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【ロンドン発】週刊ジャーナル(12月11日~12月17日):今週もいろいろありました&いろいろ聞きました。



12月11日:夕方、ご近所さんWhatsApp グループチャットで、シェアされた動画。1人の男が、玄関ドアを蹴り、開けようとしている。

玄関に設置された、セキュリティーカメラに写った強盗。
5回ほど、足で玄関ドアを蹴っている。

子供を置いて、20分ほど家を空けた間の出来事らしいが、強盗は、子供が家にいることを知らなかったのか、2階の窓から子供が顔を覗かせたら、逃げていったらしい。こちらのお宅は玄関ドアがサイドに面しているので、道路側からは死角になり、それもあってターゲットになりやすいのでは、と夫。しかし、両親が家を空けた20分の間ってことは、生活行動パターンを把握されているような気もする。警察には連絡済みとのことだが、情報がこれだけでは、検挙に至るのは難しいのでは。


12月12日:友人宅へちょっと寄ったら、ランチを食べていって、と言われ、ご家族と一緒に頂いた。

スープはスプーンでいただいたのだけど、ホームメイドのチャパティは手で頂きました。

とある、有名インディアン・レストランの話になって、そのレストランの料理が好きだ、と言ったら、友人がびっくりすること教えてあげようか、と。実はそのレストランのオーナーさんと、友人の息子さんはオックスフォード大学で親友で、今でも交流があるらしく、今週末には彼ら食事に来るのよ、と。いつか、インド料理教室開催してくれるなら、絶対参加するから!とお願いしておいた。

12月13日:『ブルックリン・ナインナイン』を知ったのは、ブルックリンでだった!2018年に旅行でニューヨークを訪れた際、airbnbでブルックリンのMarcy Av にフラットを借りたのだけど、TVのチャンネルの使い方が分からず(これは今回のNJのフラットも同じ、Fox ニュースしか映らなかった。なぜアメリカのTVはあんなに扱いが難しい!?!?)、1つだけ映ったチャンネルが『ブルックリン・ナインナイン』を延々と流していて、アメリカのシットコムならではのテンポとその面白さに家族全員でハマって、イギリスに帰ってきてからも見続けた。61歳。まだ若いよね。RIP。


12月14日
:おいしいと感じるのは、食品や商品そのものよりも、それに関する会話である、という話(↓)。



12月15日
:ちょうど1年前の今日、2022年12月15日、ブリクストン・アカデミーで行われたAsakeのコンサートでクラッシュが発生、2人の命が奪われた。亡くなったのは、ケント州出身のギャビー・ハッチンソンさん(23)とロンドン・ストラトフォードに住む2児の母、レベッカ・イクメロさん(33)。ハッチンソンさんは、その夜、警備の契約社員として働いていた。

BBC によると、被害者の家族はいまだに答えが見つかっていないと感じているという。ハッチンソンさんの姉妹であるケルシーとニーナ・ハッチンソンさんは、事件解明にはアーティストのAsake本人の協力が重要である、と語る。「Asakeは遺族のために十分なことをしていません。彼はスピーチやコンサートでギャビーの名前を使っていますが、捜査をサポートするようなことは何もしていません。彼には発言力があります。その場にいたファンにアピールし、協力を求めることもできるのです」。また、レベッカさんの両親であるイエトゥンデ・オロド&アンソニー・イクメロ夫妻は、 「あの事件以来、Asakeは2度イギリスを訪れていますが、被害者家族に連絡を取っていません。レベッカはアイドルに会いに行ったまま、家に帰らなかったのです。なぜこのようなことが起こったのか理解できないままです」と語る。

ソーシャルメディアには、チケットを持っていないと思われる人々が、アフロビーツ・アーティスト、Asakeのソールドアウト・ショーに押し入ろうとする映像が投稿されていた。警察と遺族は、事件の真相を突き止めるため、さらなる証拠の提出を求めている。

ブリクストン・アカデミーは、今回の事件の直後に免許停止処分を受け、ロンドン警察署が議会に免許を剥奪するよう促したため、会場は永久閉鎖の危機に直面した。しかし、その後、9月に行われた公聴会の後、ランベス区のライセンス委員会は、「77項目の広範かつ強固な新条件」を満たす限り、この会場の営業継続を認めることを決議した。

この77の条件には以下が含まれる:

ドアの強化、新しい群衆管理システム、より詳細なリスク評価、新しいチケットシステム、集中管理・指令センター、新しい警備と管理

ヴェニューの再オープンについて、イクメロ氏は次のように語った。「なぜ警察の捜査が終わるまで待てないのでしょうか?再オープンの決定がなされた時、私たちには連絡がありませんでした。私たちに発言権はありません。しかし、少なくとも私たちにそのことを伝えて、娘の死をどのように受け止めているかを尋ねる礼儀はあったはずです」。ケルシーさんも、こう付け加えた。「歴史的建造物であり、再オープンする必要があることは理解しています。しかし、そこで亡くなった人たちを追悼する必要があると思います。ギャビーとレベッカは命を落とし、もしかしたら3人目の犠牲者が出たかもしれないのです。彼らはこの事件を "教訓 "だと言います。しかし、私たちにとっては教訓なんかではありません。私たちの人生を完全に変え、家族をズタズタにしたのです」。

ブリクストン・アカデミーのオーナーであるアカデミー・ミュージック・グループ(AMG)の広報担当者は、次のように述べた。「なぜこのような悲劇起こったのかを確認するために、何千もの書類を調べているところです。そのためには、その場にいた人々の協力が必要です。12ヶ月経った今でも、名乗り出るてくれる人が必要なのです」。警察は、監視カメラをもとに、その場にいた13人の画像を公開、彼らが見たものについてなんらかの質問に答えることができると信じている、と付け加えた。
AMGの広報担当者 :「レベッカ・イクメロとギャビー・ハッチンソンのご遺族とご友人に心よりお悔やみを申し上げます。私たちはこの1年間、二度とこのようなことが繰り返されないよう、あの夜の教訓をもとに、O2アカデミー・ブリクストンにファンを迎え入れる前に、懸命に働いております」。

ランベス区評議会のスポークスマン: 「我々は遺族と面会し、彼らの懸念に耳を傾け、O2アカデミー・ブリクストンの再開について話し合う用意があります」。

Asakeの代理人からのコメントはまだ出ていない。

かなりセンシティブな問題ではあるが、ブリクストン・アカデミーのいちファンとしては、正直再オープンのニュースは嬉しい限りであった。しかしながら、2人の死者(そして、このBBCニュースでは触れていないが、実は重体患者が一人いる)が出ているが故、諸手を挙げて喜べないのも事実。上のBBCの記事をクリックしてもらえば分かるが、監視カメラに映った13人は、積極的に捜査に協力するべきだと思うし、なんならAsakeがそれを促すのも義務なのでは?直接的な原因ではなかったとしても、この1年、ミュージシャン本人から被害者家族になんらかのコメントや挨拶がない、っていうのもなんだかな、と言う感じなのだが。
今回の事件は他人事ではないので、世界中のすべてのヴェニューが明確なプロトコルを持って、その規律が破られることの無いよう、安全対策をしっかりとったうえで、アーティスト側もオーディエンス側も安心してギグを楽しめるような規制と指導が必要だと思う。



12月16日
:サッカースタジアムのDJが、ワム!の"ラスト・クリスマス"を流したことを謝罪したというニュース。 これにより、カルトゲーム『Whamageddon』から7000人以上が脱落した可能性があるという。

『Whamageddon』とは、10年ほど前に始まり、ソーシャルメディアを通じて人気が高まったサバイバルゲームで、クリスマスイブの午前0時まで「Last Christmas」を聴かずに過ごすというもの。つまり、このヒット曲をできるだけ長い間避け続けることが必要になるが、それを耳にした時点でゲームから脱落する。

しかし、ノーザンプトン・タウンでDJを務めるマット・フェイサー氏が、12月2日のポーツマスとのホームゲームでなんとこの曲を流したのだ!「7,000人をゲームから一掃するのはかなり面白いだろうと思ってやってみたんだけど、明らかにジョークじゃ済まなかったよ」と、DJマティとして知られるフェイサー氏は語る。「だから、クリスマスを台無しにしてしまったみんなに正式に謝る」。彼は、次回のホームでのフリートウッド・タウン戦ではこの曲を流さないと約束したうえで、「僕のような職業に就いている人間が、12月下旬までワム!をプレイできないのは残念だ」とも述べている。

いやこれ絶対無理だろ。イギリスでは、カフェやショッピングセンター、スーパーマーケット、ラジオ、TV、そしてクリスマスパーティ、さらに言うと、ただ道路を歩いているだけでも、12月に入った途端、ワム!とマライアは絶対に避けられないから!日本ではジョン・レノン(”Happy Xmas (War Is Over”)とポール・マッカートニー("Wonderful Christmastime")多い気がするが、どうだろう?日本の定番クリスマスソングって何?山下達郎?ドリカム?


12月17日:今年最後のクラブラグビー・マッチは、ハートフォードシャー。幸運なことに今日は最高気温9度で12月としては悪くない。が!NWロンドンから車を走らせること約40分。カントリーサイドは風が強かった!


周りや後ろに全く建物が見えない、ってやはりカントリーサイドなのよ。
女子ラグビーも試合やってた。ウチも女の子いたらやらせてたかもな。


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夜は、ご近所さんグループのクリスマス会。一品持ち寄りなので、ケーキを作って持って行った。実は一人だけ日本人の方が近所にいて、彼女ががんもどき持ってきていて、いただいたらとても美味しかったので、訊いたら、日本人のお友達が作っていらっしゃるのだとか。今度まとめてオーダーしてくれるというので、是非!とお願い。


今週はたくさんケーキを作ったよ。



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今週の1曲:『Winter's Tale』高野寛&田島貴男
今でも冬になると聴きたくなる大好きな曲なんだけど、やっぱりメロディーもアレンジも90年代独特。日本の冬を思い出して、ノスタルジックになったり。

(今週終わり)

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