「過度に性的」なパフォーマンスとの批判を受けたオリ―君の返しがチャーミング過ぎる
2021年大晦日にBBCで放送された年越し番組『The Big New Years & Years Eve Party』。英ポップバンド Years & Yearsに加えて、カイリー・ミノーグ、ペットショップ・ボーイズなどが出演し、イギリスの2022年の幕開けを彩った。番組はとてもカラフルで華やか、コロナに苦しんだ2021年を一蹴し2022年は少しでも明るさを取り戻しますように、という願いを込めたのかは知らないが、きらびやかなステージングに豪華なゲストで盛りだくさんだった。
しかしながら、BBCに対し、”内容のいくつかに関して「性的過ぎて」不快感を覚える”という苦情が179件寄せられていた、とメトロ紙が伝えた。
BBCは「当番組は、深夜枠のショーとしてすべての人々にとって祝祭となることを意図して製作されました。一般視聴者の方々においては、その期待の大多数に応じたと思っております」と回答。録画番組ではあったものの、放送が開始したのは午後11時25分。イギリスで子供が観るのに不適切な番組が放送可能となる夜9時はとうに過ぎている。
このメトロの記事を引用してツイートした、イヤーズ&イヤーズのオリ―・アレクサンダー。「僕がセクシーすぎるって179人から苦情が来たって!次は200人をめざすよ!」
とは言え、大多数の視聴者は、カイリーやペットショップ・ボーイズのアイコニックなヒット曲の数々を堪能し、まさに80年代の音楽の魔法にかかった一夜を過ごした、とメトロは続けている。
イヤーズ&イヤーズというバンドを、オリ―・アレクサンダーというパフォーマーを知らない人がこの番組をいきなり観たら、なんじゃこりゃ?と思うかもしれない。確かにオリ―君は奇抜だから。2021年1月に放送されたチャンネル4の『It's A Sin』で主役を務め、これが高い評価を得て、オリ―君も演技の幅を存分に開花させた年だったので、今回この大役に抜擢されたのだろうと思うが、ある年齢層には未知の存在だったかもしれないし、大晦日だったので、子供たちも遅くまで起きていたのだろう。しかし、いずれにしても、年越しエンターテインメントとしては、いい具合に華やかでいい具合に騒がしく、なかなか楽しめたので、このオリ―君の返しはとてもチャーミングでポジティブ(?)、クスっと笑わせてもらったので、もうそれでいいじゃないかと(笑)。
ガーディアン紙のインタビュー記事。こういう服がに合う人ってそう相違ないと思うのよね。