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【ロンドン発】週刊ジャーナル(11月20日~11月26日):今週もいろいろありました&いろいろ聞きました。



11月20日:夫の友人がウチまで会いに来てくれたので、家呑み。彼には息子が二人いて、家の息子たちとはちょうど10歳差。上の息子は大学卒業後、AIベースの広告を製作する会社に勤めていて、そこそこよいお給料をもらっているのだが、稼いでもごそっと家賃にとられてしまうことに、不安と不満を感じているそう。彼が住んでいるのは東ロンドンのホワイトチャペル。私がロンドンに住み始めた99年ごろは、そこまで家賃は高くなかったと記憶しているが、現在友人3人とフラットシェアをしていて、一人頭月1300ポンド(24万円!)を払っているとか。とにかくロンドンは、不動産の値段が半端なく高く、このままでは未来が見えないとのことで、オーストラリアへの移住を考えているらしい。おそらく仕事に関しては今のスキルでオーストラリアでも需要はあるだろうとのこと。まあ何よりも言葉の壁がないのも良いよね。現在27歳なので、若いうちに違う国で経験を積むのも良いと思うが、シドニーやメルボルンなどの大都市はロンドンと比べるとどれくらい安いのだろうか。

11月21日:珍しく長男の方から、最近ハマっている番組があるから、一緒に観ようと言う。誘われて嬉々として観始めたのは、YouTube チャンネル『OUR's』。3人の男の子が東京のショップを散策する、ファッション・コンテンツなのだが、長男はいろいろと参考にしたいらしく、あ、ここ行ってみたいなあ、とか、このトップ欲しい、とか言いながら観てる。昨年末日本に帰国した際、東京でショッピングしたのが、かなり楽しかったらしく、日本に帰りたいなあ、とも。17歳の息子とシェアできる話題があって嬉しい。

男の子たちみんなおしゃれで可愛いの。しかも結構な頻度でスイーツ食べてる(笑)。しかしながら、メンズファッションは楽しいね。


11月22日:Netflix『All the Light We Cannot See(すべての見えない光)を観た。ネタバレあります。

時は第2次世界大戦中。盲目のフランス人少女マリー(アリア・ミーア・ロベルティ)とその父ダニエル・ルブラン(マーク・ラファロ)が、呪いのダイヤモンド”Sea of Flames”を守りながら、ドイツ占領下のパリを脱出する姿を描く。私利私欲のために石を狙う残酷なゲシュタポ将校、ラインホルト・フォン・ルンペル(ラース・アイディンガー)に執拗に追われる二人は、サン・マロに避難。そこでレジスタンスの一員として秘密のラジオ放送を流す、世捨て人の叔父エティエンヌ(ヒュー・ローリー)の家に身を寄せる。

フランスに住む全盲の少女マリーとドイツに住む孤児の男の子ヴェルナー(ルイス・ホフマン)が同じ”プロフェッサー”の配信する短波放送がきっかけでつながるという設定はとても良かった。しかも、主人公のマリーを演じた、子役、少女役、二人とも素晴らしい演技力!!二人とも実際blindなのだが、だからこそナチュラルに演じられるとはいえ、マリーの魅力にぐんぐん惹き込まれていく。大人の方のマリーを演じたアリア・ミーア・ロベルティは、演技の経験どころか、オーディションを受けるのも初めてだったそう。彼女は現在ペンシルベニア州立大学で博士号を取得するために学業も両立するアカデミック。そして、子役のネル・サットンの愛らしいこと!

「秘密の隠し場所ってどこか知ってる?」とネル。知らないと答えるショーン・レヴィーに「私の心の中よ」と。「心の中にマリーをいつもおいておくの」。レヴィーも泣きそうになってる。私も泣いた。

私は原作の本をまだ読んでいないのだけど、本とは結末が若干違うよう。これは、脚本を担当したスティーブン・ナイトの功績によるところが大きいと思う。全4話。おススメです。

ちなみに、ヒュー・ローリーと言えば、「Roadkill」が、とても良かった。今は亡き、ヘレン・マクローリーがとても素敵だった。

11月23日:次男が15歳になりました。家族で焼き肉食べに行きました。


バースデー・パーティーの写真出てきた。このアダム・アント(!!)というパーティー・エンターテイナー(別人です、笑)、とても良くてウチは3回来てもらった。

次男4歳のパーティー
長男4歳のパーティー。



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ああ、バンドって...。
この後全公演中止ですって...。
ブライアン・ジョーンズタウン・マサカー...。

『Dig!』を観た時の想いが再び...。ああ、バンドって...。




11月24日:HMVがオックスフォード・ストリートに再オープンした!

マッドネスが来てたのね。2019年に閉店して4年ぶり。インストア・ライブとかもまた復活するかな。ブラーを発見したショップでもあるし、コールドプレイやシャーラタンズもここで観たから思い出深い場所。近いうちに行ってみる。

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テイト・ブリテンで開催されている『Women in Revolt』展へ。
詳しくはインスタ(↓)から。


ザ・バズコックスのシングル: Orgasm Addictにも使用されたコラージュ。


こちらは、ボビー・ベイカーの1976年の作品『An Edible Family in a Mobile Home』を完全再現したもの。当時ベイカーが住んでいたこの小さなプレハブ住宅は、床から天井まで70年代の新聞紙で覆われている。

下は、このインスタレーションを担当したベイカーの記録。

Tate on Instagram: "How do you build a family of cake? Icing at the ready… 🧁 Meet @lily_vanilli_cake, the baker whose cakes have been shaped into edible figures as part of a recreation of Bobby Baker’s 1976 installation ‘An Edible Family’, currently perched on Tate Britain’s lawn. Visitors have been slowly eating away at the edible sculptures, creating an ever-evolving installation exploring the roles of the family. 🏠 This exciting remake of Baker’s 1970s East London home features life-sized family figures formed of garibaldi biscuits, meringue, and various flavours of cake (including a vegan option), specially baked by Lily. Every interior surface within the home is plastered with newspapers from the 1970s. @bobbyartistbaker Drop-in to visit for free, until 3 December. Can’t make it this time? The installation will reopen, fresh with new cakes, from 8 March 2024. ✨ This special remake comes as part of ‘Women in Revolt! Art and Activism in the UK 1970-1990’ – a major exhibition of feminist art in the UK, now open at Tate Britain. #WomenInRevolt" 8,984 likes, 68 comments - tate on November 23, 2023: "How do www.instagram.com


11月25日
:9月からは毎週のように、土曜の朝は次男の学校のラグビーの試合なのだけど、同じチームの孫の試合を毎週欠かさず見に来ているおじいちゃんがいて、今日初めてちゃんと話したら、なんとそのおじいちゃん、自身もラグビー・プレイヤーで42歳まで現役でプレーしていたとか!そんなに身体は大きいほうではないので、少しびっくりしたけど、孫の試合をこうして見れて嬉しい、って言ってた。寒かったけど、また来週!といって別れた。

11月26日:そして今日はクラブチームの試合。日曜の朝から早起きして車を郊外へ走らせること45分。結果は勝ったのだけど、反則が多くてなんだかあまり気分の良くない試合だった。審判も使えないし...と思ったら、後で聞くと、審判の資格トレーニング中だったらしい。子供たちはひいきだったと言っていたが、夫はひいきと言うよりは、単に能力不足だったと思う、と。間違った判断を下すのは子供たちを余計に混乱させるので、勘弁して欲しい。訓練だったらほかでやってくれ。

応援でピッチサイドに立っていたら、長らく会っていなかった知人とばったり。彼女はフリーランスのコピーライターなのだが、最近クライアントから、これからはAIを積極的に使っていくと言われたそうだ。「ウインクして、だってAIでもできるでしょ?って言うのよ」とかなり怒っていた。うわー!嫌な感じね!と同意したが、その後、日経クロストレンドで、広告もAlで作成、という記事を読んで(↓)、このジャーナルの冒頭でも、友人の息子がAIベースの広告作ってたじゃん、と意外に近くにいるもんだな、と思ったり。


(今週終わり)

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