトン・ジョンが50歳の誕生日に着用したルイ14世にインスパイアされた衣装やLil Nas X がMTVアウォードで着用したVersaceのドレスなども展示され、"ディーヴァ"の意味がどのように覆され、後に受け入れられてきたかを探る。

衣装が現代に近づくにつれて、商業的な価値観が前面に出ているのは否めないし、写真や動画でスペースを埋めている感があって少し薄いと感じた。特にプリンスにおいては、1986年のウェンブリー・アリーナでのパフォーマンス写真と『Lovesexy』のアルバムジャケ、そこにカスタマイズされた1足の靴のみ。そもそもプリンスをディーヴァと呼ぶこと自体無理があると思うが、それに加えて展示物が残念過ぎた。

とはいえ、各アーティストの前に立ち、その衣装や解説を堪能しつつ、ヘッドセットからはヒット曲が流れるという演出は良かった。



メインの写真はインスタから。

https://www.instagram.com/mamimoonismine/?img_index=1



9月28日
:暖炉のお掃除に来てもらった。ウチには無駄に2つも暖炉があって、模様替えの邪魔になっていたのだが、その一つをアクティヴにするために、検査もかねてお掃除。担当してくれた男性は、暖炉から外に出る煙突?の先まで箒を通して、外から箒が見える→本当に掃除をしている、を証明してくれた。いや疑ってたわけではないが、そうするのが通例なのだとか。


部屋のコーナーにあるから、なおさら不便。


コテンラジオの『宗教改革』終了。マルティン・ルターに関して知らないことが多すぎたので、目から鱗のシリーズでした。今回も多いに学ばせていただきました。


夜はラグビーW杯の日本VSサモアをTV観戦。勝利はしたものの、何とか逃げ切った感のある試合だった。Lomano Lemeki選手がPOTMだったが、夫はスクラムハーフの斎藤直人選手を、めっちゃ早くで正確!と絶賛していた。


9月29日
:友人とランチ。彼女は再婚で現旦那さまは6つ下。「私が大学に通っていた時、彼はGCSE(General Certificate of Secondary Education、Year 11の終わりに受ける、義務教育終了のイギリスの国家試験)の年だったって、笑うのよ。世代の違いを感じるわ(笑)」と。あーそれウケる。でもこの歳になったらそこまでないよね、と言うと、そうでもないのよ、と。というのも、彼ら、先日二人でザ・ナショナルを観に行ったのだが、彼がザ・ナショナルを「このバンド、"Dad's Indie"って呼ぶんだよ」と言ったらしい。うわ!それは世代の違い感じるわ!私たちが"Dad's Indie"って言ったら、ローゼズとかじゃね?譲ってもブラーあたりよね、と同意。再婚するなら10歳くらい年下が希望と思っていただけど、いろいろ障害ありそう?

ちなみにランチはGranary Square で。おトクなセットランチだが、割と手が込んでいて、美味しい。

私はコッドをメインに。


友人はチキンを。


9月30日:
PiL@Kentish Town O2 Forum

感想はインスタから。

https://www.instagram.com/p/Cx3hLHLIyI2Y1f9wfYdu980epZMNLsbBw4vbYI0/


10月1日:次男のラグビーの試合。今日はクラブチームの方。実は昨日も学校のチームの試合で、2日連続、しかも今週3つ目の試合。正直連続で試合に出場しないといけないのは好ましくないが、本人は身体の調子や怪我がどうであれ、戦いたいらしい。クラブチームは今年からリーグ昇格し、今日は同リーグ内のチームと友好試合。向こうからしてみれば、下から上がってきた無名のチームだから簡単に勝てると思っていたのだろう、我がチームが(我が息子が!)キックオフ早々トライし、コンヴァージョンも決めたので、焦りだした様子。相手は確かに強いチームではあるが、これは一筋縄ではいかないと判断したのか、コーチなどからの嫌な態度が目に付くようになってきた。レフェリーはニュートラルの経験者を雇っているが、ラインズマンは敵の親が担当。この男が我がチームの選手たちに逐一インストラクションを与える。もっと下がれとか、ラインに並べとか。ラインズマンなんだから自分の仕事だけに集中しろよ!一度はスクラム中に、ウチの選手たちにルールではない指示を与え(5歩下がるのがルールなのに、9歩下がれと言った)、我がコーチから訂正される場面も。ルールを変えてまで勝ちたいかね?勝敗にエモーショナルになるのだったら、ラインズマンなど公平を期する仕事は引き受けるべきではないだろ。もうムカつくを通り越して見苦しいの一言。結果4ポイント差で我がチームが勝利したものの、なんだか後味の悪い試合だった。


サザビーズに勤める知人と立ち話。フレディ・マーキュリーのエキシビション行ったよ!と伝えると、「呼んでくれればよかったのに!ずいぶん並んだでしょう?」と親切に言ってくれた。日本からは今回のエキシビションのためにツアーなども組まれてたみたい、結構コアなファンがいるのよ、と言うと、「知ってる。フレディーも日本は大好きで、日本のファンはとても温かいって言ってたんだって」と嬉しいお言葉。そのほかにも今回のオークションに関していろいろと話した。

他の写真はインスタから。

https://www.instagram.com/p/Cv2IZw9otR4vrDBnfTcKOhfVJ_yYEj16t9ZtsM0/


(今週終わり)


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