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【ロンドン発】パリ旅行記(1月29日~31日)

以前noteにも書いたが、私はパリが嫌いだった。最後に訪れたのは2010年。14年も前だ。以来、フランスの別の都市には行くことはあってもパリに行くことはなかった。まあ、それまでに5回訪問していて、ルーヴルもエッフェル塔も凱旋門もシャンゼリゼも(ポンヌフもジム・モリソンの墓も)一度ならずとも見ていたから、パリもうええわ、となっていた。

しかし、パンデミック中、ウディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリス』をなんとなく観て、あれ?パリ行きたくね?いやマジ行きたいわ、となってしまったのだ。

『ミッドナイト・イン・パリス』に関しては、こちら(↓)でも述べた。

そこで、苦手パリを克服すべく、1月の末、ユーロスターに乗り込んだ。

1月29日:9:31発のユーロスターに乗るためにセント・パンクラス駅へ。改札を抜け、手荷物検査を通り、イギリス出国→フランス入国のパスポートコントロールをサクッと済ませ、ラウンジでコーヒーを飲みながら乗車を待つ。しかし、出発が30分ほど遅れるとのアナウンスが。フランスはイギリスよりも1時間進んでいるので、遅いランチになるな、と思うが仕方がない。結局15分ほどの遅れで出発。

セント・パンクラス駅。ユーロスターのプラットホーム。

ユーロスターって座席がとても狭い。もしかするとイギリス国鉄よりも狭いかも。しかも席が後ろ向きだった.…。滑るように走り出し、最初の30分ほどは順調だったが、英仏トンネルに入る直前でなぜかストップ。どうやら電気系統の故障が発生したらしく、しばらく停車すると。乗り降りは出来ないので座ったまま発車を待つ。40分くらいは止まっていただろうか。

トンネルの深さは水面から100メートル。そんな豆知識はいーから早く動いてくれ。


その後は何のトラブルもなく、パリ北駅に到着。アナウンスで遅れてしまったことに関する謝罪があったが、どうやら補償を申請できるようだ。


パリ到着。1月にしては温かい。
ホテルまで歩くのも悪くない。


ヴィンテージ・マーケット(?)のポスター。 
入場料5ユーロも払うのか。

ホテルまで歩いて20分ほどだが、もう14時をまわっていたので、途中に見つけたフレンチビストロで遅めのランチ。

食後のエスプレッソ、たったの2ユーロ!しかも美味い。

ホテルにチェックインして荷物を置いてとりあえず散策。セーヌ川の方まで歩く。

ここに泊まったわけではないが、可愛いホテル見つけた。
Merci (メルシー)、めっちゃ混んでた。

ファッション&ライフスタイルのセレクトショップ。可愛いんだけど、高い。


セーヌ河を渡ります。

特に行くあてもなくぶらぶらしていたのだが、せっかく川岸まで来たので、左岸まで渡り、デヴィッド・ボウイ通りに行ってみようということに。

すげーフツー。誰もいないし。
これだけだった。
何か見逃していたら教えてください。



デヴィッド・ボウイ通りはかなりがっかりだったが、ビールが旨かったので、まあOK。


ディナーは、L'EBAUCHOIRで。

前菜・メイン・デザート、どれもこれも文句なしの満点。最高だった。面白いのはワイン。グラスにするか、ボトルにするか迷っていたところ、ボトルをオーダーして、余ったら、残りは請求書から差し引くという。結局1/3ほど残してしまったら、ボトルの値段の2/3だけが請求されていた。このシステムは良いね。無理してボトルを終わらせる必要もないし、お財布にも優しい。


たくさん食べたので歩いてホテルまで帰る。


1月30日
:朝食はホテル近くのベーカリーで。フランス語でMami はおばあちゃんの意味。

レバニーズ・ベーカリーで、バブカとルガラーを。朝から贅沢。



朝食後はモンマルトルへ。

階段がキツい。最後に来てから14年も経ってるからなあ。1870年に勃発した普仏戦争によって、命を失ったフランス市民のために建設が開始されたらしい。


曇り空の中、誰もいない(動いていない)メリーゴーランドがシュール。
サクレクール寺院内。案内役はNan。
これもずいぶんぜいたくな経験だな。

凄い数の南京錠。
南京錠売ってるおっさんもいた。


モンマルトル・ミュージアム(モンマルトル美術館、Musée de Montmartre)へ。

モンマルトル美術館は、主に19~20世紀にモンマルトルを活動の拠点とした芸術家たちの作品を紹介している。

ルノワールの庭。『ぶらんこ』(1876)に描かれた中庭にあるブランコ。
モンマルトルの娯楽文化に関するコレクション。


テオフィル・アレクサンドル・スタンランの作品が見れる。


19世紀末にラブルヴォワール通り14番地の食料品店で使われていた亜鉛製のバーカウンターが再現されている。後ろの壁にはマルセル・ルプラン (1891-1933) の『美しき居酒屋のおかみ』 (1924年)が。


ユトリロ、ヴァラドン、ユテールの部屋・アトリエ。



グラフィティのクオリティーも高い。
LA MAISON ROSE(ラ・メゾン・ローズ)。 ここは、モンマルトルの風景画で有名な画家、ユトリロがかつて住んでいた場所。現在はレストランに改装されている。



続いてダリ・ミュージアムへ。


美術館というよりは、コマーシャル・ギャラリーと言った感じ。


テルトル広場(Place du Tertre)

1月だからか、少し寂しい雰囲気。
30年ほど前に、ここで似顔絵を描いてもらったのだが、恐ろしく似てなかったので、今回はパス。
残念。風車は修理中。



ピガールまで降りてきて、ランチはクレペリエで。

そば粉のガレット。おかずもデザートも美味しい。



オペラ座まで歩いてきました。
ギャラリー・ラファイエット。
店員からニーハオと言われた。
それもそのはず、中国人買い物客めちゃめちゃ多い。

やっぱりここは高級デパート。セールだったら何か買えるかしら、と思ったが、何も手が出ず...。


ディナーは、歩いていてたまたま見つけたバー・レストランへ。

実は別のレストランに行ってみようと思っていたのだが、メニューが珍しく、雰囲気も良かったので、ふらりと入って大正解。予約をしていなかったのでカウンター席だったが、二人だったので問題ナシ。ドラフトのビールも美味しかったが、赤ワインも絶品だった。

食後、夫が行ってみたいライブハウスがあるというので、メトロに乗って北上。

La Gare Jazz というジャズクラブ。

ここ面白いの。使われなくなったレイルウェイの真横にあるの。


音楽学校の学生さんたちのジャズライブ。
プロ顔負けの演奏でした。


1月31日
:パリ最終日。今日はまた違うベーカリーで朝食。

左のジャム入りクロワッサンは、ジャムが多すぎてクロワッサンの味が楽しめなかったが、右のクイニーアマンの美味しいこと!!


今日は、夫のリクエストでモンパルナスへ。

ここめっちゃおススメ。エッフェル塔には昔むかーしに登ったことはあるのだけど、ここの眺めは最高。360度パリが一望できます。

サクレクールも凱旋門も見える。
すべてがイラストで説明されてる。かわいい。


モンパルナス・フリー・マーケットへ。ギャラリー・ラファイエットではニーハオと言われたのに、フリー・マーケットではコンニチハと言われた(笑)。

モンパルナス・タワーの麓にあります。

小さなマーケットだけど、楽しい。お野菜もチーズも買って帰れたらなあ!

ブローチふたつも買っちゃった。一つ5ユーロだった。

マーケットの横には、モンパルナス墓地が。

(左上)サルトルとボーヴォワール。キスマークがいっぱい。(右上)第22代フランス大統領ジャック・シラク。息子さんの方が先に亡くなっているのね。(下2枚)セルジュ・ゲンスブール。 デビュー作『リラの門の切符切り』にちなんでメトロの切符らしい。それにしてもタバコ...。こちらのほうが彼らしい(笑)。


モンパルナスから歩いて、サンジェルマン・デ・プレへ。

大好きな地区。
欲しくはないが、かわいい。パリではバゲットをかじりながら歩いている人を何人か見かけた。

ランチできるところないかなあ、とぶらぶらしていて見つけたレストラン。

ランチセットがおトクだったので、メニューだけ見て決めた。アジアンな感じだけど、とても洗練されている。珍しいディッシュが味わえました。

さらに川岸に向かって歩く。お目当てはゲンズブールの家。しかし!ハウスツアーは5月まで予約で満杯なのだとか!?

上がミュージアムの入り口。下は入れなかった家。

私が見ていたサイトはその目の前のミュージアムだった。紛らわしいわ。


ミュージアム、良かった。
出口はバーになってた。座りたかったが、満席だったよ。


さらに歩いてシテ島へ。ノートルダム、まだ復旧作業中。

正面は完璧なのだが、、、
しかし裏側は...、
パリ・オリンピックまでに終わるのだろうか。

リドルのソックスをおしゃれに着こなすパリジェンヌ。

パリ発の最終便前に、最後のディナーは、6時半と早めなのでバー飯。期待はしていなかったが、悪くない。


たった2泊3日で、大嫌いから大好きになってしまったパリ。あの時の私に何があったんだ。行くとこ間違ってたか?

マジフランス語頑張ろ。

恒例のフリッジ・マグネット。
どれもこれもエッフェル塔が入ってる。


30年ほど前に、モンマルトルのテルトル広場で書いてもらった似顔絵がこれ。まじ別人なんだけど。「奥にエッフェル塔を描いておいたよ」と言われ、何も言い返せなかった私はまだ若かった。

(パリ旅行終わり)

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