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ワインとカロリー。グラス1杯に含まれる砂糖の量は?

以前BBCニュースで、ギネスビール1パイント、赤ワイン1杯、ドーナツ1個をトレイに乗せて、一番カロリーの高いのはどれ?とパブやバーで飲んでいる人たちに訊いて、どれくらいの人が正解するかというのをやっていた。大多数がドーナツを選び、中にはギネスと答える人もいたのだが、なんと正解は赤ワイン。ひょえー!?と思わず声にしたのは、質問された人たちばかりだけではない。私もたいそうびっくりして、それ以来約8年ほど赤ワインを口にしていない。

BBCによると、(たった!)2杯のワインで、大人1日あたりの砂糖の摂取量を満たしてしまうというのだ。

NHSでは、1日の砂糖の摂取量を1日最大30gまでと推奨している(日本では25gと言われている)。これは、いくつかのワインでは、ミディアムサイズのグラス2杯で最大砂糖59gを含んでいるため、摂取推奨量を優に越してしまう。さらに、低アルコールのワインは、より多くの砂糖を含んでいる場合も多く、健康志向を鑑みた選択にはならないと注意喚起している。

現在、英国ではアルコール商品に関して、度数とアレルギー表示は必須だが、原材料と栄養価に関しての記載は求められていない。

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確かにアルコール度数の記載はあるものの、栄養価・カロリーに関しての表示はない。

Alcohol Health Alliance UKのイアン・ギルモア教授は、「消費者は、砂糖含有量や栄養価に関して、牛乳やフルーツジュースなどの商品では簡単に確認できるのに、アルコール商品ではこの情報を与える必要がないというのはおかしな規定だ。肥満だけではなく、7つのタイプの癌や他の健康被害にも影響を及ぼす可能性があるというのに」と話す。

これに関して、Wine and Spirit Trade Associationのマイルス・ビール氏は、すべての情報はオンラインで確認できるようにすることを提案している、と語る。「アルコール飲料は種類も豊富で、栄養価やカロリーに関しても様々です。人によって飲み方も変わるため、消費者にとっても、オンラインにて情報を得るのが早くて簡単なのです」と続ける。

記事によると、リサーチは、赤・白・ロゼ・フルーツワイン・スパークリングワインに関して、イギリスの主要ブランドをメインに調査を行ったとのことだが、ここでは、どの種類の、どの銘柄がカロリーが高いのかには触れていない。

私としては、引き続き赤は避けていこうとは思っているのだが、ロックダウンでビールのおいしさに目覚めてしまい、ここのところ晩酌はビールとロゼが半々となってしまった。どちらにしても、栄養価とまではいかなくても(今日はワインを飲んだからフルーツ摂取完了、などという人はいないと思うので)、せめてカロリー表示だけはするべきだと思う。それによって消費者が何を基準に選ぶのか、という選択肢は与えられるべきだと思う。

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こう見ると、何を食べても何を飲んでもカロリーが...となりそうな。でも知ることには意義があると思う。




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